前・前回のブログで(と言っても、2ヵ月も前のことだが・・・)、作っていた段ボールの断面模様の面白さに着目した恐竜たちのその後です。
まだまだ完成とは言えませんが、8割がた出来てきました。
大人の工作教室の仲間たちは、まだ絵を描くという部分においてはまだまだ発展途上の人たちだから、工作の下絵については私の型紙に頼らざるを得ないが、そこから先はそれぞれの工夫を取り入れるという習性は身についてきたようだ。
例えば、右の緑のバックのステゴザウルスはごくシンプルに、段ボールのチップをつないだもので、写真を大きくしてもらうと恐竜の輪郭はモザイク状に凸凹している。
それに比べて、左側の赤いフレームのトリケラトプスは段ボールチップの外側にハサミを入れたフレキシブルなチップで自由な曲線を作って、各パーツの輪郭をはっきりさせる工夫がされている。
*判りにくい私の説明より、写真をアップして見比べてください。
また、この翼竜の羽は当初、書類などをまとめておくファイルを使う予定でいたが、作者は制作中にひらめいたアイデアで珍味・のしタラを使ってはどうだろう・・・と言いだした。
私もそういう冗談は嫌いではなく即OKを出したが、のしタラは破れやすいという強度の問題と、展示中にニオイで虫などが来ないような処置をしてもらうこととした。
さらに、学術的な恐竜像にあまりこだわらず、角やヒレの数など自由な発想で、まず作っていて自分が楽しくなるような恐竜つくりを心掛けています。
展示にあたっては、マニアックな小学生などからの突っ込みを避けるために、作品のタイトルには恐竜の名前を付けないようにしようかな・・・。
ちょっと余談になるが、私たちのようなB級アート(2番手アート、あるいはアートもどき)の作品を作っている会のグループ展を見る機会が時々あるが、その中にサイズも色も形もまったく同じ作品(らしきもの)が何点も展示されていて、貼られている名札がなかったら、作った本人でもどれが自分のものなのかわからないであろう・・・というものを見かけることがある。
プラモデルのような市販の手芸用キットを買わせているのだろうが、指導者としての資質が知れる。