とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2020秋・東北二百名山&三百名山登山ツアー:3日目乳頭山

2020-10-15 22:44:08 | 山登り
2日目の宿は、休暇村・乳頭温泉郷に宿泊する。休暇村から5分ほどで黒湯温泉の駐車場に到着すると、乳頭山の登山口だ。この辺りには、黒湯、孫六、蟹場、妙ノ湯、鶴ノ湯などの素朴な温泉がたくさんあり、下山後の温泉の楽しみも特筆ものである。


黒湯温泉の露天風呂の脇を抜け、沢沿いの登山道を進んで行く。


地肌が白っぽくなっている辺りが、黒湯温泉の源泉のようだ。パイプが何本か引かれているのが見える。


源泉を過ぎると沢に橋が架かり、対岸に渡る。


橋の上から見た沢の流れ。


登山道の周りは、紅葉で色付いているが、一際赤く色づいた木々が目に染みる。


岩がゴロゴロしている沢を渡渉する。


白っぽく濁った水たまりが出てきた。この辺りが、一本松温泉と呼ばれた場所のようだ。かつては宿もあったらしいが、今はさびれて何もなく。温泉が湧き出しているだけだ。手を入れてみるが、それほど熱くない。


その先にもっと大きい湯だまりがあり、手を入れてみるとちょっと熱いが、十分満足できる温度だ。折角なので、足だけ浸かっていく。以前は、野趣溢れる野天風呂として入浴する人もいたらしいが、底には泥がたくさんたまり、体を漬けるには浅すぎる。


一本松温泉を過ぎ、さらに進んで行く。まさに、紅葉の森にさまよいこんだ感じだ。




みんな美しい紅葉に大満足だ。


稜線に出ると、尾根伝いの斜面は緑の笹原の間に赤く色づいた木々が散らばっている。ただ、いつの間にか雲が上がってきて、太陽が隠れてしまっていた。午後くらいから雨の予報だったが、どうやら早くも雨が降り出しそうだ。


稜線からは、うっすらと田沢湖が見えていた。


稜線の先にグングン進んで行くと、尖った岩峰が見えてきた。どうやら乳頭山の山頂のようだ。


10:44。日本三百名山・乳頭山山頂1478mに到着する。山名の由来は、秋田県側から見ると乳房を伏せた形に見えるので「乳頭山」と名付けられている。一方、岩手県側からは烏帽子のように見えるので、「烏帽子岳」や「烏帽子山」と呼ばれている。この時、すでに山頂周辺は真っ白いガスに包まれ、展望は全く見えなかった。秋田駒ヶ岳へも縦走できるらしい。晴れていれば、素晴らしい縦走路が展望できただろうと思うと、それだけが残念だった。


下山は、田代平方面に向かう。田代平は乳頭山西側に位置し、アオモリトドマツに囲まれた高層湿原だ。手前には、田代平山荘も見える。


11:30。田代平山荘に到着する。


山荘の中に入って、トイレ休憩する。山荘と言っても誰もおらず、無人の避難小屋だ。


山荘の先に、田代平への分岐があるが、田代平まで行くと遅くなりそうなので、そのまま乳頭温泉方面に向かう。この辺りにも池塘が見られ、十分湿原らしい。


乳頭温泉の孫六温泉入口方面に向かう。


木道が終わると、森の中をグングン下っていく。雨がしとしと降りだしていたが、木が生い茂っているので、それほど雨に降られている感じはしない。


地面に落ちた落葉が、絨毯のように敷き詰められているのがいい雰囲気だ。


登山道は粘土質で、雨に濡れた地面は滑りやすくなっている。下山の終盤近くでMちゃんが転倒して手首を痛めてしまうアクシデントがあった。登山は最後の最後まで気を抜いてはいけない。私も、途中で滑って尻もちをついてしまった事もあり、雨の日の下山時は特に注意が必要だと思い知らされた。


12:38。孫六温泉の登山口に到着する。


孫六温泉の前を通り過ぎる。孫六温泉に入っていくこともできるのだが、黒湯温泉の駐車場にとめた車に着替えを置いてきていたので、そのまま進む。


橋を渡って、坂を登れば黒湯温泉だ。


12:43。黒湯温泉に到着し、温泉に浸かっていく。東北の山は、温泉が至る所にあり、下山後の楽しみが一際大きい。その後、盛岡まで移動してレンタカーを返し、東北新幹線に乗って帰路についた。今回は、予定通り、紅葉真っ盛りの東北の二百名山&三百名山三座を踏破することが出来て大満足だった。

参考1.乳頭山のコースマップ


参考2.乳頭山の高低図&コースタイム