とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017金沢マラソンツアー:1日目マラソン受付

2017-10-30 23:20:43 | 観光
今年で第3回となる金沢マラソンだが、今回初めて抽選に当たり参加できることになった。同じ時期に、富山マラソンも行われ、こちらは一昨年参加していい大会だった印象が強かったのだが、金沢もまけずにいいと聞いていたので、一度は出てみたかったのだ。

朝早く家を出て、東海北陸道経由で金沢に向かった。お昼過ぎに金沢駅前に到着する。市営駐車場に車を置いて、駅前の選手受付会場まで歩いて向かう。まず目の前に飛び込んでくるのが、金沢駅のシンボルとも言っていい鼓門(つづみもん)だ。らせん状に組み上げられた柱と、ゆるくカーブを描く面格子の屋根が一際美しく、とても素晴らしい門だ。金沢の伝統芸能である能楽と加賀宝生の鼓をイメージしたものだという。


金沢マラソンのパンフレットに、門がランニングシューズを履いて走っている絵があり、いったい何を意味するのか気になっていたのだが、まさか金沢駅前のシンボルをデザインしていたとはビックリだ。


そして、鼓門をくぐると、幾何学模様のガラス天井である「もてなしドーム」に続いている。この名前は、雨や雪の多い金沢で「駅を降りた人に傘を差し出す、もてなしの心」をコンセプトにした為に付けられたそうだ。バス停やタクシー乗り場に行くまで、雨に濡れずに行くことが出来るのはありがたい。


マラソンの受付は、駅前の石川県立音楽堂交流ホールで行われる。まず、入り口で身分証明書の提示を求められる。


自分の番号のある場所まで行って、ナンバーカードと荷物袋を受け取る。


その後、流れに沿って参加記念Tシャツを受け取り、もてなしメッセ会場に入っていく。会場入り口には、大きなボードがあり、今回のランナー全員の名前が掲載されていた。自分の名前も見つけることが出来、感激する。


メッセ会場では、スポンサーのブース等をいろいろ見て回る。NHKBS1のブースでは、「ラン×スマ」の案内があり、12月9日に金沢マラソンの放送があるらしい。


受付会場を後にして外に出る。金沢駅前の噴水の中には、水で盛り上がった文字が浮かんでいる。良く見ると「ようこそ金沢へ」と読める。


そして、その後「1:43」という数字が沸き上がってきた。これは、この時の時間を表している。刻々と数字が変わり時間を示していくのが凄い。


駅から駐車場に戻る途中で、賑やかな行列を見かける。何だろうと思って良く見ると、みんなハロウィンの仮装をしている人たちだった。ここ数年前から、10月末になるとハロウィンの仮装をした人たちを大勢見かけるようになったが、金沢でも、市を挙げて大掛かりなパレードを開催していたのだ。






その後、ホテルに向かうにはまだ時間があったので、金沢21世紀美術館に寄っていく。この美術館は、現代アートだけを展示した特別な美術館だ。金沢では、お勧めスポットの一つだというのでまず寄ってみる事にしたのだ。


美術館内部にあるエレベーター。天井を含む5面がガラス張りとなっていて、乗ってみると不思議な感覚になる。館内の開かれた広い空間がぐるりと見渡せて、このエレベーターもアートのひとつだというのがわかる。エレベーターは、油圧で上下する。


金沢21世紀美術館の中で最も人気なのが『スイミング・プール』。遠くから見ると、単なるプールにしか見えないのだが、近くまで行って、プールの底を見るとビックリ。プールの底に人がいるのが見える。何ともシュールな光景だ。


そして、プールの底の方に行ってみると、今度は、水面の上から下を覗き込んでいる人が見えるのだ。つまり、透明なガラスかアクリル板みたいな物の上に水が溜まっているのである。判ってみればどうってことないのだが、こんな事を考える人の発想には感心する。


こちらは、ヨーガン・レールの「文明の終わり」という展示だ。一見、美しい造形に目を見晴らさせられるが、その材料は、海岸に打ち寄せられた廃品のプラスチックである。自然に還ることのないプラスチックが、美しい照明を与えられて輝き出しているのは素晴らしい。




建築家、三分一博志による「風、水、太陽の社」の中に進み、内部にある階段の前で立ち止まると、太陽がつくる風の動きによって紙紐が揺れる様子が見える。


色の三原色(シアン、マゼンタ、イエロー)の色ガラスの壁が、一点を中心に渦巻き状のパビリオンを形成している作品。見る場所や見る人の動きによって新しい光景を生み出すというもの。


その他にも、いろんな作品があったが、基本的には撮影禁止のものが多くあまり紹介はできない。ただ、現代アートというだけに面白い発想だなあと思う作品は、いくつかあったが、その芸術的価値については、今一つピンとこないものも多かった。自分にとっては、ルーブル美術館やボストン美術館などで展示されているような作品のほうが、芸術的価値を大いに感じさせてくれるのは間違いない。

美術館を出て、この日の宿となるホテルに向かう。スタート会場となる「いしかわ四高記念公園」に近く、兼六園にも歩いていける場所にあるホテルだ。この日の夕食は、コンビニで調達した食料で済ませ、翌日のマラソンに備えて早めに就寝した。

「2017金沢マラソンツアー:2日目マラソン当日前半」に続く。