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評価 (3点/5点満点)
この本では、お金持ちでもない、投資の天才でもない、普通の人たちでも再現可能な資産運用のノウハウがまとめられています。
まず基本的な考え方として、「労働力の提供=自分が働く」から「資本の提供=お金が働く」に移行し、自分の時間を労働に消費することなく、お金を得ることを目指します。
具体的には3000万円を目標にして、3000万円に到達してからは「60歳までは3000万円から溢れた運用益のみ使う」「60歳からは3000万円自体を徐々に使っていく」という資産活用をおすすめしています。
P171から174に理想のコースが書いてありますが、18歳からコツコツ投資をすると40代後半には3000万円(元手2000万円+運用益1000万円)に到達する計算です。
クレジットカード決済の積立という安全でお得な方法で、そして少額から投資が始められる環境が既に整っています。
しっかり勉強してからはじめなきゃと思ってスタートが遅れるくらいだったら、とりあえず始めてみるべきでしょうね。
「自分だけが働く」状態から、「お金にも働いてもらう」ことができれば、自分が働く量を減らすことができます。
さらに
・労働による収入は社会保険料と増税により毎年減っている
・生きていくのに必要な支出は物価高と増税により毎年増えている
・銀行に預けても昔のように増えない
・年金も30年後にはもらえるのかわからない
という状況では、もはや株式投資をすすめるという次元の話ではなく、個々で株式投資もしなくてはいけない時代になってしまったと言えるのかもしれません。
【my pick-up】
◎全世界株式とS&P500、両方持つのは意味がない!?
超長期で持つにはやはり「全自動」の全世界株式が向いていると言えます。ただし、もう少し短いスパンで見るとS&P500のほうがハイパフォーマンスのため、今は絶好調のS&P500の割合を多く持っておいて、その後、世界の情勢を見ながら「手動」でS&P500とTOPIXとFSTE新興国株の割合を変えていくという感じですね。
すべてを全世界株式にしてしまえばただただ持ち続けるだけなので超絶ラクです。完全にホッタラカシにしたい方には、これが最適解ですね。