ワインな ささやき

ワインジャーナリスト “綿引まゆみ” (Mayumi Watabiki) の公式ブログ

南アフリカのワイン

2010-03-17 17:06:13 | ワイン&酒
過日、幕張メッセで開催された「FOODEX JAPAN 2010」の会場で、
南アフリカ のブースを通りかかったら、リースリングワインを見つけました。


Riesling 2007 JORDAN (南ア、ステレンボッシュ)

リースリングらしいキリリとしたミネラル感にあふれた辛口で、私好みのタイプ

ジョーダンは1982年に設立した家族経営のワイナリーで、英国のトップレストラン御用達にもなっているとか。
クラシックでエレガントなワインが特徴ということですが、なるほど納得(輸入元:JSRトレーディング)



南アでは、赤ワインならピノ・タージュ(ピノ・ノワールとサンソーの交配種)が、白ワインならシュナン・ブランが伝統的ですが、最近は国際市場をにらんだ品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなどが増え、特にカベルネ・ソーヴィニヨンはピノ・タージュの2倍にまで成長しています。

リースリングは多少栽培されていますが(約240ha)、残念ながら南アでは超マイナー品種。

南アにはCape Riesling (=Paarl Riesling)と呼ばれる品種があり、これは仏ピレネー産のCruchen(=Crrouchen)と同じで、ドイツやアルザスのリースリング(ヴァイサー・リースリング、ヨハニスベルクリースリングなど)とは違う品種です。



南アといえば、今年6月にサッカーW杯が開催されますね。
この際だから、過去に出会った南アのワインをいくつかピックアップしてみます。


CRONIER (クロニエール)

左)Sauvignon Blanc 2008
右)Cabernet Sauvignon/Merlot 2005

南西部のコースタル(沿岸)地方のブドウからつくられ、
白は夜中に収穫し、ステンレスタンクでフレッシュさとアロマを保ちながら醸造。
赤はフレンチオーク樽で5カ月熟成し、アルコールは14%。かなりしっかりしています。
(輸入元:富士貿易)



KWV

南アのワインで一番よく見るのが、この「KWV」ではないでしょうか?
1918年に南アフリカブドウ栽培者協同組合として誕生し、1997年にかつての協同組合員が株主となり、現在の株式会社KWVになりました。
比較的手に入れやすく、価格も手頃なので、まずはこのワインを探してみるのがいいかもしれません。幅広いレンジがあり、バラエティも豊富(輸入元:国分)



探すと、意外と見つかるものです。
南アにはなかなか行けませんが、ワインから南アの香りを嗅ぎ取りますか(笑)

コメント (2)
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