とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2015本屋大賞ノミネート作品発表

2015-02-10 20:51:31 | 読書
今年の本屋大賞は、どの作品になりそうかなあと気にしていたのだが、既にノミネート作品が発表されていた。もう大分前で、1月21日に発表があったらしい。今年のノミネート作品は下記の10作品だ。

『アイネクライネナハトムジーク』伊坂幸太郎(著)幻冬舎
『怒り』吉田修一(著)中央公論新社
『億男』川村元気(著)マガジンハウス
『キャプテンサンダーボルト』阿部和重・伊坂幸太郎(著)文藝春秋
『サラバ!』西加奈子(著)小学館
『鹿の王』上橋菜穂子(著)KADOKAWA 角川書店
『土漠の花』月村了衛(著)幻冬舎
『ハケンアニメ!』辻村深月(著)マガジンハウス
『本屋さんのダイアナ』柚木麻子(著)新潮社
『満願』米澤穂信(著)新潮社

この中で既に読んだのは『土漠の花』だけだ。この作品は、ソマリアの国境付近で、墜落ヘリの捜索救助にあたっていた陸上自衛隊第一空挺団の野営地に、氏族間抗争で命を狙われている女性が駆け込んできて、壮絶な戦闘に巻き込まれていくという話だ。圧倒的に人員が少なく、武器も、土地鑑もない。通信手段も皆無な状態で、男たちは命を懸けて女を守った。なぜここまで激しく攻撃されるのか? なぜ救援が来ないのか? 自衛官は人を殺せるのか?という命題を突き付けられた男たちの姿に感動を覚えた。自衛隊が海外に派遣された場合、こんなリスクに合うことも決してないとは言えない。まさに、今後起こりうる危機をシュミレーションしたような作品である。平和維持のために自衛隊を海外に派遣するという建前でも、実際はきれいごとでは終わらないという深い思いが込められた作品でもあった。

さて、それ以外の作品はまだ1冊も読んでいない。それでも、5作品については既に図書館に予約済みで、順番が来るのを待っている状態だ。今日現在で、『アイネクライネナハトムジーク』が202番目、『怒り』が9番目、『キャプテンサンダーボルト』が17番目、『鹿の王』が167番目、『満願』が215番目となっている。また、予約枠が一杯で予約できずにいて読みたいと思っているのが、『サラバ!』と『本屋さんのダイアナ』の2作品である。ノミネート作品10作のうち8作が入っていたというのは、書店員さんと私の目の付け所がかなり近かったといえそうだ。

大賞が発表されるのは4月7日(火)というから、まだだいぶ先だが、それまでに何冊読めるのかなあ。多分、『怒り』と『キャプテンサンダーボルト』くらいだろう。