インチキ

これでもかと煽って、力を出せばメダルに届くぞなんて言い続けて、蓋を開けると全然ダメで、よくやった感動をありがとうのお定まり。大本営発表と神風信仰。いつになれば嘘と過信体質から抜けられるんでしょうか。抜けられないでしょうね、抜けるつもりがないんですから。惨敗しても勇気を貰いましたってごまかすばかりですから。敗者に暖かい、敗者に拍手を送るは確かに美徳なんでしょうが、関係者達が一番その安易に逃げているんじゃないですかね。そしてお抱えの解説者達。こいつらが実は一番の元凶かも知れません。力のないのに何とかなるように言い続ける、負ければ負けたでこれがよかった、次はこうだなんてばかり言う。もっと客観的な評価を私達に知らせるべきです。男女のサッカーが筆頭、柔道の平岡、水泳の北島以外の連中、出る奴出る奴見事にそうでしたね。競泳陣、まさしく惨敗。世界の壁？見上げたって雲の向こうです。日本新記録で予選三位でガッツポーズして、でもそれファイナルに出られない記録なんです。北島以外は予選で６位の７位のばかり。どんなレベルでやってるの？メダル？なでしこジャパン、アメリカにスコアこそ１－０でしたが、内容は惨敗、向こうがミスばかりして得点できなかっただけでした。これで瀬戸際なんだそうです、予選リーグ突破が危ないんだそうです、次はそのアメリカに２－０で勝ったノルウェー相手です。ここに勝つしかない！んだそうです。何が起こるかわからないオリンピック、だそうです。神風信じて精神力だ根性だ気合いだ～！日本人のＤＮＡでしょう、しかたのないことですし毛嫌いしても詮無きことですが、先の大戦の反省としていつもイの一番に挙げられて、識者が「だから日本人はだめなんだ・・」と糾弾してやまないもの、リアルさの欠如、前例主義、精神力至上主義が姿そのままに残って未だに幅を利かせている一番の業界がこのスポーツ界なんでしょうね。勝てるはずないじゃないですか。そんなレベルならそんなレベルだと、ちゃんと正確に公表しときなさいって言うわけです。国民をバカ扱いするのもいい加減にしなさいってわけです。谷亮子の試合、多くの人が見ていたでしょう、皆落胆したでしょうが、相手選手の研究勝ち、作戦勝ちは明らかでしたね。今朝の新聞はどれも後講釈で結果から遡って解説します、彼女のコメントが審判の言うことだからしかたないと潔いものでしたからそこに乗っかります、あれは客観的に見て順当な判断だっただろうって。実況していたアナウンサーは不服そうでしたよ、でも解説者はそうでもなかったですか。上背で優る相手が奥襟を掴む、すればどうしても前屈みになる膝を突きやすくなる、消極的に見られるという流れです。相手も十分に研究してきているということです。素人が見ていても分かることでしたから、灯台もと暗し、コロンブスの卵的の発想の転換だったんでしょう。谷のスピードにスピードや力で応じるのではなく、技をかけさせない。でも、銅メダルをかけて最後は一本でぶん投げるところやはり実力者でしたね。金メダル選手、谷に勝った選手でしたがこの人も決勝ではぶん投げて一本勝ち。解説者が言いました、谷が今までこの人に対してかけ続けて勝ってきたその技で勝ったと。ここにはスポーツのもつ、いえ人生の定理であるところの、盛者必衰の理を見るわけです。時代が巡るのです。そこは見応えのあることなんです。そういう思いで見ていられるんです、ここに関係者と素人の差はないでしょう。この感覚はいいもんですが、嘘を並べての空煽りだけで耳目を集める式の報道には胸が悪くなるわけです。言うとおりに期待して見ていたら悲しくなるほどの惨敗、歴然たる力の差に呆気にとられて、その後嫌ーな思いが沸き上がる。やめられないですかね今更。
　ロシアの戦争、どうなりましょうか。民族自決なんてのは大正、昭和初期の話かと思いますが、いいえそれだけ世界は表向きほど平穏ではないということなんです。そう気づかされることです。大英帝国、ソビエト連邦、union, united と表記される大国は結局多数民族が少数民族を抑圧併合した形態であったということなんです。教科書の知識ではなく、こういう事態で具体的に教えられる事です。民族紛争というのはものすごいエネルギーを生むのです。日本人には想像できないことなんでしょう、だからこれだけ外交に甘ちゃんなんでしょうが。支配側は抑圧するばかりです、黙らせるばかりです。戦うしかないんでしょう、話し合いなんかじゃ解決しない事柄。戦争放棄なんて概念がいかに平時の絵空事かと思い知らされます。ドンパチ始めていながら、プーチンは中国で主席と握手している、ブッシュは自国の事を完全に棚に上げて、ロシアは兵を引けなんて言ってる。うそっぱち。田原聡一郎の柄の悪さで言えばインチキ。オリンピックなんてのはいかに偽善かって話です。日本人達よ、そろそろ目を覚ましなさいよって、神様が教えてくれているんじゃないんでしょうか。