柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

論評

2008-08-14 08:43:09 | Weblog
水泳のフェルプス、化け物ですね。昔のスピッツ、最近のソープと凄いのがいましたけど、この怪物、でかい奴なんでしょうが何か威圧感のない普通の男に見えます。童顔だからでしょうか。スピッツはもっといかつい顔でしたよね。ソープは自意識の強そうなスター気取り顔で。天才ってのはこんなんでしょうね。え?あんたが?柔道、オリンピックの時くらいしか見ませんが、朽木倒しってのが何とも日本的な命名で感心しています。何故青木や若木でなく朽ち木なのか。ここですね。朽ちた木を倒すような、単に体を預けて低く屈んで相手の足を手で巻いて倒す技だからでしょう、つまり技としては一段も二段も低いというニュアンスじゃないんでしょうか。堂々と四つに組んで(柔道でこう表現するかどうか知りませんが)、相手の息と動きを測って掛ける技とはちと違いますから。これぞレスリングのタックルですわね。外人達にはとっても分かり易い技なんじゃないでしょうか、だから頻用される、柔道と Judo は違うなんて謂になる。同じ倒すにしてもそこには気品や潔さ、美しさが要求されるのです、それが柔道なんでしょう。素人でも短期間にこれだけ色々なタイプを見ると違いがわかります。朽木倒しとはよくぞつけたりと思うのですが、いかがですか。
 東条英機の手記が発見されてその抜粋が日経に載りました(8/12)、新聞に載っているのは終戦の年の8/10ー14のものです。この時点で東条英機は首相ではありません、辞職した後です。開戦時の首相であり、戦争遂行した首相ですが、終戦処理したのはこの人ではありません。ですからポツダム宣言受諾に関しては意思決定の外にいるわけです、いわば野に下っている状態です。自分の考え方について、戦争遂行してきた者としての整合性は調えねばならぬことでしょうし、国体護持という当時の最大の関心事についても態度は鮮明です。戦局の悪化への責任で内閣総辞職した身としての言い訳もあるでしょうし。もっとも私達はこの後の流れを知っています「死をもってお詫び申上ぐる」と書き、事実拳銃で自殺を図りますがMPに助けられて東京裁判に被告としてかけられ絞首刑に処せられました。東条英機こそが先の戦争の責任者、負けるとわかっている戦争に国民を駆り出した大罪人という評価が確かにあるのですが、日経の紙上の評価「本音がもろに出ているだけに、戦争を指導した人物の視野の狭さと認識の甘さがよくわかる文書といえる」、保阪正康氏のコメント、東条英機の此の期に及んでの強気(戦争継続をほのめかすもの)によっていたら、本土の破壊、ソ連軍の北海道上陸と続き惨禍は計り知れなかっただろうとの結果論からの断罪には肯けません。歴史的事実からの遡っての断罪は原爆が落ちて日本は助かったという論に与するものです。やがていずれかの月刊誌に全文が掲載されましょうし、多くの論評が載りましょう。左寄りの評価だけではなりませぬ。そう思ったことでした。
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