とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2017東北みやぎ復興マラソンツアー:2日目東北みやぎ復興マラソン

2017-10-04 23:39:20 | マラソン
2日目の朝、ホテルでの朝食を済ませ、7時過ぎにホテルを出てマラソン参加者用の駐車場に向かう。30分ほどで岩沼市民会館の駐車場に着くが、マラソンスタート会場にはさらにシャトルバスに乗り換えていかなければならない。シャトルバス乗り場には、既に大勢のランナーが行列を作っており、15分ほど列に付く。そして、シャトルバスにはさらに20分ほど乗ってから岩沼海浜公園に到着する。

シャトルバスを降りてからも、手荷物受取や記念品受け取り場所まで行くのもさらに10分以上歩かなければならない。会場が広すぎて、どこに何があるかも良く分からず、目的の場所を探すのに大分手間取ってしまった。


スタートは、9時35分の第3ウェーブスタートなので、何とか間に合う時間だったが、トイレに行ったり復興マルシェ会場を回っていると、あっという間に時間が無くなってしまった。一緒に行った仲間たちとも、いつの間にかバラバラとなり、慌ててスタートブロックに走って向かった。


第3ウェーブスタートのブロックに何とか入ったものの、スタート時間までには5分くらいしかなかった。


スタート地点では、正装したブラスバンドの演奏があり、何だか誇らしい気分にさせられた。


9時35分。いよいよフルマラソンのスタートだ。スタートゲートを通過したのは1分遅れだけだったので、ウェーブスタートが功を奏しロスタイムが大きくならずに済んだ。 大会アンバサダーのサザエさんと千葉真子さんの応援を受けて走り出す。


沿道には、ほとんど住宅が見られないものの、地域の住民が多数駆け付け、ありがとうやガンバってという声に励まされる。


コース周辺は、見渡す限り稲穂の実る田圃とかさ上げ堤防だけしかない。まさに津波の被害に遭った中心部である。


道路だけが整備され、インフラ面では復興しつつある大地を大勢のランナーが駆け抜けて行く。この道路は、まだ一般供用されておらず、今大会で初めてランナーが走らせてもらえるという名誉ある扱いだ。


阿武隈川に架かる亘理大橋を渡る。


橋の上からは、亘理町役場荒浜支所から折り返してくるランナーも見られ、しばらくは早いランナーとすれ違いができる。


この先のエイドでは、醤油や味醂など一緒に鮭を煮込んだ煮汁で炊き込んだご飯の上に、鮭の身とイクラ(はらこ)をのせた“はらこ飯”が出た。美味しかったが、欲を言えば後半のガス欠になりそうな距離で出るともっと良かったかもしれない。


大きなトマトも丸ごと出ていたが、走りながら食べるには、大きすぎるので、その先にあったミニトマトが食べやすくて美味しかった。


15キロを過ぎると、海岸沿いの道路を走る。しかし、高い防潮堤で海が見えない。一ヶ所だけ防潮堤に登れる場所があり、多くのランナーが海を見ようと防潮堤の上に登ってきた。


防潮堤から海を眺める。ここから津波が押し寄せてきたかと思うと、怖いような何とも言えない気分になる。


防潮堤の上では、マリオに扮した女性のグループが記念写真を撮っていた。この後も、このメンバーは何度も見かけ、大会では大いに目立っていた。


32キロの名取市閖上地区に来た。この辺りは、かつて活気に満ちた漁港であったが大津波でほとんど更地と化してしまい壊滅した地域だという。ただ一つだけ残っている建物があるのが、かえって物悲しい。


残り10キロを切ったが、ガス欠気味であること、気温が高いことと共に、練習不足がものをいい大分ペースが遅くなっていた。周りのランナーもほとんど歩いている。


あと1キロ地点にやっと到着する。5キロくらい手前から、ガス欠を少し解消できたので、ペースが上げることが出来、頑張って走れた。後半の沿道の応援が、今までのどの大会よりも特に元気をもらったような気もする。


そして、無事ゴール。タイムは5時間45分と、今までのフルマラソンのワースト記録だった。2週間前、腰を痛めてやっと治ってきたばかりなので、完走できただけで満足だ。そして、この大会の趣旨が、一人でも多くの方が走り、被災地の今を感じてほしいという事であり、その趣旨には十分報いることが出来たのではないかと思った。


さて、事前に約束した仲間との集合時間には、やはり後半のペースが遅かったので多少遅れてしまった。それでも、集まっていたのは半分にも満たない。まだゴールしてない人もいたが、待ち合わせ場所がわからなかったという人もいて、全員集まったのは約束した時間より1時間以上も過ぎていた。

その後、駐車場に戻るシャトルバス乗り場に向かうものの、これが凄い行列となり、バスに乗れたのは1時間以上も後だった。天気が良い日だったから、まだ良かったが、雨が降ったり風が強かったら大変な事になっていただろう。疲れて待ち時間が長くなっても、列を乱す人はおらずランナーたちは行儀がいい。それだけは感心するが、やはり、第1回の大会は、参加人数が多くなるほどいろいろ運営が難しい。今後は、シャトルバスの運行や会場の配置など、さらなる改善が必要と言えるだろう。




駐車場に着くと、もう既に辺りは真っ暗だ。この後、蔵王温泉のホテルに向かう予定だったのでかなり焦った。それでも、19時15分くらいにはホテルに到着することが出来た。夕食で飲んだ生ビールが美味しく、一気に2杯も飲んでしまった。その後、温泉に入ると一気に眠くなってしまった。翌日は、蔵王山登山の予定だが、はたして無事に行けるだろうか?

「2017東北みやぎ復興マラソンツアー:3日目蔵王登山(蔵王温泉~熊野岳~刈田岳)」に続く。