とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2024越後里山三山登山ツアー:2日目袴腰山

2024-05-28 19:18:02 | 山登り
2日目は、新潟県三条市にあり、粟ヶ岳の手前にある袴腰山に向かう。頂上は、屋根形平頂の広い山頂で、あたかも袴の腰の部分のような山容で、山頂からは粟ヶ岳と守門岳が近くに見える。そして、毎年5月中旬から下旬にかけてヒメサユリ祭りで沢山の人が訪れるという事で、今回はヒメサユリ鑑賞が一番の目的だ。

朝一番で、高城城址駐車場に向かう。百台以上は止められそうな大きな駐車場だが、驚くほどガラガラだ。実は、今年のヒメサユリは例年の1割くらいしか開花せず、しかも開花時期が早くて、この日はもうほとんど終わりになっていたらしい。


駐車場を出て、ヒメサユリの小径の入り口に向かう。


ヒメサユリの小径はロープが張られ、植生が守られている。


例年の1割程度で、もう終わりだという事で、大群落を見ることはできなかったが、ところどころにまだ残っているヒメサユリを見ることが出来た。


ヒメサユリは、宮城・山形・福島3県の東北南部と新潟県の一部にしか見られない貴重な日本固有種のユリの花だ。薄紅色の可憐な花だが、野生種は環境省のレッドリストでは準絶滅危惧に指定されている。


わずかに残っているヒメサユリを見つけ、写真を撮る。


登山道のところどころで見つけることが出来、宝探しをしているみたいで、案外楽しい。


ヒメサユリの小径が終わり、袴腰山山頂へと進む。


牛窪の城(砦)跡。高城の支城群の一つで、狼煙による連絡用に使われていた場所だが、周囲は崖になっており、足元は要注意だ。


牛窪の城(砦)跡からさらに進むと、高城城跡に到着する。戦国時代、下田長尾氏が在地豪族として、下田郷の東半分を支配していた。その時もっとも重要な要塞となっていたのが高城で、標高373メートル、東西500メートルにのびる険しい尾根を削ったり掘ったりして造った曲輪・空堀・土塁など、山城の遺構としてはっきり残っているという。


広い場所は、高城の本丸があった場所だ。


ベンチの先からは、雪が残る守門岳がうっすら見えた。


高城城跡から、さらに進むと、袴腰山の山頂が遥か先に見えるが、思っていたより険しい登坂が続く。


心臓破りの坂を越えれば、山頂かと思っていたら、最後にとどめの坂があって、意外と手ごわい山だ。


険しい山道の脇には、キレイなヤマツツジが咲いていて、気持ちが癒される。


やっと袴腰山山頂526mに到着する。


当初はピストンで帰る予定でいたが、八木ヶ鼻経由の周回コースがあることが分かり、周回コースに変更するが、こちらの下りもなかなかのものだ。


見上げると、袴腰山の山頂がもうあんな先に見える。


三角山400mを通過。


三角山の下りもなかなか急だ。


途中の分岐で、八木ヶ鼻と呼ばれる展望ポイントに向かう。


八木ヶ鼻は、高さ200 m超の崖がそびえる三条市の名勝地だ。まさにその最先端から下を眺めると、水が張られた水田が美しい。




展望を楽しんだ後、分岐まで戻り、八木神社に下山する。


神社の境内の手水舎には、八木ヶ鼻湧水が引かれている。


八木神社はかつて八木鼻山頂に祀られ、八木・守門大名神と称していた。現在の本殿は万治元年(1657)に、拝殿は明和5年(1768)再建されている。


八木神社からは、舗装道路を歩き、駐車場に戻った。

参考1.袴腰山の高低図&コースタイム


参考2.袴腰山のコースマップ


「2024越後里山三山登山ツアー:2日目観光」に続く。

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