完成した付録は大き過ぎて電車では持って帰れず、後日パパと車で来るときまで預かっておくことにした。
孫の小学校が二期制となって、数日だが秋休みになり我が家にお泊まりにやって来た。
親と離れて幼い姉弟だけでジジ、ババの家に泊まるという冒険心を満足させたいらしい。
孫が来るとなると作業を急がねばならない畑も、仕事があっても、美女からのお誘いがあっても家に帰って孫の相手が最優先になる。
お前に美女からのお誘いがあるわけがない・・・というコメントが来そうだ。
すみません、見栄を張ってしまいました。
その日も家庭菜園仲間との野良でのパーティーがあったが「孫が待っているヨ~」という携帯電話で途中退場、孫を連れて河原にバッタ捕りに出かけることになった。
バッタ捕りの帰り道、本屋に立ち寄って子ども雑誌を購入。
夕飯までのひとときは、付録作りを楽しむことにしたが、なんと付録のコリントゲームはボール紙製ながら出来上ると60センチにもなるという。
小学校二年生になる孫は作り方のページを見ながらひとり黙々と作業を進めているが、まだ年長組の男の孫は自分では作れず、私と共同作業で付録作りをすることになった。
幼児向けの雑誌だが、とても子どもひとりでは作れるものではない。
難易度は高くはないが、作業量が多くてなかなか先へ進まない。
結局4時半から作りはじめ途中夕飯と入浴をはさんで、9時半になってやっと出来上った。
最近はこんなに長時間の野良仕事もしたことはないが、隣で手伝う孫のワクワクさせている期待を感じると途中で止めることもできず、ついつい頑張ってしまった。
むかし 昔、私が小学生だった頃には小学館の他に双葉社からも学年誌が出ていた。
その他に光文社の「少年」集英社の「おもしろブック」講談社の「少年倶楽部」などの月刊誌が競い合っていた時代で、毎月2大付録付き! 3大付録付き! 5大付録付き・・・などの競争の時代で、本体はボール紙製ながら、レンズなどがセットになった顕微鏡、天体望遠鏡、幻灯機など、針穴写真機はフィルム、印画紙、現像液もセットになっている本格的なものもあって、本屋から戻ると胸をときめかして付録に取り組んだ記憶が有る。
組み立て付録はボール紙に角をつけることによって強度をもたせ、極限まで簡略化された機能、計算され尽くした構造によって、また試作品で何度も調整をしたとおぼしき跡もあり、簡単ながら高性能のおもちゃが出来るようになっている。
子どもの頃には作者の苦心まで気が回らなかったが、いま大人の眼で見てみると付録デザイナー(そういう職業が有るかどうか知らないが)の苦心と努力には只ただ感服する。
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