とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015北海道登山:4日目阿寒岳「前半」

2015-07-24 08:39:52 | 山登り
この日も、朝食は弁当にしてもらって早々に部屋を出る。前日の天気予報では、9時くらいまで雨との予想だったが、既に雨は上がっていた。これから徐々に天気は回復していくだろう。


5:50。宿の駐車場に車を置いたまま出発する。既に出て行った登山者もいたようだ。


歩きだしてすぐの沢には、白濁した水が流れていた。野中温泉で湧きでた硫黄泉が排水として流れ出しているのだ。


100mほどで、阿寒岳(雌阿寒岳)の登山口に着いた。登山者名簿に記入して樹林帯の中に歩きだしていく。


6:27。2合目を通過する。1合目があったのは、気付かなかったが、以後、何合目か気にしながら歩く。


6:36。3合目を通過する。“雌阿寒岳は、活火山であり危険な場所には近寄らないで”との注意書きがあった。御嶽山の事もあるし、噴火が起こったら怖いだろうなと思いながらも頂上を目指す。


3合目からしばらく進むと、雌阿寒岳の山頂が見えてきた。赤茶けた山肌に荒々しい火山だというのが良く分かる。


展望がいい場所に出ると、眼下には雲海が広がっていた。幻想的な風景だ。


一旦下って沢を渡る。しかし、沢といっても涸れており雨の時だけ水が流れるのであろう。




6:58。沢を渡って再び登りだすと4合目だ。


4合目の松の中にリスがいるのを見つける。可愛いしぐさで、松の実をかじっていた。


リスの写真を撮っている様子。背景に雲海が入り、ちょっといい絵が撮れたかもしれない。


7:12。5合目に到着する。


眼下には、森の中に佇む神秘の沼“オンネトー”が見えてきた。オンネトーの名前はアイヌ語で「年老いた沼」あるいは「大きな沼」の意味で、オコタンペ湖、東雲湖とともに北海道三大秘湖の一つとされているそうだ。


山麓は広大な樹林帯に覆われているが、一部巨大な動物の背中のような地形があった。緑の絨毯で覆われたこの辺りは、溶岩流が流れた跡かもしれない。


大きな岩の上には、見たこともない人工物が乗っかっていた。多分噴火を監視するための観測機器のセンサーなのであろう。


砂礫でたくましく咲いているメアカンフスマ。自生地は雌阿寒岳と知床半島に限られているそうだ。


メアカンフスマの近くで咲いている黄色い花は、メアカンキンバイ。これも北海道固有種で高山帯(知床・阿寒・大雪山系と羊蹄山)に分布するそうだ。いずれも名前の「メアカン」は雌阿寒岳を指し、最初に発見された場所であることが名前の由来となっている。




メアカンフスマ、メアカンキンバイが見られる辺りから景色は一変し、火山の山に登ってきたというのを実感する。




2015北海道登山:4日目阿寒岳「後半」に続く。

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4 コメント

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懐かしい (かわい)
2015-07-24 19:14:25
懐かしい景色がいっぱいでてきますね~。
この日はせっかちな同行者に気を使っていたらカメラのメモリーカードを忘れてしまい
雌阿寒岳の写真がありませんのでじっくりと拝見します。
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かわいさんへ (とっちー)
2015-07-24 21:38:51
雌阿寒岳の写真がないとは残念でしたね。
後半と共にお楽しみください。
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阿寒岳 前半 (見切り発車)
2015-07-25 08:03:22
あっ リス、エゾリスでしょうか
可愛いですね~
リスさんも 一番生き易い楽しい季節ですね。
そのリスさんを撮っている?崖っぷちのお嬢さん
とっちーさんも書いていらっしゃいますが 背景が雲海?で高い場所でのベストショット
記念になる良い写真ですね。
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見切り発車さんへ (とっちー)
2015-07-25 21:10:12
雲海をバックにリスの写真を撮る女性のショットは、我ながら気に入っております。
ありがとうございました。
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