柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

おおらか

2007-09-17 08:51:09 | Weblog
世界柔道とやら、初メダルが銅で大騒ぎ、世界陸上状態、TBSバレーボール状態。昔の水泳がそうでした、どれもこれも神風待ち。そんなのは吹かない!っての。
 天声人語。日本人はせっかちでエレベーターが自然に閉まるのを待てない、バスで年寄りが止まる前に席を立って転倒する事故が絶えない、これを国土交通省がもたもたして周りに迷惑をかけてはならないと案じて速く動作を起こすことに帰因すると説明したんだそうです。コラム子はアメリカ帰りらしくあちらさんの肩を持ちます、米国は老若男女がおおらかで、他人のもたもたにも寛容だ、そうです。ご丁寧に国交省は、高齢者がゆとりをもって乗降車するのを社会が当然の事として容認すべきだと提言もしているそうです。確かにね、押しますねエレベーターの閉ボタン。でも乗り降りする人がいなくなってからのことだからかまわんことですよねぇ。せっかちではあるんでしょう、コラム子が書いているように二秒三秒の時間を待てないのですが、でもだからおおらかじゃないって事にはなりませんわね。長々と行列作って待つのも日本人です。電車やバスの乗り降りもそうでしょう。年寄りがもたもたするのは仕方のないこと、これもみんな分かっています、待つべき時は皆待ってます。でも、わざわざに大勢がいる場面でゆっくりせんでもいいじゃろうに、です。遅い人は早く始動しなさいね、これはルールの一つです。だから、バス止まる前に立ち上がって転けてしまった年寄りがいて、迷惑かけぬように早く早くと思わなければならぬ風潮が悲しい(コラム子やらコラムで引いている作家の謂)ではなくて、転けそうになった人を支えてやらんか、おお危ないですよ、と手を貸してやらんか、でしょう。その爺さんも婆さんも若い時があったんです、その人達の時代は違ったなんて言いますか?そんなこと絶対にないです、年寄りはそうやって急かされて追いやられて行く運命です。コラムに引かれている作家の言葉です、例えばレジで順番を待ちながら財布の小銭を調べる、そんな人ほど遅々とした高齢者がいるといらだつのではないかと。その通り、殊更に言うほどのことでしょうか。事を逆に言っただけのことです、同じような謂があります、他人に何も言わない人、他人と交じろうとしない人は、自分に干渉されることを嫌う人なんだとか。何?当たり前じゃないの?の謂。早くやろうと思っているから、人の遅さが気になるんです。早くやろうと思うことが間違っているように書くのはどうですかね。ゆとりとか余裕とか、そういう一見正論と思う大抽象の中に放り込む、話を曖昧にして言うだけ言って知らん顔するいつもの手段なんですが、早さをせっかちと決め、遅いをおおらかと表現するこの恣意です。遅いのなら早くやろうと工夫しなさい、じゃなくて、遅い奴に合わせろ!です。つまり、世の中を止まらせる。あれやこれやで掣肘する、ブレーキをかける、楽に流す、安易に流す。発達発展にはエネルギーが要るんです、その逆方向。おかしいですわね。年寄りさん達、怪我しないように気を付けなさいよ。これでいいはずです。違いますか。国交省も全くアホなことで。まぁ、左がかった役人の言いそうなことではあります。そして今日のコラム子、あからさまに正体を表しています、先の国交省のお達しはこう「翻訳」されるんだそうです「お年寄りには堂々ともたつく権利がある」。出たな妖怪。権利の前には文句は許さぬ!葵の御紋ぞ!年寄りの後ろにおとなしく列を作って待たんかい!!せっつく権利はどこにいったんですかね。何でもかんでも人の所為にしてそれに権利をくっつけて、相対する権利には全く知らん顔する左翼さん達。
コメント
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