柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

能天気

2008-08-31 18:42:10 | Weblog
今朝書いている途中に急な用事で頓挫、午後五時を回って書いています。いつも同じ違和感をもちます。人の癖、習慣というのはえらいものです。こんな些事にも思うことです。
 夜の草むらがにぎやかになりました。涼やかな虫の音という風情でもない(ぎゃんぎゃんうるさい感じです)のですが、今年は特に多かったんじゃないですが昼間の声でかいクマゼミのあのシャーシャー(というよりこっちもギャンギャンですかね)がトーンダウンしてきた頃に重なります。アブラゼミ、こっちも普段はうるさいんですがねクマゼミには敵いません、の影薄いこと。うちの庭に何故かたくさんやってきてまぁうるさいことでしたがその時期が去ってツクツクボーシが鳴き始めました。季節が巡ります。そういえば日もうんと短くなりました。朝6時にはまだ太陽が山の端から顔を出しません。暮れるのも早くなりました。子供の頃、夏休みが終わるのを日の暮れの早さで感じていたことを思い出します。夏の終わりの夕暮れ。いい季節になりまして。
 脳死移植が広島であったそうです、まだこういうことが新聞記事になります。脳死による臓器移植の法律ができたのが平成9年です。あれから11年。今回で全国で74例目だそうです。一年に7件。ニュースソースになりますかまだ。この制度、法律を整備するのことと、実際に例数が増えていくこととは別問題なのです。はっきり証明されています。これが日本人の心根心情なのでしょう。死体損壊は意に沿わぬのです。それでいいんじゃないんでしょうか。最高のボランティア行為だなんて与太言う輩もいますが、とんでもない。そんな屁理屈に嫌悪感は拭えません、いわんや罪悪感をや。そうですよね。
 帝王切開妊婦死亡事件、医師無罪の判決に検察は控訴断念したそうです。判決文の要旨を読みましたが、当然の事ながら遺族の気持ちを(怒りを)どうしてくれる!?という点については何も答えはないわけです、検察の提示する、医者の注意不足による過失だろう、異状死を届け出なかったのは医師法違反だろうという訴えに対して、素人の目線で法律解釈屋としての知識で判断しているだけです。無罪。無罪だろうと思います、私も。やらずもがなの処置でもなく、やらねばならぬことをやらなかったわけでもなく。いえ、危険があったのなら(実際に出血多量で亡くなっているんです、それだけの危険があったということですからね)やるべきをやらなかったことに違いないじゃないか。どうして前もって万全の対応しなかったんだ、つまり設備と人手の揃った病院に転送しなかったんだ?と逆向きに非難するのもわからぬことではないです。でも、あの手技が日本の標準だったのです。どうにも動かせない事実です。この医者の判断は間違っていなかったのです。無茶をしたわけではないのです。そう裁判所は言ったわけです。後はこの医者が本人や遺族に向いてどう対応するか、です。裁判になったのはそれなりの大きな行き違いがあったはずですから。亡くなったことも動かせぬ事実です、そこにこの医者が関わったことも事実。今後どうこの医者が行動するか。注目すべきはここからなんでしょうけれど、もうマスコミは追いかけないでしょうね。
 北朝鮮の女スパイ、たらし込んで情報採る筈が相手の男大尉と禁断の恋に落ち逮捕されたって話。007さながらです。ジェームスボンドは次々に美女を落としながらミッションを果たしていきましたがそっくりそのまま。しかし韓国もイカれたものですね、えらく簡単に入り込まれちゃって。いや日本人が言えた義理じゃありませぬが。新聞に載る写真はそれなりの美形ですが、あの手この手でたらし込むんでしょうね、考えれば怖ろしいこと。こんな事がここ彼処で行われているんです。国防意識、重要機密の守秘意識の薄い公務員達なんかチョロいもんでしょうね。事実あれやこれや漏れている、それがばれて新聞騒ぎになりはしますが、重大視しませんしね。インテリジェンスなんて横文字にしてオピニオン雑誌や週刊誌で重々しく取り扱っている割には情報戦には天から疎い国民性なんでしょうね。秘密主義密告風潮には簡単に与するくせに、情報漏洩についてはからきし腋が甘い。グルジア問題はとっても面白い事のようですよ、世の評論家達がここぞとばかりに鼻の穴を膨らませて目を輝かして裏読み深読みを披露してます。ロシアの狙いは何か。グルジアの蜂起のタイミングは如何?ある評論家は全てロシアの筋書き通りに進んでいると言います。ブッシュにはすでに何の力もない、だから今こそがロシアの動き時なのだというのは彼らの言う共通項のようです。民族問題を前景に出した実は原油天然ガスを巡る資源争奪戦。いつもの如くぼんやり見ていたのでは今に日本はロシアに牛耳られることになるという論には肯けるところがありました。気がつけばロシアが中国東北部から北朝鮮に戦車を持って来ているという事態が冗談ではなくなるというのです。おお。明治開国建国の当初先達が日本存亡の危機感を募らせ敢然と大国に挑んだ日露戦争の図柄そのものじゃあありませんか。ふと顧みれば我が国の先生方は選挙のことしか見えてないんですからトホホを通り越して薄ら寒い気さえ起こります。いいんですかね、いつまでもこんな能天気で。「禁断の恋」なんて見出しを打って面白がっているだけでいいのかい、マスコミさん方・・
コメント
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