柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

思想戦

2007-09-19 08:42:06 | Weblog
長嶋の奥さんが亡くなったという記事です、ベタ扱い、見逃しそうなほどの普通の死亡記事。読売くらいもっと大きく書けばいいのに、と思うほどあっけない記事です。もっとも、この奥さん全然表に出ない人でしたから(野村やら落合やらのおばさん達と違って)、こうするのが礼儀と言えばそうかも知れません。王さんの奥さんの時もそうでしたね、ワイドショーはしっかり大騒ぎするんでしょうけれど。でも、長嶋大変じゃなぁ、今後誰が世話するんじゃろうか。長男の嫁?長女?おお、そこかしこに転がっている「誰が看るの?」問題です。人ごとながら、人が人だけに、またまたワイドショーの好餌ですか。
 昨年8月の福岡の酔っぱらい運転幼児三人死亡事故、以来どんどん道路交通法が厳しく改正されて、今度は酒酔い運転した奴(正確にはそれで捕まった奴)に、酒飲ませた奴、車乗せた奴、同乗してた奴までが罰金です。それでも、スケーター織田某に象徴されるが如く、違反者は絶えません。悲しいことです。あれから一年、とTVは盛んにキャンペーンを張っていました。この方向は好ましい(事故をなくす目的では)のでしょうが、禁煙キャンペーンと同質の、健康なり交通事故撲滅なりの大義を振り回しての強制、左翼的全体主義の臭いも嗅ぎます。もっとも人間全員を同じ方に向かそうと思えば恐怖と脅しと金で縛るしかないのが今までの人の歴史ですから、仕方のない仕儀ではあるのでしょうが。その夫婦の記事です、この16日に女児誕生したとのことです。新聞は淡々と事実を伝えます。8月に突然の悲劇、翌年9月に出産。事実はそれだけです。
 文部科学省の方針で、道徳の教科化を見送るそうです。安倍さんがいなくなると途端にこうです。日本史を高校の必修科目にできないのも、これは昔からのことですが、安倍さんの退陣による左翼役人達の巻き返しなんでしょうね。未履修問題が大変なときに、私達は初めて知りましたよね、世界史が必修で日本史が選択科目だと。どうして日本の歴史を必修にしないんだ?そう思った方も多かったはずです。日本史は小学中学で必修だ、高校では世界史を学ばせるべきだ、なんて屁理屈です。自国の歴史なのに、です。もっとも、それにしても縄文弥生からは要りません、石原慎太郎が言ってましたが、歴史を逆に、近代から逆向きに教えればいいんです。60年前の戦争、戦前のこと、大正デモクラシー、日清日露戦争、そして明治維新。この辺りが日本の歴史の中でも一番面白いところですから。話を戻して。安倍さんの力は大きかったんです。特にこの方向に大きかったんです。だから惜しいんです。道徳って、私達の時代、時間割にありましたよね、どんな授業だったかは忘れましたが。昔はこんなえらい人がいたとか、善行孝行なんて話をしらっと聞かせる時間も要るんでしょうにね。思想戦なら思想戦らしく闘わなければならないんですが、残念、大将を失いました。ここが悔しい。本当に悔しいことです。
 
コメント
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