日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

「先生!この大きな虫は何ですか」。

2010-08-05 10:08:44 | 日本語の授業
 今日も猛暑。もう、こうなっては酷暑です。暑い。暑い。暑い。「暑いと言えばますます暑くなるから言うな」と、皆に言っている人間が、こんなことを言うのも何ですが、暑い、暑い、暑いのです。

 昨日は、いい子の学生達もお休みでした。向かいの工事も、一日中お休みで、非常に静かな一日でした。

 で、昨日、出勤した教員達で、「富士山一日旅行」の反省会をしました。いろいろ出てきます。お菓子やジュースを配る時間やそのやり方。教員たちの座席をどうするか、カラオケなどの司会や担当、その方法など。これらは皆、次回の参考にいたします。

 そう言えば、あの日、内モンゴルの西部地方から来たモンゴル族の学生が、「セミ(蝉)」を知らなかったのに、みんなはびっくりしましたっけ。

 その男子学生は、「蝉」を見て、叫び声を上げたのです。「先生!大きな虫がいます」。中国人は蝉の幼虫さえ食べます。そうか、モンゴル族は蝉を知らないのかと、私たちは、なぜか感動してしまったのですが、東部地方から来た同じモンゴル族の女子学生が、「先生、私は知っています。」と冷たい目。彼はどぎまぎしてうろたえていましたけれど。
 
 確かに、荒れ地には蝉はいないでしょう。木や適度に湿気のある土がなければ、幼虫にもなれないでしょう。彼が知らないというのもわかります。

 さて、もう10時です。9時半頃に学生が一人来ました。富士山の「白糸の滝」で撮った集合写真を見せてやろうと、彼を呼びますと、「先生、私はいません」。呼んでやった教師は、がっくりしていました。「運の悪い人…」

 この写真は、写真に凝りまくりのフィリピンの女子学生が写したものです。彼女は三脚まで持って来ていたので、私たちも驚いたのですが。

 学生達よ、おいで。おいで。学生が来なければ、学校にはなりません。学生と彼らを教える教員がいて、初めて学校なのです。極端な話、他のものは要らないのです。

日々是好日
コメント
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