とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020霞沢岳登山:1日目

2020-10-05 19:19:52 | 山登り
先週末は、北アルプスの霞沢岳を2泊3日の日程で登ってきた。霞沢岳は、常念山脈の最南端に位置する標高2,646mの山で、日本二百名山の一つでもある。上高地を流れる梓川の支流である霞沢の源流であることが山名の由来だといわれている。上高地から登る山の中では、槍・穂高連峰の陰に隠れて知名度は低いようだが、ハードできつい部分もあるが、静かな山歩きが出来て、素晴らしい展望が広がる魅力的な名山だった。

上高地バスターミナルで、大阪、東京から来た山友と待合せ、正午過ぎにバスターミナルを出発する。今回のパーティは総勢5人となった。


お馴染み、河童橋からの展望。雲一つない青空の下で、雄大な穂高連峰が迫ってきている。


1時間ほど歩くと、明神館に到着する。


明神館からは、明神岳の荒々しい岩峰が見える。


明神館から数分歩くと、徳本(とくごう)峠と涸沢・横尾方面との分岐に出る。


我々は、徳本峠方面に向かう。まず、ほとんどの登山者は涸沢・横尾方面に向かう。徳本峠に向かう登山者は、ごく僅かだ。


しばらくは、緩やかで歩きやすい登山道なので、ハイキング気分で歩いて行ける。ただ、ほとんど人がいないので、熊が出てこないか心配になるくらいだ。


木橋の架かる沢を渡る。


二つ目の小さな沢は、岩がゴロゴロしており、慎重に渡る。


ジグザグ道を進んで行くと、歩き出して3時間ほどで徳本峠に着いた。峠に建っているのは徳本峠小屋だ。正面にある古色蒼然とした建物は、徳本峠小屋の本館で、国の登録有形文化財となっている。大正時代からある本館は、近代登山発展や山小屋建築の歴史を伝える貴重な場所として大切に保存され、現在でも休憩所・歴史資料館として利用されているという。


1日目の行程は、ここで終了し、徳本峠小屋に宿泊する。徳本峠小屋は、通常なら24名ほどの収容ができるそうだが、今年はコロナ対策で、最大7人までとなり完全予約制になっている。マスクを着用してから、受付で、手指の殺菌消毒、体温測定、住所・氏名・連絡先などの記入を行い入館する。山小屋でも、徹底したコロナ対策が行われているのだ。

新館の寝場所に案内されると、畳二畳ほどのスペースが一人分として確保され、隣とは仕切りで区切られたちょっとした個室になっている。女性用のスペースは、入り口にカーテンもついていて、山小屋とは思えない快適な空間が提供されていた。本館は、大正時代のままだから、ちょっと泊るには寒そうだったが、新館は外からは想像もつかないほどきれいな造りで、女性には特に快適だったに違いない。

荷物を小屋に降ろしてから、徳本峠の近くを散策する。小高い場所から展望が開けた先には、明神岳、前穂高岳が、眼前に圧倒的に迫ってきていた。


夕食は、17:30からだ。ハンバーグ、天ぷら、サラダ、フルーツ、漬物、味噌汁が付き、デザートもついている。調味料、ポットも一人ずつ用意されている。


二人ずつのテーブルの中央には、仕切りがあり、こちらもコロナ対策がばっちりだ。


夕食を終え外に出ると、空にはまん丸いお月様が出ていた。


標高が2100mを越える場所だから、外に出るとさすがに寒いが、寝場所には、暖かい羽毛布団が用意されていたので気持ちよくぐっすり眠ることが出来た。2日目は、霞沢岳山頂アタックの予定だ。

参考1.1日目のコースマップ


参考2.1日目の高低図&コースタイム


「2020霞沢岳登山:2日目」に続く。