とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019綿向山

2019-01-28 22:19:12 | 山登り
先週末は、強烈な寒波が日本列島にやってくるということで、期待と不安で一杯だったが、滋賀県と三重県の境にそびえる綿向山に登ってきた。綿向山は、鈴鹿山脈の山の一つで、近畿や東海では樹氷が美しいことで有名な山だ。寒い時ほど登山者が多いという一味違う山でもある。

今回は、登山口の駐車場が朝早くから満車になってしまうという噂を聞きつけ、電車で行くことにした。近江八幡駅からはバスで登山口近くまで行くつもりだったが、直前になって滋賀県在住のTさんが参加してくれることになり、車で近江八幡駅まで迎えに来てくれた。土地勘がある人なので、登山口まで何とか行けるだろうという事で、他のメンバーと共に登山口に向かう。

近江八幡駅を降りると既に辺りは銀世界だ。前日からかなり雪が降り積もり、樹氷は期待できそうだったが、果たして山頂まで行けるのかも心配だった。9時半。登山口にある御幸橋駐車場は、予想通り満車だった。仕方なく引き返して、坂の少し上にある除雪をしてくれたばかりの駐車場に何とか駐車する。


雪山装備は準備に時間がかかる。全員が準備を終えて歩き出したのは10時近くになっていた。しばらくは、積雪数10センチ以上はあると思われる林道を進んでいく。すでに多くの登山者が先行しているようなので、幸い、踏みあとはしっかりしており歩くのに支障はない。


周りの雪景色もいい具合だ。


雪は止んでおり、午後から晴れになるという天気予報を信じて足を進める。


やっと一合目に到着する。


三合目にあるあざみ小舎。建物は開け放しだが、テーブルや机がありちょっと休憩するにはいいスペースだ。


11:44。五合目小屋に到着する。中に入って休憩したかったが、すでに先客で満員だった。


こうなったら一気に山頂まで行ってしまおうと先に進む。5合目からは傾斜がきつくなり、冬登山道を進む。見事な樹氷がたくさん見られるようになってきた。


7合目あたりからはアイスバーンに着雪しているような場所もあり、滑りやすくなってきたのでいよいよアイゼンを装着する。

樹氷とは、おもに過冷却した霧粒または雲粒が樹木に吹きつけられて凍ったものだ。羽毛状の白い氷で繊維状の構造をもっている。-5℃以下の気温のとき風のあたるほうに大きく成長する。


12:40。綿向山山頂間近。樹氷とグレーで覆われた一面銀世界。幻想的な風景だ。


12:43。綿向山山頂1110m到着。山頂の標高に因んで11月10日は綿向山の日だという。


山頂のすぐ隣には、青年の塔が建っている。この塔の下には1970年タイムカプセルが埋められており50年後の2020年に開けられるそうだ。


山頂付近は、特に風が強いせいか、エビの尻尾までに成長している。


山頂周辺の樹氷は、寒い中がんばって登ってきた甲斐がある。素晴らしい景色に目を奪われる。




山頂の気温は、氷点下5~6度くらいだろうか。さすがに長時間の滞在は寒すぎるので、早々に下山を開始する。


竜王山の分岐を通過する。


13:20。やっと青空が出てきた。


五合目小屋が見えてきた。ここでお昼休憩したかったが、相変わらず満員だったのでもう少し下る。


結局、三合目のあざみ小舎まで下ってからお昼休憩とした。

14:25。ヒミズ谷出合小屋まで戻ってきた。


ヒミズ谷出合小屋前のベンチには、可愛い雪だるまが…。


駐車場に戻るころには、真っ青い空が広がっていた。


最初は、大雪で登山自体もできるか心配だったが、無事登頂できて良かった。後半は晴れてきたのも良かった。欲を言えば、山頂到着時に晴れてほしかったが、見事な樹氷群を見ることができ今回の目的を達成したことが一番の収穫だ。

参考1.綿向山のコースマップ


参考2.綿向山の高低図