とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2013年の山を振り返る

2013-12-31 15:27:35 | 山登り
今日もランの割合が多かったので、山は16回で終わった。特に百名山を意識して、いろいろ計画したのだが、現地まで行って通行止めや強風、大雨で断念した山も多かった。光岳、皇海山は相変わらずまだ行けてない。東北への足掛かりとして出かけた福島では、安達太良山を雨で断念したこともあり、強風で山頂間近にして断念した那須岳も含めて来年の課題がだいぶ残った。

1.1月 矢倉岳870m、足柄古道(神奈川県足柄市)
 年の初めは、富士山の展望がいい山に登りたくて神奈川県南足柄市にある矢倉岳に登ることにした。ガイドブックに載っているコースでは、万葉公園からのピストンコースが紹介されていたが、それでは物足らないことから、1200年前の奈良時代から整備されたと言う足柄古道を含めた矢倉岳周回コースで登る。富士山をはじめ、金時山、箱根山の最高峰の神山、明神ヶ岳と箱根山地の山々を一望できた。
2.1月 猿投山629m(愛知県豊田市) 
 愛知県豊田市と瀬戸市にまたがる猿投山は、三河高原の西端に位置し、愛知高原国定公園に含まれ、山頂には、東海自然歩道が通っている。山名の由来は、「景行天皇が伊勢国へ赴いた際に、かわいがっていた猿が不吉なことを行ったので、海へ投げ捨てた。その猿が今の猿投山に籠もって住んだとされることから、"猿投"と呼ばれるようになった」とされている。山頂には雪が積もりあまりにも寒いので、下山途中のくぼ地でお昼とする。猿投七滝を見ながら下山する。
3.2月 位牌岳1457m(静岡県沼津市)
 愛鷹連峰は、富士山の南側にある連峰で富士山を間近に展望できる山々が連なっている。今回は、9つほどある山の中では最高峰の越前岳(1504m)に次ぎ2番目の標高を誇る位牌岳を目指す。総勢10名のパーティになり、快晴の空の下、雪山を大いに楽しんだ。
4.3月 七面山1982m(山梨県見延町)
 法華経の聖地として名高い七面山に登ってきた。登拝口から山頂までの片道だけで、4~5時間もかかる険しい霊山であるが、健脚揃いのメンバーで快調に登頂できた。山頂間近の広場で食べたカレーライスが美味しかった。山頂では、前回に続いてみんなで雪合戦する。下山も標高差1500mを一気に激くだりする。
5.3月 三原山758m(東京都伊豆大島)
 前日伊豆大島ウルトラマラソンを走ったが、三原山山頂に行ってなかったのでみんなで登ることになった。ほぼ2時間のハイキングコースだが、今なお噴煙を上げている三原山の火口を間近に見ることができる。東側には、広大な裏砂漠が広がっており。国土地理院の地図において日本で唯一「砂漠」と表記されている場所だ。一面火山噴出物のスコリアで覆われた黒い大地は、日本どころか地球とは思えない、どこか違う惑星に降り立ったような壮大な場所であり、伊豆大島に行ったら一度は登っておきたい山だ。
6.6月 川上岳1626m(岐阜県下呂市)
 位山、舟山とともに「位山三山」とも呼ばれている。神代の昔、川上岳には美しい女神がすんでおり、位山の男の神さまをめぐり舟山の女神と争ったという伝説が残っている。川上岳と位山を結ぶ尾根は、位山の神さまの心を射止めた川上岳の女神が通う道であったと伝えられている。山頂に続く尾根道は、笹原で遮るものが何もなく気持ちいい道である。
7.7月 平標山1984m~仙ノ倉岳2026m(新潟県)
 平標山は三国山脈の一峰で、上信越高原国立公園の谷川連峰の最西端になる。山頂部分がなだらかで平坦、県境の目印にもなることが山名の由来だ。また、展望と高山植物に恵まれた山として知られ、「花の百名山」にも選ばれている。平標山からさらに1時間ほどで仙ノ倉山(2026m)に到着する。仙ノ倉山は、三国山脈、谷川連峰中の最高峰となる。「仙ノ倉」の「セン」は滝の流れる様子をあらわし、「クラ」は「」で岩や断崖の意。谷川岳へ続く稜線は痩せていて険しく岩壁が露出し、また周辺には滝の多いことから名づけられた山名といわれる。平標山の家で一泊し、行きは法師温泉、帰りは湯沢温泉と温泉も満喫した山旅だった。
8.8月 利尻山1719m(北海道利尻島)
 ついに憧れの最北端の百名山「利尻山」に登頂する。山頂に着いた頃は、辺り一面ガスの中となり、残念ながら山頂からの展望は全く見えなくなっていたが、途中途中で見かけた高山植物が可愛らしかった。自然保護が徹底されている山で、トイレではすべて携帯トイレを使用するようになっており、入山時は靴裏の泥を洗い落さなけれならない。
9.8月 礼文岳490m(北海道礼文島)
 利尻に行ったら礼文も行きたくなる。礼文岳は花の百名山として知られているが、実際にはそれほど高山植物は多くない。むしろ山頂からの景色を楽しむ山だ。晴れた日には、北に樺太、南には利尻山を見ることが出来るが、この日は雲がかかり樺太も利尻山も見えなかった。登山者も時間が遅かったせいか少なく、山頂を独り占めだった。
10.8月 礼文島トレッキング(北海道礼文島)
 礼文島には、たくさんのトレッキングコースがある。今回は、桃岩展望台コースと礼文林道の一部を歩く。礼文島といったら花である。礼文岳は少なかったが、その他のトレッキングコースはお花畑の連続だ。有名なレブンアツモリソウは時期が過ぎ見ることができなかったが、レブンウスユキソウなどの固有種を数多く見ることができた。また、民宿で教えてもらった地元の人しか知らない道が良かった。秘密の花園めぐりが楽しかった。
11.9月 磐梯山1819m(福島県)
 初めての東北の山だ。福島といえば、会津磐梯山である。残念ながら天気が今一つだったが、無事山頂に到着する。帰りは、五色沼の毘沙門沼を見て帰る。71番目の百名山となる。
12.9月 三ノ沢岳2846m(長野県)
 中央アルプスというと、木曽駒ケ岳や空木岳、宝剣岳が有名だが、この三ノ沢岳は渋めながら独立峰で山頂からの景色は360°の大展望である。登山者が少なく、山頂は我々のパーティで独り占めだった。天気は、今年一番の快晴で参加者全員思い出に残る素晴らしい登山になったようだ。
13.10月 青山高原700~800m(三重県)
 起伏はゆるやかでハイキングのみならずドライブ・ツーリングに最適であり、四季折々の草木や冬期の樹氷など、四季の移ろいを年中楽しめる高原である。高原全体に、風車(風力発電機)が32基建てられており、本州最大規模を誇る。今回は、この風車群とススキの景観を見たくて登ったのだが、天気が悪くて今一つだった。しかも、近年ススキが減ってしまいあまり見るべきところはなかった。しかし、幻想的な霧の中を歩くということも参加者の皆さんが喜んでくれたので良かった。
14.10月 那須岳1917m(栃木県)
 台風一過の翌日、風がやむことを期待していたが登山口においても強風が吹き荒れていた。風が少しやんできたので登山を開始したが、途中からやはり風が強くなり、なんとか歩みを進め峰の茶屋跡避難小屋までにたどり着く。避難小屋は、風を避けるために立ち寄った登山者で満員だった。登るまでよく知らなかったのだが、那須岳のこの避難小屋周辺の峠は、有名な風の通り道なのだそうだ。年がら年中強風が吹き荒れ、晴れていても登れないことがしばしばあるという。酷いときには、岩が風で飛んでくるというから恐ろしい峠だ。とにかく風が強いことと低温で体も急激に冷えてきてしまっていた。低体温症で死ぬとはこういう時なのかと思い知らされた。しばらく休んでいたが、体は暖まらない。そのうち山岳救助隊の人が入ってきて、強風で危険なので、強風経験のない人は下山したほうがいいという話を聞き、おとなしく下山する。那須岳は、再度挑戦しなければいけなくなった。
15.11月 大杉谷300~600m(三重県)
日本三大渓谷と呼ばれる渓谷がある。それは、清津渓谷(新潟県)、黒部峡谷(富山県)、大杉谷(三重県)の3つだという。ふつう、日本三大と付くと大体が有名な観光地で、大勢の人が来る場所である。ところがこの三大渓谷というのは、あまりにも秘境すぎて誰でも簡単に行くことはできない人跡未踏の地にあるのが普通だ。今回は、そんな三大渓谷の一つ「大杉谷」に行ってくることができた。噂通り、日本の滝百選である七ツ釜滝を筆頭に、手付かずの原生林と数多くの滝、渓谷の巨巌が素晴らしかった。
16.12月 天狗石山1366m~智者山1292m(静岡県本川根町)
 大井川鉄道南アルプスあぷとラインのトロッコ列車を利用して天狗石山と智者山に登る。この辺りではマイナーな山で登山者は、我々だけだった。山頂周辺は前日降った雪で真っ白だ。新雪を踏みしめて歩くのも気持ちがいい。天狗石山からは猿見石山経由で下山するつもりだったが、ルートが見つからず遭難しそうになる。しかし、携帯で下山ルートを教えてもらい、智者山経由で下山できた。ちょっと反省点が多かった山行きになった。