もう10数年前になります。
大阪市内に住んでいた頃でした。街の真ん中だったので緑も少なく、友達もほとんどいなくて淋しい思いをしていました。
近所にお庭が広くて、ゴールデンレトリバーを放し飼いにしているお宅がありました。
私は、飼い主公認でフェンス越しに外からも遊べるので、ちょくちょく遊んでいた大の仲良しでした。
はフェンスの中から、私に体を預けるように押しつけてくれるので、体温が伝わってきます。
とても楽しい時間でした。
ある時のこと、そうして触れあいを楽しんでいたら、突然すっとどこかへ行ってしまいました。
ちょっとガッカリしていると、なにやらとても汚いぼろ布を、引きずるようにくわえて戻ってきました。
そして、その布をくわえたまま、しきりに私に押し付けるのです。
なんのことやら解らなくて困っていたら、ちょうど飼い主さんがやってきました。
そして、こうおっしゃるのです。
「まあ! この子いうたら・・・これはね、この子がとても大事にしている毛布なんよ~。エライ汚いでっしゃろ、いつも大事にして離さへんから洗えないのよ。
それを、あんたに貸してあげるって言うてるのよ!!
あんたのこと、よっぽど仲良しの友達やと思ってるんやねえ」
ビックリしました。
だって、そんなに大事にしているものを貸してくれようとしているなんて・・・・・・
ワンコとの友達冥利に尽きるではありませんか
うれしくて涙が出そうでした。
ずいぶん年寄りだったので、今頃はもう天国でのんびり過ごしているかもしれません。
そこに住んでいた頃の、一番の友達との懐かしい思い出です。
大阪市内に住んでいた頃でした。街の真ん中だったので緑も少なく、友達もほとんどいなくて淋しい思いをしていました。
近所にお庭が広くて、ゴールデンレトリバーを放し飼いにしているお宅がありました。
私は、飼い主公認でフェンス越しに外からも遊べるので、ちょくちょく遊んでいた大の仲良しでした。

とても楽しい時間でした。
ある時のこと、そうして触れあいを楽しんでいたら、突然すっとどこかへ行ってしまいました。
ちょっとガッカリしていると、なにやらとても汚いぼろ布を、引きずるようにくわえて戻ってきました。
そして、その布をくわえたまま、しきりに私に押し付けるのです。
なんのことやら解らなくて困っていたら、ちょうど飼い主さんがやってきました。
そして、こうおっしゃるのです。
「まあ! この子いうたら・・・これはね、この子がとても大事にしている毛布なんよ~。エライ汚いでっしゃろ、いつも大事にして離さへんから洗えないのよ。
それを、あんたに貸してあげるって言うてるのよ!!
あんたのこと、よっぽど仲良しの友達やと思ってるんやねえ」

ビックリしました。
だって、そんなに大事にしているものを貸してくれようとしているなんて・・・・・・
ワンコとの友達冥利に尽きるではありませんか

うれしくて涙が出そうでした。
ずいぶん年寄りだったので、今頃はもう天国でのんびり過ごしているかもしれません。
そこに住んでいた頃の、一番の友達との懐かしい思い出です。