もーさんのひとりごと

ここでは工作に関する話の他に趣味の家庭菜園の話、時事(爺イ)問題、交友禄など日々の雑感を気まぐれに更新していきます。

グレンミラーを聴きながら・・・again

2015年05月24日 | 工作

 いやいや、ブログの更新がすっかり遅れてしまった。
 この間、多忙と疲労でヒゲも髪も伸び放題だった。
* はげ頭でも、残っている頭髪は伸びるのです。

 ところで、長い間ペンディングになっていた「グレンミラーを聴きながら・・・」をやっと書く気力が湧いてきた。
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 息子からこどもの日までに5年生になった孫に段ボール製のヨロイを作ってやって欲しいと頼まれていた。

 ・・・というのも、はるか35年くらい前のことだが、息子のサイズに合わせて段ボール製のヨロイを作ったことがあったので、10年前に孫が生まれたときにとりあえず手製のカブトだけは作ったが、ヨロイまでは作っていなかった。
*35年前の詳しい話は私の別のブログ「遊びの歳時記」第14話「段ボールのヨロイ」をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/mo-3

 インターネットのなかった35年前にはヨロイの各パーツをつなぐ和風の紐を探して、当時は浅草橋(雛人形・五月人形の問屋街)から馬喰町界隈を一日中歩き回ったが見つからなかった。

 しかし、今回はネットで探してみると、何の苦労もなく東京の都営地下鉄大江戸線「蔵前」の駅前にその店があることがわかった。
 
 ただ、馬齢だけを重ねていても、その和風の紐を何というのか判らず、とりあえず「和の紐」というキーワードで検索をしてみたらいとも簡単にヒットした。

 こうして見つけた蔵前の紐屋さんにで、カブトの緒などに使う丸紐、ヨロイのパーツを繋ぐ平紐を買い揃え、ヨロイ作りは佳境に入ったが、進行状況はかなり遅れていて、5月5日までに間に合うかどうか心配になってきた。
 

 本格的なヨロイ作りにはこの紐を通す穴は1万個以上も開け、製作期間も数ヶ月を要するというが、そんな本物を作っていると孫の成人式くらいまでかかってしまいそうだ。
 
 私の作るナンチャッテヨロイでも、紐を通す穴は300個くらい開けねばならず、その作業だけでかなり手間取り、5月4日になってようやく完成の目処がついてきた。
 
 まだ現役でイラストを描いていた頃でも、60歳を過ぎた頃からは徹夜の仕事はしないことに決めていた。

 というのも、完徹をしてしまうと翌日の頭は使い物にならなくなってしまうことが判っていたから、どんなに忙しくても半徹夜で仕事を終えることにしていたのだが、この日だけは何としても孫のために明日までに間に合わせようと、まずその夜のBGMの選択から始まった。

*写真は、映画グレンミラー物語でグレンミラーを演じたジェームススチュアート。

 YouTubeから選んだBGMは真珠の首飾、茶色の小瓶、インザムーンなどのほか、行進曲のグレンミラーメドレーが私の徹夜作業をサポートしてくれた。

 軽快なスイングジャズは、気分を高め、作業のテンポアップを促し、白々と夜の明ける頃には段ボールのヨロイは最後の仕上げを残すだけでほぼ完成していた。

 久々の完全徹夜に妙な懐かしさや達成感で眠気も起きず、そのまま早朝5時には数日前に買ってきたまままだ植えていかったトマト、ナス、万願寺唐辛子などの苗の植え付けを済ませることも出来た。

 *となり町の苗屋さんのハウスの中

 さてその夜は息子の家族がやって来て孫の希望で手巻き寿司の夕食を済ませたあと、いよいよヨロイの試着となった。

描いてもらったの?
 サイズ的には多少の手直しは必要のようだが、そこそこの完成度に孫は喜んでくれたが、ヨロイの胴に描かれた唐獅子の絵を見た孫の口から意外な質問が飛び出した。

 私のことは工作爺さんとしてしか認識をしていない孫には、かっての爺ちゃんは多少は人に知られたイラストレーターで、こんなものを描くくらい朝飯前だということは知らないようだった。

 今日も長いブログになってしまったが、この一文もまたグレンミラーメドレーを聴きながら書いている。