またまた更新に間が開いてしまって、何の話の途中だったっけ???
そんなわけで、今は机の上でペンにインクをつけて帳簿をつけている人などいないようで、文房具屋に行ってもペン先もペン軸も売ってはいない。
ではペン先はどこに行けば手に入るのかと探してみたら、画材店で売られていた。
*左の絵は「お茶を挽く」という言葉の語源の説明のカットを描いているところ。
こんな小さなカットでもタッチに強弱の抑揚が欲しいからつけペンで描く。
右の絵は依頼主から似顔のシールを作りたい・・・といわれているから、サインペンでなるべく単調な線で 仕上げる。
それにしても、10年も絵を描いていないと、いつも描いている子どもの工作用の絵なら簡単に描けるが、大人の視線に耐えられる絵を描くための昔の勘を取り戻すためには少し猶予期間が必要だ。
なぜ、それほどまでにしてペン先などを探しているのかと言うと、海老名に住むある知人が、幕末のころに現在の海老名市で起こったある事件を自費出版で小説化したいと言って、その挿絵か表紙を描いて欲しいと依頼をされたのだ。
昔とったナンとやら、さらに江戸時代好きの私は、気軽に引き受けてはみたものの、やはり10年と言うブランクは大きく、試作を試みるが気に入ったタッチはなかなか出せない。
一生懸命描きました・・・という感じが見えてしまうような挿絵は描きたくない。
挿絵の役目は、読者に気軽に読んでみようかなと言う気にさせて、読み終わった後は絵のことなど忘れてしまうさりげない挿絵がいい。
少なくとも、昔はそんな気持ちで挿絵を描いてきた。
すでに初稿のゲラ刷りは出来ているので気持ちは焦る・・・。
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