ミャンマー軍事政権の無体をさかんに新聞書き立てます。日経のコラムさえ書いています。みんな正義の味方ですから。サイクロンの大災害、それへの対応が不十分(に見えた)という非難です、おまけに国民投票まで強行してしまって大ブーイングと言う顛末です。せっかく「国際社会」が救援の手を差し伸べようとしているのに拒否するとは何ごとぞ?!国民投票はそういう日程だったんでしょうにね、こんなことは日本でもどこでもあること、中国でも聖火リレー三日休んだだけでしょう?まだ何百何千人も瓦礫の下に埋まっているというのに。もちろん非難する向きは怒っていますが、レベルが違うって判断でしょうか。決定事項は粛々と実行するばかりです、それこそ地震が来ようと嵐が来ようと。軍事政権だから悪いってものでもないでしょうにね。何だかどの報道も(TVも新聞も)ミャンマー軍事政権というクレジットです、軍事政権がいけないという色をべったり付けています。民主主義じゃないからいけない、軍事独裁政権、自由のない強制ばかりのとんでもない状況だって言いたいわけです。スーチーさんを拘束してとんでもない国だって。スーチーさんが女ですからね、悪い男にいじめられているなんてイメージがつけ加わります。が。世の中にはへそ曲がり、天の邪鬼、マスコミの正義やら偽善に迎合しない人がたくさんいて、ちゃんと裏の真実を(違う捉え方、考え方を)教えてくれます。週刊新潮に「変身自在」というコラムを連載している高山正之という学者評論家がいいです、大ファンです。本もたくさん出していて、これがまた面白い。私のような天の邪鬼類には拍手喝采モノです。スーチーさんがミャンマーの救世主なんかじゃない、あの人を軍事政権が拘束しているのはビルマの歴史に根ざした相当の理由があるのだと教えてくれます。つまり植民地化していたイギリスやらその後ろにいるアメリカの思惑があるというわけです。東南アジアは中国を含めて60年前までは欧米に好きにされていたんです。そういう歴史を忘れてはなりますまい。新聞が正しいのではないですよ。TVが真実ではありません。そうやって見なければ読まなければなりませんし、そういう気で情報を集めねばならぬと言うわけです。物事には必ず少なくとも二つは真実(言い分、考え方)があります。表と裏。その二つをいつも捜し比較すべきなんでしょうね。そう思います。
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