ある福祉団体を運営しているフェースブック友達からゴールデンウイークに江ノ島で開催するイベントを手伝って欲しいと依頼をされたが、その時期は夏野菜の植え付け時期で家庭菜園にとって農繁期でもあるうえに、工作教室の仕事も入っていて、とてもよその手伝いまではしていられない。
*5月はナス、トマト、スイカ、キュウリ、ゴーヤの苗の植え付けのほか、トウモロコシ、枝豆、モロヘイヤ、オクラなどの種蒔きなどなどのタネを蒔くときでもあって一年で一番忙しいときだ。
写真は昨年の5月、スイカの蔓が這うところ。
とは言え、ボランティア仕事は断りにくいもので、結局当日は無理だがその前の準備の手伝いを引き受けることにした。
準備その1・イベントで出たゴミの分別収集用に子どもたちが喜びそうな動くゴミ箱を作って欲しい・・・。
動くゴミバコ~?
海岸を走るゴミバコなんておもしろいかもしれないが、私には作れない。
ゴミ箱全体が動くのは無理だから、部分的な動きだけで勘弁して欲しい。
そこで思い浮かんだのは福島県の郷土玩具の赤ベコで、ゴミを入れるとロバが首を振る・・・と言うのはどうだろう。
続けてもうひとつはゴミを入れるとトラの顔がクルリと回転をする仕掛けを思いついて、とりあえず動いてくれるかどうか飲料の紙パックをゴミ箱に見立ててミニチュアを作ってみたら、予想通りの動きをしてくれた。
問題は段ボール箱で大きな物を作った場合、同じように動いてくれるかどうか心配はのこる。
準備その2・イベントの中で行うゲームの勝者に与えるメダルの製作だ。
仕事場の中を見渡すと、貝殻の入った段ボールがあった。
江ノ島という場所で行うゲームの賞品としてなら貝殻細工のメダルは最適だろう。
*この貝殻は湘南産ではなく、もう30年近く前に南房総の海岸で拾ったものだが、その辺は勘弁してもらおう。
この貝殻を使ってメダルらしいものに仕上げたいが・・・。
メダルというからには金属製であることが必須なのだろうが、そこも目をつぶってもらって、これまた私の仕事場に余っているフェルトを使うことにした。
試作品は結構メダルの雰囲気もあって、完成度の高いものが出来た
この二つの試作品を持って依頼者に会うと、先方はここまでの期待はしていなかったようで、気楽に頼んでしまったが、支払いが心配になってきたようだ。
私は最初からボランティアのつもりでやっているが、ボランティアだから・・・、安い仕事だから・・・といって手を抜くことはない。
予算に合わせた素材ということは考慮はするが、第一アイデアなんていうものは、3千円分のアイデア出て来い!とか3万円のアイデア出ろ!と値段でコントロールの出来るものではない。
この場合も素材は手持ちのもので、ゼロ予算に合わせたが、アイデアはそのときの最上の物を提供する。