とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020世界自然遺産白神山地ツアー:1日目暗門渓谷

2020-08-03 22:35:19 | 観光
屋久島と並んで日本で初めて世界自然遺産に登録された白神山地に一度は行ってみたいと思っていたが、今年の夏、やっと行くことが出来た。

新青森駅からレンタカーを借りて、まず向かったのが暗門渓谷だ。まず、観光案内所などがある「アクアグリーンビレッジANMON」に車を止め、暗門渓谷の入り口に向かう。「白神山地世界遺産地域入口」の看板があり、ここから世界遺産地域内に入るのかと思うと緊張する。


先に進むと、小さなテント小屋と休憩所があり、入域するにあたっての通行届を提出し、ヘルメットをレンタル(100円)する。落石が多い場所を通過するため、ヘルメットは必須だ。


このテントの奥から遊歩道が始まる。左側に行くと「ブナ林遊歩道」、右側に行くと「暗門の滝遊歩道」だが、まずは「暗門の滝遊歩道」に向かう。


「暗門の滝遊歩道」は岩木川支流の暗門川沿いに上流に向かって歩くルートだ。手前から第三の滝、第二の滝、第一の滝と辿ることができる。


しばらくは、ゆったりとした流れの川になっていて、緑に囲まれ川の音が心地よい。


次第に、人ひとりが通れるほどの幅の道となり、すれ違うのが難しい道となってきた。


渓谷らしい景色に変わり、小さな滝も出てきた。


そして、最初に現れたのが「第三の滝」だ。この地域で暮らしを営んでいたマタギが上流側から見たため、上の滝から順に第一、第二、第三の名前が付けられたと言われている。「第三の滝」の落差は26mで、三つの滝の中では一番小さい。


滝の横から上に上がって行くと、滝口をのぞき込むことが出来る。


沢の上に渡された足場を歩く。


「第二の滝」に到着する。


「第二の滝」の落差は37m。人間の大きさと比べると、大きな滝だという事がよくわかる。近づくと水しぶきを一杯浴びてしまい。迫力満点だ。


「第二の滝」から先は、通行止めになっていて、「第一の滝」までは行くことが出来ない。歩道も整備されておらず、上級者向けのコースになるという事で、残念ながら引き返す。「第一の滝」は落差42mもあり、暗門渓谷最大の滝になるそうだ。


足場板や細い遊歩道をいくつも通り抜ける。


途中から「ブナ林遊歩道」に入る。


白神山地の世界遺産の中をトレッキングできる貴重な場所だ。


ブナ林の中で野生のサルの群れに遭遇する。


「ブナ林遊歩道」を抜けると、水のみ場に出る。ブナ林から流れ出た美味しい水だ。


受付の場所まで戻り、ヘルメットを返却する。


「アクアグリーンビレッジANMON」でソフトクリームを食べて、この日の宿泊地「不老ふし温泉」に向かう。


ただ、「アクアグリーンビレッジANMON」から「不老ふし温泉」に向かう青森県道28号線(通称白神ライン)はとんでもない道だった。白神山地を経て中津軽郡西目屋村に至る区間は旧弘西林道にあたり、未舗装の悪路だ。途中には、谷越え・山越えの難所があり。未舗装区間は42キロにも及び舗装区間を含むと全長63キロほどだ。「不老ふし温泉」に向かうルートは、全部舗装道路で行くと100キロくらいの距離となるので、やむを得ず未舗装区間を突っ走る。1時間半ほど悪路で苦闘して舗装道路に出た時はホッとした。しかし、「不老ふし温泉」に到着して車を見たら、泥だらけになっていたのには唖然とした。

「2020世界自然遺産白神山地ツアー:2日目白神岳登山」に続く。