とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

映画『しあわせの隠れ場所』

2011-03-06 21:39:26 | 映画


チェック:ホームレス同然の生活からアメリカン・フットボールのプロ選手になった少年の実話を映画化した感動的な人間ドラマ。裕福な家族と黒人少年との、偶然の出会いと深いきずなを丁寧につづる。魅力ある母親を好演したサンドラ・ブロックが、2009年の数々の映画賞を受賞。さらに、カントリー歌手のティム・マッグロウや実力派のキャシー・ベイツ、本作の少年役で本格的にデビューするクィントン・アーロンらが共演。良心がもたらすアメリカン・ドリームに、ラストはさわやかな感動で包まれる。

ストーリー:家族と共に車で帰路に着くリー・アン(サンドラ・ブロック)は、雨に濡れながら夜道を歩くマイケル・オーア(クィントン・アーロン)に目を留める。自宅に連れ帰ったマイケルの境遇を知り、一家に迎え入れることにしたリー・アン。アメリカン・フットボールを始めたマイケルの適性をリー・アンが見いだしたことから、マイケルの才能は一気に開花する。(シネマトウディより)

昨年、アカデミー賞主演女優賞をとったサンドラ・ブロックが出演した映画である。大好きなサンドラが出演した映画ということもあって見たかったのだが、機会を失ってそのままになっていた。しかし、つい最近、WOWOWで放送されたので1年ぶりに見ることができた。

ズバリ素晴らしい感動ストーリーにすがすがしい気分にさせられた。スラム街出身の貧しい黒人少年マイケルは、裕福な白人が通う学校に馴染めず、居候している家族にも邪険に扱われ体育館で寝泊りするホームレス状態になっていた。そんな時、偶然マイケルを目にした白人女性のリー・アンは彼を家に招き入れた。マイケルは、誰もが驚く巨漢ながら性格は優しく、人を守ろうとする気持ちが強かった。そんなマイケルの人柄を見抜いたリー・アンは、彼を家族の一員として招き入れるのだった。

リー・アンには夫、娘、息子がいる。家族全てが、リー・アンの考えに賛同しマイケルを温かく迎えいれていく。小さい息子のSJと巨漢のマイケルは仲良しで、フットボールの練習をしている様子は象とネズミが仲良く遊んでいるようでほほえましい。リー・アンの一家はみんな善人というのかステキな人たちばかりだ。マイケルを支える家庭教師、学校の先生たちもみんないい人たちばかりだ。そんな中で、マイケルは大きな体を活かしてアメリカン・フットボールの才能を開花させ、大スターへの道を歩み始めていく。

ドラマの中では、トラブルやアクシデントも発生するが、それらも全て乗り越え誰もが納得し感動する結末で終わる。最後まで、見ているものを明るい気持ちにさせてくれる幸せなストーリーである。ちょっとひねくれた見方をする人なら、こんなのありえないと思いそうだが、驚くことにこれは実話なのだそうだ。世の中には、こんな幸運を手にする人もいると思うと人生諦めちゃならないとも思う。

ドラマの重要な役どころであるリー・アンをサンドラ・ブロックが演じている。この役でアカデミー賞主演女優賞をとっただけあり、まさにサンドラの独壇場だ。並み居る男共に睨みを利かせ、自分の考えで周りをぐいぐいとひっぱっていく。まったくもって美しく頼もしいママである。コミカルな役やラブコメの女王だけではないわよと言わんばかりの安定感ある演技である。そして、黒人少年マイケルを演じたクイントン・アーロンの大きな体ながら何かにおびえるような目つきや仕草が上手い。それが、試験の成績が上がってきたりフットボールのルールをマスターしていくにしたがって自信に満ちた顔になっていくのが手にとるようによく判る。

久々に、すっきり爽やかな気持ちで見終わることができた映画だった。すでにDVD化されている作品であり、爽やかな気持ちになりたい人にはお勧めの映画だ。