とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2019伊勢湾離島ツアー:神島編

2019-02-04 18:37:26 | 山登り
先週末は、1泊2日の日程で伊勢湾沿岸にある神島と菅島を巡る離島ツアーに参加してきた。伊良湖岬から伊勢湾フェリーに乗って鳥羽港まで向かい、鳥羽の佐田浜から市営定期船に乗って神島に向かう。


40分ほどの乗船で神島に到着する。今回のツアーは、Nさんの呼びかけで総勢12名のツアーとなった。


神島は、三島由紀夫の「潮騒」の舞台となった島で、潮騒の名場面となった場所が至る所にあり、その場所を巡るツアーといってもいい。熱心な人は、事前に「潮騒」をしっかり読んできていたようだ。


玄関口である港の入り口付近には、三島由紀夫と「潮騒」にまつわる案内版が何枚も置かれている。


全員揃ったところで、島の住宅街中心部を歩いていく。


古くから立っているという神島の時計台。


昔は、このあたりで島の女性たちが洗濯をしていたそうだ。新潮文庫「潮騒」P165にここで海女さんたちが洗濯をしている記述があるらしい。


石段をグングン上がっていくと八代神社がある。祭神は綿津見神、天照皇大神、須佐之男命。「潮騒」では、新治が美しい花嫁を授かるように、初江は新治の航海の無事を祈る場所として登場する。


八代神社からさらに石段を登っていく。


石段の先にあるのは神島灯台だ。日本の灯台50選にも選ばれている。「潮騒」では、新治が世話になった灯台の官舎へ魚を届けに行くシーンに登場する。新潮文庫「潮騒」P187。


ちょうどお昼になったので灯台前の広場で昼食とした。


この辺りは、「恋人の聖地」としても認定され、ロマンチックな雰囲気のある場所となっている。


灯台からは、渥美半島の伊良湖岬が目の前に見えている。


灯台からさらに山を登っていくと、神島の最高峰である灯明山171mに到着する。展望はないが、島の最高点に立ったというのが嬉しい。


島を半分くらい回ったところにあるのが「監的哨跡」だ。監的哨とは、戦時中に旧陸軍が伊良湖から撃つ大砲の試着弾を目視して確認するための施設だった。「潮騒」では、ここで海女・宮田初江と漁師・久保新治が焚火を挟んで愛を確かめ合うというクライマックスシーンに描かれている。


現在は、コンクリートの塊だけみたいな殺風景な施設だが中に入ってみる。


屋上まで上がって周りを見回すと、伊勢湾の美しい景色が広がっている。




ここからも伊良湖岬が一望できる。


屋上から1階降りたところが「潮騒」のクライマックスシーンに描かれた場所という事らしい。「潮騒」は5回も映画化されているというが、あの吉永小百合や山口百恵もこの場所で撮影に臨んだのかと思うと感慨深い。


山を下ってくるとニワの浜に出ると、巨大な白い塔がニョキニョキと飛び出しているのが見えてきた。これは、これは鳥羽市の天然記念物に指定されている神島のカルスト地形だ。


カルスト地形が眼前にそびえたち、青い海と白い岩肌が見事な景観を作り出している。




浜辺まで下りて歩いてみる。海女さんたちが漁の合間に一呼吸するための休憩所にもなっているそうだ。


神島小学校・中学校の横を通り抜ける。


畳八畳ほどもあるという八畳岩。人が岩の上に立っているのが見える。


島を3/4くらい回ると道の途中に大きな岩が出てきた。鏡岩と呼ばれ、昔、島の女性たちが岩に油を塗って鏡にしたといわれている。鏡になったのは、たぶん裏側のようだ。


神島はほぼ2時間半で一周する。15:50発の菅島行きの定期船に乗って菅島まで移動し、菅島の民宿で宿泊することになった。夕食は、島らしく海鮮料理満載だ。


次の日は、菅島をトレッキングするという事で、二次会の後はおとなしく部屋に戻って就寝する。

参考1.神島のコースマップ


参考2.神島の高低図


[
2019伊勢湾離島ツアー:菅島編」に続く。

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