とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

2012チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン

2012-04-23 22:49:45 | マラソン
富士五湖ウルトラはこのところずっと72キロのビギナーズに参加していたが、今年は久しぶりに100キロのレギュラーに参加することにした。先月の小豆島に続いて2ヶ月連続の100キロマラソンだ。

この大会は、マイカーで行くには手ごろな距離なので、今回も車中泊の予定で前日の午後に家を出て受付会場に向かった。走友のしんさんさんも初参加するのを聞き、受付会場で会う予定だった。例年、受付会場は「道の駅富士吉田」だったので、何の疑いも持たずそこに向かったのだが、駐車場の賑わいが少ないし、会場に着いてみると人っ子一人いない。慌てて、受付表の裏面を見たら、「富士北麓公園体育館」となっていた。まったくの思い込みで、受付会場が違っていたことがわかった。同じく参加予定のKちゃんにも電話したら、私と同じように勘違いで「道の駅富士吉田」に寄ったらしい。いつも出ている人のほうがよく案内書を見ていないものである、いそいで、「富士北麓公園体育館」に方向転換して、無事受付を済ますことが出来た。しんしんさんには、大分待たせてしまったようだ。

その後、しんしんさんと温泉「ゆらり」に寄って食事を済ませ、近くの道の駅「なるさわ」で車中泊をする。翌日深夜2時に起床し、24時間営業の「ガスト」で朝食を済ませスタート地点の「富士北麓公園」に向かった。しかし、直ぐに会場行きの道路は規制がかかっていて直接会場に向かえなくなっていた。午前3時半というのに、会場の駐車場は満車になっていたのだ。これは、完全な見込み違いだった。真っ暗い道で誘導員の案内も不十分なため臨時駐車場の場所が良くわからない。ぐるぐる周辺を回っているうちに時間が無駄に過ぎていった。やっと臨時駐車場に到着し、身支度して会場行きのシャトルバス乗り場に向かうと4時近くになっていた。しかもバス待ちの行列は長く、なかなかバスに乗れない。やっとバスに乗って会場に着いたのはスタート20分前くらいだった。以前は、富士北麓公園の駐車場は余裕で駐車する事が出来たのに、こんなにも車が多くなっているとは思わなかった。やはり、3600名近くのエントリー数があるというのは、いろいろ様子が変わってくるものである。

荷物を預けてスタート地点に着いたのはスタート10分前くらいだった。スタート地点も以前と変わり、陸上競技場の中だ。


スタート地点では、レースプロデューサーの坂本雄次さんとタレントのはるな愛が声援を送ってくれていた。


まだ暗い午前5時に100キロの部がスタートした。午前4時半には112キロの部が既にスタートしている。


30分ほどで明るくなり、白樺林の中を走る。


交差点では、信号を守り青になるのを待つ。


午前6時少し前。富士山がまだよく見えている。これだけ富士山が見えるのは今のうちだけである。天気予報では、これからどんどん降水確率が高くなるはずだった。


山中湖の湖岸沿いの道を走り出す。


山中湖越しに富士山が僅かに見えているが、雲が大分懸かってきた。


山中湖を一周して、富士山レーダードーム館の前を通過する。


ちょうど、左側から8時スタートの72キロの選手たちが合流してきた。


富士急ハイランドの前を通過する。


河口湖大橋を渡る。


河口湖周辺は、富士桜が満開だった。ただ、曇り空ではピンクが映えない。






河口湖から、西湖に向かう頃は結構調子が良くマイペースで走っていた。前を走っているランナーをどんどん抜いて走っていた。その頃、同じペースで後ろをずっと付いてくるランナーがいた。何人も抜いても足音だけはずっと聞こえる。どうも同じランナーが、私のペースと同じらしく、ペースメーカーとして付いてきているようだった。沿道の人が、私の後ろのランナーに「可愛い」とやたらに声かけているのが聞こえていた。そんな可愛い人が、後ろを付いてきてくれるのかと思い、ついつい調子に乗って頑張ってしまった。51キロのエイドに立ち寄ったところで後ろを振り向き、声をかけた。確かに可愛い人だった。何かのアニメキャラのコスプレだろうか。美人で似合っていた。「いいペースで走ってますね」と言われ、一緒に写真を撮らせてもらう。カメラマンはたまたま近くにいた走友のノリノリさんだった。


西湖の入口になる文化洞トンネル前に出る。この場所は、先月毛無山・十二ヶ岳を登った時の登山口である。


58キロのエイドで、うどんを食べ終わった頃Kちゃんと出会う。先週、新茶マラソンでサブフォーを達成したそうで、調子が良さそうだ。しばらく一緒に走ったが、ペースが速くて付いていけない。それでも、70キロのエイドで再びKちゃんに追いつくことが出来た。しかし、調子が良かったのはここまでだった。再びKちゃんに引き離されるとあとはどんどんペースが落ちていった。既に雨も降り始めていて肌寒くなっている。カメラで写真を撮る余裕もなく、ひたすら前に進むだけだった。

95キロからは、まいどキツイ上り坂が始まった。歩かずに行けたらと思っていたが、やはり歩いてしまう。半分歩いて、半分走り、残り2キロまで来た。ここからは何とかずっと走り出すことができ、陸上競技場の前まで来た。アナウンスで名前が呼ばれると元気が出て、マラソンゲートを抜けフィニッシュする。タイムは12時間47分くらいだった。前半のペースで行けば12時間切りできるかなと密かに思っていたが、やはりそんなに甘くはない。まあ、自分の実力としてはこんな所だ。


荷物を取りに体育館に向かい着替えたが、体が冷えて震えてしまった。知り合いのランナーを探す元気もなく、早々に駐車場に戻り帰宅した。筋肉痛はそれほど酷くないが、以前痛めた腰が、またちょっと痛い。しばらくは、休養すべきかもしれない。