とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020秋・塩の道トレイルツアー:1日目百体観音~南小谷

2020-10-27 21:18:17 | マラソン
松沢で塩の道を全コース踏破したことになったが、これだけではまだ走り足らない。その先の百体観音からの千国越えコースを少し走り、第1回目のコースの復習をすることにした。

塩の道千国街道の標柱が、3年前初めて塩の道トレイルを始めた原点だ。


西側に見えるゲレンデは、栂池高原スキー場である。まだ、緑に覆われて雪はないが、12月末にでもなれば、白銀のゲレンデに変わっているはずだ。


百体観音。かつては百体の観音様が白馬三山を臨んで立ち並んでいたというが、現在は10数体ほど無くなってしまっているようだ。


観音様を見ながら少し休憩する。


塩倉と書かれた建物が見えてきた。塩倉とは、塩を貯蔵する建物だが、塩で錆びるため鉄くぎを使用せずに建てられている。


塩倉の隣にあるのが牛方宿だ。物資を運んだ牛方と牛が一緒に寝泊まりした宿で、かつては糸魚川から松本まで物資を運んだ千国街道沿いには、何軒もの牛方宿があったというが現在では、小谷村栂池高原の沓掛に位置するこの牛方宿のみが現存し、昔の塩の道を物語る証となっている。


沢沿いに出ると、弘法清水という水飲み場がある。水飲み場には2個の石舟が2段になって置かれ、低い方は牛馬用のもの。石舟の上に安山岩の弘法大師像が安置されている。


少し道が開けてきた。まだ雨が降らずにいてくれる。


千国番所跡に到着した。史料館も併設されているので、入館料を払って見学していくことにする。


庭には、塩の道を歩く人と牛の像があるのだが、どう見ても西洋人にしか見えず、制作した人の意図がよくわからない。


史料館の中には、巨大な農耕馬の像があった。


昔の民家を移築したもので、靴を脱いで囲炉裏のある部屋に入る。


座敷に腰を下ろし、昔の人たちの思いにはせる。


番所取締役人像が置かれ、千国の地に君臨し、機能を果たしてきた様子が再現されている。


無料休憩所で、持ってきたパンやおにぎりを食べ、昼食休憩する。お腹が満たされたところで、先に進む。すぐ近くには、塩の道千国街道の大きなレリーフがあり、ついでに記念撮影する。


やがて住宅地の中の道となり、学校の裏手の道を進む。


千国諏訪神社、源長寺を通り過ぎると、再び山の中に入っていく。


いかにも峠道という雰囲気の場所に出た。


獣除けの柵の中に入る。


写真では判り難いが、岩に薄く「鍾馗様」が描かれている。鍾馗様は、中国で疫鬼を追い払うという神だ。


小土山石仏群の前を通る。


13:30。小谷村郷土館に到着する。今回の塩の道トレイル復習コースはここでゴールとした。


ここの近くの南小谷駅から電車に乗って神城駅まで戻る予定だが、大糸線の本数が極端に少なく、次の電車の時間まで2時間もある。折角なので、小谷村郷土館の中を見学していく。入ってすぐに展示してあるのは、恐竜の足跡の化石だ。北小谷土沢流域の来馬層(ジュラ紀前期、約2億年前)から合計6個発見され、そのうち3個を含む岩盤のレプリカが展示されている。足跡の形態から小型の獣脚類と考えられており、日本最古の恐竜の存在を示す化石として資料価値の高いものだという。


囲炉裏端でおばあさんが、小谷村の昔話を聞かせてくれる。


郷土館を見学し終え、隣の小谷名産館でコーヒーなどを飲みながら時間調整だ。


休憩している間に雨が降り出し、本降りとなった。雨の中、南小谷駅に移動し、15:30の電車に乗ると神城駅で下車。道の駅白馬で車を回収し、十郎の湯に入ってから、ペンションに戻る。1日目の予定は、これで終了だ。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図&コースタイム


「2020秋・塩の道トレイルツアー:2日目白馬EXアドベンチャー」に続く。