吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2015年1月26日〈エッセー〉035:「津屋崎の子守歌」

2015-01-26 06:23:29 | エッセー

写真①:「藍の家」保存会の柴田富美子代表も参加した宮本信子のトークショー

     =福岡市天神の「ソラリアプラザ」で、2015年1月12日開催

 ・連載エッセー『一木一草』

 第35回:「津屋崎の子守歌」

 

NHK福岡放送局放送のテレビドラマ

『ここにある幸せ』ロケ地ガイドで歌います

  NHK福岡放送局が1月16日に総合テレビ(九州沖縄ブロック)で放映した平成26年度福岡発地域ドラマ・『ここにある幸せ』(津屋崎物語)のロケ地訪問の観光客が、福津市津屋崎に次々と訪れています。私が所属する町興しボランティア団体・「津屋崎千軒 海とまちなみの会」では2月3日、福岡市から〈津屋崎千軒〉観光とロケ地散策に訪れるツアー客に「津屋崎の子守歌」を歌い、おもてなしガイドすることになりました。

  この「津屋崎の子守歌」は、ドラマ『ここにある幸せ』撮影の主舞台になった明治34年建築の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」(国登録有形文化財)の保存活動に貢献した旧「津屋崎町街並み保存協議会」の原田活男会長(「津屋崎郷土史会」会長、津屋崎人形師)が、平成9年(1997年)に72歳で亡くなる日の数日前、『津屋崎町史』(旧津屋崎町が平成11年発行)の編纂委員に歌って聞かせ、同町史に収録されています。

♪わたしゃ津屋崎の、わたしゃ津屋崎の荒波育ちよ

 恋すりゃ訪ねきんさい、恋すりゃ訪ねきんさい

 とぜんなかとこ(さびしいところ)ばってんが

 熱いお茶なと、かなぎの一献盛りなと食べなざしてもよござすたい

 おろろん おろろん おろろんばい

 おろろん おろろん おろろんばい

  原田会長によると、曲は「島原の子守歌」とほとんど同じで、一節目と二節目の繰り返しの部分が二拍延びるだけ。大正時代の終わりのころから昭和の初めにかけて盛んに歌われていました。「島原の子守歌」が発表される4、50年も前の話であり、そのずっと前から歌われていたに違いないと考えられるという。

  1月12日、NHK福岡放送局が福岡市天神の「ソラリアプラザ」で開催した『ここにある幸せ』の主演女優宮本信子のトークショー=写真①=で、登壇した「藍の家保存会」代表の柴田富美子さん(81)が、この〈とぜんなかとこばってんが 熱いお茶なと、かなぎの一献盛りなと食べなざしてもよござすたい〉の一節を引用して、「津屋崎に来ていただければ、お茶とかなぎの一献盛りなと召し上がってください。どうぞ、お越しください」とドラマの舞台に津屋崎が収録されたお礼を述べられました。柴田さんは、旧「津屋崎町街並み保存協議会」事務局長を務めた夫の治さん(平成14年に69歳で他界)の遺志を継いで「藍の家」=写真②=を女性グループで守られています。

  

写真②:明治34年建築の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」(元紺屋・上妻善兵衛さん宅)

  「津屋崎千軒 海とまちなみの会」役員でもある柴田さんに25日、本会の観光ガイド拠点事務所・「貝寄せ館」で開かれた例会で、この「津屋崎の子守歌」を歌っていただき、歌詞の津屋崎方言の意味も解説してもらいました。早速、会員一同で「津屋崎の子守歌」の節回しを特訓することで衆議一決。2月3日のツアー団体のガイドでは、元観光バスガイドの本会女性ベテラン・観光ボランティアガイドSさんが、おもてなし歌として披露しますので、お楽しみに!

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