そよ風つうしん

小さな自然の発見をご紹介してきましたが、転居で環境が激変。内容を一部変更し日々の雑感を綴ったりもしています

ネムの花咲く

2009年06月12日 | 6~8月の草木
ギンネムは中南米からやってきました。  
それを考えると寒い所は苦手のはずですが、とても強くて、なんと「世界の侵略的外来種ワースト100」というのに入っているそうです。

育てている人は、気軽に自然に返さないようにした方がいいでしょうね。


それはともかく、きれいな花です。
これは夕方遅くに、フラッシュをたいて写しています。
線香花火のようでしょう?


すっかり開くとこんな感じです。

普通のネムノキと同じように、暗くなると葉っぱは閉じてしまいます。



これはヒネムです。

白いのとは対照的に、とても華やかですね。

メキシコの原産と聞けば、さもありなんという気がします。



もう少しおとなしくて、日本では古くからお馴染みのネムノキ。

大きな木だったので、下から見上げても花は遠いです。

他の木で花を写しました。

古くからある木なので日本原産のものかと思っていましたが、検索してみるとイラン、インドあたりからやってきたとか。


この花には思い出があるのです。

私の幼い頃、父は忙しくて、めったに顔を見ることもありませんでした。

ある夕方、時間があったのでしょうか「お城のネムが咲いてる頃やから、行ってみようか」と手をつないで連れて行ってくれたのです。

よほどうれしかったのか、今でもそのときの光景をはっきりと思い出すことが出来ます。

私の育ったのは城下町。
小さな城跡のお堀端にあったネムノキの淡いピンクの花、父の手のぬくもり、夕方の空の色・・・・

子供心にも感じたのは、父の心の中で私は忘れ去られた存在ではなかったというよろこび。

「おとうちゃん、わたしのこと おぼえててくれはったんや

私にとって、今でもネムノキはとても大切な、特別な木なのです。


< 想い出は 夕闇せまる城跡に父と見上げたネムノキの花 >




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コメント (15)
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