「開き直る」こころのセラピー (新講社ワイド新書) 価格:¥ 900(税込) 発売日:2008-10 |
評価 (3点/5点満点)
誰しもストレスは持っているといいます。問題はその程度で、ビジネスマンも時々自分のストレス状態をチェックして、ストレスを大きくしないように心がけることが重要です。
本書は、医学博士で慶応義塾大学保健管理センター教授の大野裕さんが、上手に開き直って心の力を強くするコツを、いろいろな方の経験を通して伝えています。
・自分らしく生きている人はたいてい開き直っている
会社での成功、仕事の目標より、そこでストレスを少なくして生きるための意味のほうに重点を移す。人にわかってもらわなくてもいいと考え、実行してみるのも一つの方法。
・休みたいときは休んでしまえばいい
休めない上司はだめ上司。上司が休めば、その間部下はふだん以上に結束して、間違いのないように仕事をする。
・「二番手でいい」と開き直ると組織の中で楽になる
トップを狙わずに二番手を目指すタイプは、生き方としてはどこか開き直ったところがある。ナンバー1を目指すだけが人生ではない。
・気の合わない人に無理に合わせなくてもいい
会社には人事異動があります。それまでのつき合いだ、と期限を決めるのも一つの解決方法です。あるいは、無理して仲良くならなくてもいい、仕事上のつき合いだけだと割り切れば、アフターファイブで解放感を味わえます。
慌しく過ごす毎日の中で、たまにはこういう分野の本も読むことで、①それまでの思い込みからちょっと自由になってもう一度現実を見つめ直す、②落ち込んだ気持ちを元に戻すために親しい人とふれ合う、③人のことはまず置いておいて、自分らしく行動することも大切です。