結果を出して定時に帰る時短仕事術 価格:¥ 1,500(税込) 発売日:2010-06-30 |
評価 (3点/5点満点)
リクルートで新規事業開発を経験し、現在は企業のeマーケティング改善事業の会社を設立し取締役COO(最高執行責任者)となっている永田豊志さんによる時間管理を中心とした仕事術です。
時間術の基本となる考え方がきちんと明記されており、時間術に関する本を数多く読んできた私にとっても、改めて「なぜタイムマネジメントが人生において重要なのか」を学び直す1冊となりました(特に本書の前半部分)。
【my pick-up】
◎Value、Action、Timeの順で管理せよ
1.Value:まず、自分にとっての価値あるものを決める
2.Action:価値を実現するために必要な行動を決める
3.Time:行動を残された時間で実現するための時間割を決め、実行する
◎人生の前半は時間を売り、後半では時間を買う
人生の前半は時間は潤沢だが、お金がない状態。したがって、自分の時間を時間がない他人に売って、他人のお金を得るという状態です。
しかし、お金に多少余裕が出てくる頃には、時間を使いすぎて、残り時間が減っています。ここでは、お金を払ってでも、なるべく自分の時間消費を抑えなければなりません。
人生の後半では、時間が最重要資源になりますので、時間を有効活用するためには、お金や努力を惜しんではいけないのです。
◎はじめから生産性を高くすることはできない
質を上げ、量を上げ、それに費やす時間を減らすことが生産性向上の基本アプローチになります。
最初は量産することを目指し、次に質を目指す、最後に時短を考えるという順番で時間管理をとらえるとよいでしょう。
◎冒頭2割の時間で、全体像を見せると品質が高くなる
パレート式仕事術は、とにかく全体のスケジュールの2割程度で、8割程度の「見た目の完成」を目指します。
早めのタイミングで多くの関係者に全体像を見せることができれば、意見や要望をもらって、残りの時間で問題点をしっかりつぶしていけます。