柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

惹句の嘘

2007-09-24 08:04:07 | Weblog
心配していたとおり阪神息切れです。今季からは三位にいればという気楽さですが、興行収入的には一位と三位とでは大違いらしいです、そうですわねぇ、全部ホームゲームなんですから上位チームが。おまけに相手が阪神なら間違いなく球場満杯になるし。安藤の福原のが足引っ張りましたね最後まで。
 福田さんでした。麻生さん、善戦なんて書かれてましたが、負けたら一緒です。でも、出ないと勝ち負けすらないんです、小泉さんの例もあり、いつ大風が吹いてくるか分かりません、これも大きな実績なんでしょうね。さて福田さん、あれだけ派閥を復活させたんです、それこそ「ばらまき組閣」せざるをえないのでしょうが、居抜きするべきは居抜いてほしいところ、舛添厚労相、増田総務相あたりは是非。この二人のお手並みを確かめたいと思うわけです。古賀の谷垣のの古い顔達がどこかに就いて、石破さんもまた防衛相辺りに戻る、そういう図柄ですか。挙党態勢。トップダウンから調整型へ。つまりは見えにくい政治の復活です。やはりがっかりしています。
 昨日の朝のTV番組で、癌が取り上げられて、例によって早期発見早期治療と叫び、癌は決して治らない病気ではなくなっている、なんてテロップ流していました。些か極論に類するであろう持論を述べます。まず「早期発見、早期治療」の嘘です。キャッチフレーズとしては相当でしょう、対句構成で分かり易い、反論しにくい正論ですから。つまりその逆であればまずいと理解できるからです、早期発見しなければ(検査しないで放っておいて癌が知らぬ間に生え大きくなってしまえば)治療もできなくなる、手もなく死んでしまうだろう。もちろん、学者もマスコミも厚労省もせっせとそう宣伝します、TVはドラマやドキュメンタリーで後押しします、手遅れになった人の話、早く見つかって治療して命長らえている人の話、癌と闘って挙げ句死んでいった人の話を美談英雄話仕立てでこれでもかとばかりに流します。ワイドショーで紹介される健康マニア達の群もご承知の通り。これは正確には「早期発見して早期治療すれば早死にしないですむケースもある」と言い換えるべき事です。早期発見して医者の言うままに早期治療始めたけれど、手術して放射線を当てて抗癌剤をたっぷり使われて、その治療の所為で(ここがポイントです)髪は抜け食事はできず痩せるだけ痩せて寝返りもできぬほどに衰えて、癌は小さくなったのですが、なんて言い訳医者から言われながら死んでいく人が、早死にしないですんだ人ときっと少なくとも同じだけはいるはずです。もっとも、そんなデータをわざわざに学者達は集めませんでしょうから、これは数字の根拠のない推測です。でも癌が日本人の死亡原因のダントツである事実が雄弁に物語っている事だと思います。そして、癌は治らない病気ではなくなってきている、なんて曖昧な表現です。一例でも治ればこういう言い方ができますよね、まったく狡いと思うのです、素人を騙すのもいい加減にしろと言いたいのです。治る例もある(白血病などの血液癌やら胃がんの一部やら、確かに治療により長生きできる例が多いものもあるのでしょうが)、それはそれで正しいのでしょうが、少なくともそれと同じだけ治療の甲斐なく(この謂も医者、医療側の勝手な言い方ですが)死んでいく人達がいるわけです。治療の甲斐なく、というのはこうも言い換えられます、癌が見つかるまではあれだけ元気でいた人が、たまたま癌が見つかって治療始めたばっかりにどんどんやせ衰えて、医者は検査検査で癌の大きさの変化しか見ていない、本人はどう見ても潰れていくばかりだ。一体、何をどう治療しているんだ?本人は衰えていくばかりじゃないか。家族や周りはそう訝ります、しかしそんなこと口に出せません、医者がへそ曲げます、本人の気持ちを挫くわけにはいきませんから。本人はきっと治るんだと信じて、吐き気に耐えます、髪が抜けても命に替えられぬと思い直します、ここで死ねるか!と治療によって弱らされ潰されていく体を、気力を奮い起こします。医者?癌が小さくなることばかりが関心事です。治療の対象は癌の縮小(消失)です、当人の今の辛さ苦しさなんかじゃありません。それで何とか命長らえればいいんです、でも癌で死ぬんでなくて、治療という名の毒で死んでいくんです。それが言い過ぎだとするなら、癌の治療とは体を弱らせること、その治療に耐える人だけが命長らえる可能性を持つというのが現実でしょう。その人が立ち向かわねばならぬのは癌だけじゃない、癌を潰すための治療そのもののによる攻撃にも耐えねばならぬのです。いえ、人は癌から治るためにはと思って耐えます、皆そう思って耐え我慢しておられましょう、でも、たまたま小さな癌が見つかった時を境に、二度と元の暮らしに戻れずに憾みを残して死んでいく人も多いのです。くどいですが、医者は癌しか見ていませんし、治療効果も本に能書きに書いてある確率でしか見ていません。この治療をすれば治る確率は何%です、なんて言い方しかしません。それしかできないのも確かなことではありますが。早期発見早期治療の嘘を分かっていただきたいと思うのですが、しかしきっとこういう反論がありましょう、早期発見早期治療とは言っているが早期治癒とは言っていない、この惹句の真意は早く治療しましょうと促すことであって、早く見つければ治るんですよとは言っていない、と。癌は治らない病気ではなくなってきていると表記した通りで、治る病気であるとは言ってない、とか。あなたがどう受け取られようかは当方は関知しない、表記したとおりの趣意である、なんて。所詮は誰の責任でもない国の施策なのでありました。踊らされるはいつも国民という結末です。癌にならぬ最も確実な方法は何だと思いますか。医者にかからぬ事です。健診などで見つけに行かぬ事です。ブラックですか。皮肉に過ぎますか。私は真実だと思っています。些か極論でありました、御批正お受けいたします。
コメント
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