とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020秋・東北二百名山&三百名山登山ツアー:2日目森吉山

2020-10-14 20:47:59 | 山登り
二日目は、盛岡から車で移動し、秋田県北秋田市の阿仁ゴンドラ乗場まで行く。台風が確実にそれて、登山には最適の天気になっていた。ゴンドラ乗場の駐車場も多くの車が止まっていた。荷物を整理して、早速ゴンドラに乗り込む。


標高が上がるほど、紅葉が進んでいる様子がよくわかる。


20分ほどのゴンドラの旅が終わり、山頂駅から外に出ると、山一面が黄色に染まっていた。




緑の笹原の中に黄色や赤が混じり、錦絵の世界だ。


木道を歩き、森吉山山頂に足を進める。


湿原の周りも草紅葉が広がっている。


30分ほど歩くと、阿仁避難小屋に到着する。きれいなトイレもあり、多くの登山者が休憩していた。


我々は、休憩もせずそのまま先を行く。


展望が開けた場所からは、遠くに男鹿半島や八郎潟が見えた。


さらに進むと、森吉山山頂が見えてきた。山頂周辺は多くの登山者で賑わっている。


11:30。森吉山山頂1454mに到着する。森吉山は、日本百名山には「少し背が足らない」という事で選ばれなかったというが、いい山であることは間違いない。高山帯では多くの高山植物が咲乱れるため「花の百名山」には選定されている。


山頂の方位盤に記載された山々を見ると、東北の名山がいくつも載っている。残念な事に雲が湧いてきて遠くの景色は良く見えなかった。


下山途中で見つけた低木の紅葉。赤く色づいた葉に葉脈の筋が浮き出し、貝殻のようにも見える。


阿仁避難小屋のすぐ先にある「幸福の鐘」。鳴らすと幸福になるならと、一たたきしていく。多分熊除けの鐘なんだろうが、「幸福の鐘」と書いてあるとみんな鳴らしたくなるものだ。


石森の分岐から、森吉神社方面に寄り道していく。


森吉山山頂からすぐ下の斜面は、広い笹原と針葉樹の森となっている。このような風景は、カナダやアラスカの風景にも似ているらしい。雪が積もる頃になると、針葉樹はスノーモンスターに変わっていく。冬の時期の森吉山もスノーシューで歩くと楽しそうだ。


5分ほどで、森吉神社奥宮に到着する。木造の鳥居は歴史を感じる佇まいだ。隣にある建物は、森吉山避難小屋でトイレもある。


森吉神社に参拝していく。


森吉神社の裏には、奇妙な形で積み重なっている巨岩があり、冠岩と呼ばれている。森吉神社の御神体である。巨石の前には江戸時代の学者である菅江真澄の歌碑がある。また、巨石には坂上田村麻呂に追われた蝦夷の首長の大滝丸が積み上げたとする伝説が残されている。森吉神社の由緒書には「森吉山の岩山に住み、参拝人に鬼神として恐れられていた大滝丸を、坂上田村麻呂が退治した。それを顕彰するために大同2年807年に神社を創立した」と書かれている。冠岩には隙間があり、胎内潜りができるそうだ。


冠岩の間から見ると付近の紅葉が最盛期だ。この辺りが最もいい色合いだった。


森吉神社からの帰り道、登山道の脇で見かけた紅葉した?苔。紫色の葉や赤、緑も交じり面白い場所だった。




池塘の間の木道を歩く。


石森から森吉神社方面を見ると、冠岩と神社、避難小屋などの位置関係がよくわかる。


石森を下る。


阿仁ゴンドラの上にある展望台まで下ってくると、一般観光客などが手軽に景色を楽しんでいた。


あとは、ゴンドラに乗って一気に山麓駅まで戻る。山麓駅の出口では、秋田犬の北斗君が見送ってくれる。


森吉山は、過去2回登山を計画して、どちらも天候不順であきらめた経緯があるが、3回目でやっと登頂できた。やり残した宿題をやっと片づけた気分だった。その後、次の目的地である乳頭温泉郷に向かった。

参考1.森吉山のコースマップ(GPSを止めるのを忘れたので、帰りのゴンドラ乗車分が入ってしまった)


参考2.森吉山の高低図&コースタイム(登山時間:2時間53分、歩行距離5.6キロ)


「2020秋・東北二百名山&三百名山登山ツアー:3日目乳頭山」に続く。

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