柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

フレーズ

2007-09-10 08:43:10 | Weblog
正夢になりました、東京ドーム3タテ。三つとも一点差なんてしびれました。三戦とも上原引っぱり出して打っての勝ちです、これまた嬉しいこと。どっちも打つこと、なんですがううむ、阪神も先発の中継ぎのが弱いです、昨日も書きましたがJFKはやがて(今に直ぐ、大車輪で回しすぎですから)へばります、その期間をどう凌ぐかですわね今後は。しかし、巨人悔しいでしょうね、ああ。そして、呵々。
 安倍さん、イラクへの自衛隊派遣の措置法の継続に政権をかけるなんて言ってるそうです。ああ、そんな囃子言葉は今は要りません。対抗勢力を利するだけでしょうに。参院では確かに民主党が数上まわりましたが、今はワーワー叫んでいるだけでこれと言った決めてのない時に、こんなきっかけをわざわざ作ってやることもないものをと思います。政権かけるなら改憲でしょう、教育改革でしょう。いや、アメリカとの協力に対する態度考え方を鮮明にするという意味と、それこそこの先の日本の進むべき道、国家百年の計に関わる重要課題との捉えなんでしょうが、ここはアドバルーンなど上げずに粛々と進んでいけば良いんじゃないんでしょうか。小泉さんのようなパフォーマンスには分かりやすさが必須条件です。安倍さんの言葉は残念ながらワンフレーズで伝わりません、長々しく話せば話すほど分からなくなるが常です。参院選で「私か小沢か」なんて啖呵切って失敗したのに、また啖呵です。小泉さん手法の幻をまだ見ていると言うことでしょうか。あなたは反左翼の希望の星なのです。あなたの失脚は日本の後戻りを意味するのです、その地位にいればこその価値なのです。どうかここは我慢辛抱して貰いたいと思うわけです。
 昨日の読売新聞に、前立腺癌の集団検診(単に血液検査するだけのことですが)を厚労省が推奨せずとの一面記事です。検査受けられた方多かりましょう、PSAという腫瘍マーカーを調べるんですが、この結果が死亡率の改善につながらないという理由だそうです。こういう検診事業(多くの人に施行しないと意味のないことですから、大きな予算も要ります)は、何を持って有効無効と判定するかが大切なのです。例えば癌を見つけることが目的なのか、それとも見つけることによって治療を促し死亡する人を減らすことが目的なのか。癌見つけるだけの目的なら、これは検査の精度の問題に変わっていきましょう、それでは患者さんに利益還元できないという話になります。だから、後者が基準になるんですが、後者はよく目にする早期発見早期治療というまやかしのキャッチフレーズに繋がります。このフレーズ聞くと「そうね、早く見つけないと手遅れになったんじゃぁ助かるものも助からないから」なんて簡単に思いますね。そこで、そこを検証するために、本当に早く見つけて早く処置すれば死ななくて済むのかを調べるために、死亡率という指標を引っ張ってきます。検査して治療した人達と、検査しなかった人(癌があっても知らない人と癌のない人、つまり治療しない人)との死亡率を比べる。前者がうんと少なければ効果があるってわけです。そこに差がなかったと厚労省は言うのです(だと思います、実際の計算はもっと込み入っているのでしょうが)。ま、これはこれで、よくぞ言ったと褒めたいことですが、じゃぁ他の癌検診はどうなんだい?という疑問ですね。肺癌のX線検診は殆ど無効だと(早期癌を見つけられないという理由でしたか)以前にありましたね。じゃぁ、胃がんやら子宮癌やら他の検診対象の癌はどうなんでしょうね。ちゃんと聞きたいですね。早期に見つけても治らないケースの多いのが癌なんです。早期に見つかったばかりに、手術やら抗癌剤やらでボロボロになって挙げ句死んでいく人が何人、何万人いるんでしょうか。皆様、このフレーズに騙されてはなりませぬぞ。
コメント
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