ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

コスパ抜群!2000円周辺の優秀イタリアワイン

2014-08-08 10:00:00 | ワイン&酒
7月の試飲会で見つけた、コストパフォーマンスに優れたイタリアワイン を紹介します。


Vigna del Castello Pinot Nero DOC Oltrepo Pavese 2012 (Italy, ロンバルディア)

黒い果皮のピノ・ネロ(=ピノ・ノワール)を白ワイン仕立てにしたブラン・ド・ノワール。
ほんのり軽~い発泡 があります。
シュル・リーによるうまみがあり、黒ブドウならではのコクとあいまって、ほどよく厚みのある飲みごたえが楽しめ、しかも参考上代 2000円(税抜、以下同様)というコスパのよさ。これはもう、見つけたらぜひ確保すべし!



GIRLAN Cuvee Bianco 448 s.l.m. 2013 IGT Dolomiti (Italy, アルト・アディジェ)

イタリア北部アルト・アディジェの組合組織「ギルラン」は、1923年設立、畑の面積は240haという生産者。ともすれば、大量生産の凡庸なワインをつくりがちですが、ここは期待をいい方向に裏切ります。

ピノ・ビアンコ、シャルドネ、ソーヴィニヨン、モスカートの4種のブドウをブレンドした、IGTドロミティの白ワイン。とにかくバランスがよく、素直においしい。酸がキレイなのは北の産地ならでは。これも 2000円(税抜)という、嬉しいプライス。

“448” は 畑の標高だそうで(海抜448m)、s.l.m.は標高に関係する略語(単位?)のようです。調べてみても、これはちょっとわかりませんでした。


GIRLAN Cuvee Rosso 448 s.l.m. 2013 IGT Dolomiti (Italy, アルト・アディジェ)

ラベルは上と見分けがつきませんが、ピノ・ノワールとスキアヴァをブレンドした赤ワイン。
価格も白と同様、2000円(税抜)。
なにかが突出しているというワインではなく、食事に合わせて力を発揮するバランスに優れたタイプ。こういう使い勝手のいいワインを知っていると、なんだか嬉しい



「ギルラン」 は、さまざまなブドウ品種のワインを単体でも仕込んでいますが、その中で、
白では、華やかさのある Sauvignon Blanc DOC "Indra" 2012 (2700円)
赤では、うまみのある Pinot Noir DOC "Patricia" 2011 (3200円)が私のイチオシ





北イタリアのアルト・アディジェからグイーッと南下した、シチリア の生産者 タスカ・ダルメリータサリエ・ド・ラ・トゥール のコスパのよさも気に入りました。


Sallier de la Tour Grillo IGT Sicilia 2012 (Italy, シチリア)

グリッロ は、かつてはマルサラ酒(シリチア特産の甘口の酒精強化ワイン)の原料に使われていた、地場品種の白ブドウです。フレッシュで爽やかなワインになるということですが、しっとりなめらかな口当たりで、均整の取れたスタイルがgood。樽は使っていません。こちらも 2000円(税抜)。



今回は、暑い季節においしく飲めるワインにフォーカスしてみました。

2000円周辺でこれだけ優秀でコスパのいいワインに出合えたら、嬉しいですね

(輸入元:株式会社アルカン)


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