厳選!ビジネス書 今年の200冊

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今年42冊目『成長する人が実践する30のルール』

2010-03-13 23:18:37 | おすすめビジネス書
成長する人が実践する30のルール 成長する人が実践する30のルール
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2010-02-26

評価  (3点/5点満点)

リクルートワークス研究所所長の大久保幸夫さんが、成長する人の共通項をわかりやすくシンプルにこの本で伝えています。

入社後間もないとき、転勤・異動したとき、管理職になったときなど、それぞれの場面で着実にチャンスを掴み、成長するためのヒントが紹介されていますので、どの年代のビジネスマンにも参考となる内容となっています。

【my pick-up】

◎学習するスキルを学習する

私は若手の頃に年間100冊読むと決めて、読書記録をつけていた時期がありました。分野はあえて広く、ビジネス書、専門書を中心に、芸術や哲学などの本にも領域を広げて、眠い目をこすりながらとにかく100冊、意地になって読んでいました。このようなことをやっていると、やがてまったく別の分野のことがつながっているように思えてきます。頭のなかに基盤となるマップが描かれたようなイメージです。

◎30歳を過ぎると弱みは直らない

ある程度の年齢になると、その年齢を私は30歳くらいがひとつの目安になると思っているのですが、自然に強みを磨くべき段階に移行するのです。

その時点での弱みということは、30年がかりでつくった弱みということですから、そう簡単に直せるものではありません。30年がかりでつくった弱みは、もはや性格に近いものであったりするのです。

それならば、弱みを直すことに時間やエネルギーを注ぐことは無駄なことであり、自分自身に対する自信を喪失させてしまうという負の効果を生み出すことにもなりかねません。同じエネルギーを強みを伸ばすことにかけたほうが合理的です。

◎リーダーシップはリーダーのものにあらず

リーダーになると明確にリーダーシップの発揮を求められますが、それはリーダーになった日から突然求められるわけではなく、これまでも求められていたけれども、一段グレードアップしてほしいということなのです。

◎プレイングマネジャーは卒業するもの

プレイングマネジャーは一定年数(長くても6年程度)経験した後には卒業すること。具体的には、プレイヤーとしての業務を伴わない、完全に管理業務で強みを発揮できるようにスキルを高めていくか、完全にプレイヤー(つまりエキスパート型のプロフェッショナル)として高い業績をあげられるようにスキルを高めるか、どちらかを選択して移行するということです。

いつまでもプレイングマネジャーという、会社や上司にとって「便利な」存在でいると、結局、自分自身の成長が止まってしまうのです。

◎管理職になったら「自分ブランド」で勝負する

長いキャリアのなかで、どうしても迎えなければならない転換点があります。「量」から「質」への転換です。典型的なのは、一般社員から管理職に昇進したときです。管理職になると、残業手当がつかなくなり、時間に収入が比例しなくなりますから、できるかぎり早く片付けたほうがいいわけです。これはある種、劇的な変化です。

問題は、そのような若い時期を終えて、「量」から「質」への転換を図らなければならないときに、そのことに気づかずに、いつまでもとことんやってしまう人がなかり多いということです。

まず若いときのように体力はありませんから、長時間労働を慢性的に行うことで、体調を壊したり、疲れが残って仕事の質がさらに悪くなるということです。長い時間仕事と向き合って会社にいますから、どうしても外へ出る時間が少なくなり、成長するためのインプットができません。夜の時間もデスクに向かっているのでは、人脈も広がらないでしょう。また、管理職になって遅くまでフロアにいると、部下が気をつかってしまって帰りにくくなります。これでは自分自身だけでなく組織全体の生産性を落とすことになってしまいます。

「質」への転換はまず、思い切って帰る習慣をつくることです。そのためには、あきらめることや捨てることをつくらなければなりません。自分がやらなくてもいいことにまで手を出さないこと、部下にまかせるべきところは思い切ってまかせること、どうでもいい会議にでないこと、あまり生真面目にやりすぎないことなどです。

早く帰ることによって、陰で悪口をいわれるくらいでいいのです。あの人は遅くまで残って残業しているというイメージを消し去ることです。

◎自分の内面から湧き上がる意欲によって仕事をする

もしも宝くじで3億円当てたら、仕事を辞めるか否かと自分に問いかけてみると、内生的要素(内面から湧き上がってくる理由)が自分にどれくらいあるかわかるかもしれません。

コメント
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