もーさんのひとりごと

ここでは工作に関する話の他に趣味の家庭菜園の話、時事(爺イ)問題、交友禄など日々の雑感を気まぐれに更新していきます。

アラカン2

2009年06月04日 | 映画
 アラカンといっても、アラウンド還暦のアラカンなどという昨日や今日に流行りだした薄っぺらなアラカンなどではなく、チャンバラスター本家アラカンの嵐寛寿郎のことである。

 昨年2月26日の記事に嵐寛寿郎のDVDを見つけたという話をこのブログ書いたが、それは私が子どもの頃に憧れたヒーローの鞍馬天狗でも右衛門捕物帳でもなく、アラカン演じる桂小五郎や近藤勇だった。

 それはそれで、久しぶりに出会えたアラカンに痺れさせてもらったが、それでもアラカンの鞍馬天狗に会いたい願望はますますつのるばかりだった。

 あれから1年3ヶ月バッタもン屋でついにアラカンの鞍馬天狗を見つけた。
「横浜に現われた鞍馬天狗」というタイトルには聞き覚えもないが、昭和17年の製作というから、私がまだ3歳の頃の映画で私が知っているわけもないが、あらためてそんなに昔から鞍馬天狗は存在したのかと感慨が深い。

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 時代劇の父と言われた伊藤大輔監督の鞍馬天狗は、私が小学校時代から中学生のころに観た活劇映画の鞍馬天狗とは違って、推理仕立ての映画だったが、何せ大昔のフィルムだから台詞が聞き取りにくい。
 途中でフィルムが切れているのか画面が突然に飛び、その空白の部分はこちらでいろいろ推測をしてストーリーをつなぎ合わせるという鑑賞眼ならぬ鑑賞技を必要とした。

 でも、それでもアラカンの鞍馬天狗に会えただけで嬉しいような気もするが、トレードマークの宗十郎頭巾姿で現れるのはわずか1シーンだけで、全編を通して探偵・倉田典膳としてしか登場しないのが物足りない。
 アラカンフリークとしてはちょっと複雑な気持ちになる映画だった。
Photo_2

これが私の中にあるアラカンのイメージで、こんな鞍馬天狗の勇姿をもう一度見たいものだ。