自分は評価されていないと思ったら読む本 価格:¥ 1,000(税込) 発売日:2009-12-17 |
評価 (3点/5点満点)
本書は、TV出演もされている㈱リンクアンドモチベーション代表の小笹芳央さんが、自分自身を上手にコントロールして「自分は評価されていない」と感じている現状から脱却する方法、そして仕事を通じて働きがいや生きがいを見出すために役立つ様々な視点を紹介しています。
どんなに自分では頑張っていると思っていても、仕事のやり方・考え方の方向性が間違っていれば成果はあがりません。この本で、不必要なソンをしていないかチェックしてみましょう。
【my pick-up】
◎仕事における「自由」とは何?
「自由」とは、手元に自分が選択できる「カード」をたくさん持っている、つまり、選択肢が多い状態を言うわけです。
◎人生の選択は、「正解」より「覚悟」が大事である
どちらが「正解」かどうかが重要なのではなく、覚悟を決めて突き進むことで、自ら「正解」と思える人生を作り出せる。
やり直しがきく自由な時代だからこそ、逆張りで「覚悟」を決めて、いったん選択したら「不自由」な状態で必死にそこで頑張る。
◎三角形の二辺は一辺より短い
詳細な方針の決定に長い時間を費やすよりは、大まかな方向を決めて、まずは動きだしてみることです。そして、「違うな」と思ったら少しずつ修正する。それは、三角形にそって、ゴールにたどり着くようなイメージです。
すると、最善の方針を模索し続けて立ち止まるよりも、結果的に早くゴールにたどり着くことが多い。「三角形の二辺は一辺より短い」とは、そういうことです。
◎問題は「人」ではなく「間」に起こる
問題は、特定の個人、部門、部署などの「点」にあるのではなく、関係性-つまり、人と人の「間(あいだ)」-にあるという見方のほうが、問題発見が早いと私は考えています。
◎ロールモデルは不要である
残念ながら完璧なビジネスパーソンは、どこにもいません。一人からすべてを吸収するのが無理であれば、複数の人のいろんなところを吸収すればいい。
人の要素を細かく分解していくことで、さまざまな強みが見えてきます。その強みの中で、自分が真似したいという部分を一つひとつ取り入れていけばいいのです。
◎悩みはすべて「やるか、やらないか」だけである
「悩み」というものの根源を考察してみると、悩む場面というのは二つしかありません。
一つは、苦手なこと、やりたくないこと、いやなことに直面しているときです。この悩みを解消するには、やるか、やらないか、覚悟を決める以外にありません。
二つ目は、身の丈を超えること、自分には手に余る仕事をしなければならなくなったとき。これも「やるか」、それとも「やらないか」という問題にすぎません。