とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

大型クルーズ船座礁事故は人災

2012-01-18 23:20:17 | ニュース


昨日のテレビニュースのトップ映像は、大型クルーズ船が横倒しになった映像だった。巨大なビルほどもある船が真横になっているのを見て、極めてショッキングだった。

事故を起こしたのは、イタリアのコスタ・コンコルディア号で、イタリア北部ジェノバに本社があるコスタ・クロチエレ社が運航する豪華客船(11万4500t、全長約290m)である。約1500の船室、5つのレストラン、4つのプール、13のバーなどを備えており、一つの町が出来るほどの大型客船だ。同船は、13日午後7時頃、乗客約3200人、乗員約1000人を乗せ、地中海周遊のため、伊中部チビタベッキアを出港し、北部サボナに向かった。同9時半頃、中部ジリオ島の約150m沖で暗礁に衝突。船体は徐々に傾き始め、船体は14日未明には横倒しになったという。

原因は、いろいろ伝わってきた報道によると、わざわざ危険な航路を選び、避難誘導よりも自身の脱出を優先させたフランチェスコ・スケッティーノ船長による悪質な「人災」の疑いが濃厚だという。この船は、本来の航路を外れ、料理長の故郷である町の夜景を見せる為にわざわざ危険な航路をとったらしい。このような大型クルーズ船には、座礁を防ぐために、いろんな安全装置がついているはずで浅瀬の位置とか暗礁の位置などもしっかり海図に記載されているという。船長は、それらの安全装置を無視または解除してマニュアルで航行していたのではないかと専門家の解説があった。いくら、技術が進歩していても、それを使う人間が正しく使わなければ意味がない。数千人の命を預かる船長が、こんな危険極まりない操船をしていたことは真に恐ろしい。しかも、我先に逃げ出していたというから始末に負えないお話だ。

ただ、船長の責任は重いものといえるが、他の乗員は何をしていたのだろうか。船長の命令は絶対だったのだろうか。副船長とか航海士とか航路について、異議を唱える人間がいなかったのだろうか。その辺りが、すごく気になったニュースであった。死亡者も数十名にも上るようだし、行方不明者もまだまだたくさんいるようだ。何時かは、こんな豪華客船に乗って世界を旅してみたいという夢もあったが、こんな事故を起こすような船には絶対乗りたくないものだ。

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