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とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

ゴールデンラズベリー賞に「トワイライト・サーガ」が最多ノミネート

2013-01-25 22:24:38 | 映画
第85回アカデミー賞のノミネートが発表されたが、同時に第33回ゴールデンラズベリー賞のノミネートも発表された。
ゴールデンラズベリー賞とは、「最低」「最悪」の駄作・珍作映画を選んで表彰するジョークとしての賞である。
初期はB級映画がノミネート、受賞することが多かったが、80年代も後半になると大作や話題作が取り上げられるようになり、
単に不出来な作品というよりは、前評判と公開後のギャップを重視してノミネートされるようになったらしい。

今回のノミネート作品で注目を集めているのが、人間とバンパイアとオオカミ族などの恋愛や争いを描いた
ファンタジー映画『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』である。
最低映画賞をはじめ全10部門中、最多となる11ノミネートされたという。

ノミネートは以下の通り

■最低映画賞
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
『ザッツ・マイ・ボーイ』
『バトルシップ』
『The Oogieloves in Big Balloon Adventure(原題)』
『ジャックはしゃべれま1,000(せん)』

■最低監督賞
ビル・コンドン『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
ショーン・アンダース『ザッツ・マイ・ボーイ』
ピーター・バーグ 『バトルシップ』
タイラー・ペリー『Good Deeds(原題)』「Madea's Witness Protection(原題)』
ジョン・パッチ『Atlas Shrugged: Part II(原題)』

■最低主演女優賞
クリステン・スチュワート『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』 『スノーホワイト』
キャサリン・ハイグル『ラブ&マネー』
ミラ・ジョボビッチ『バイオハザードV リトリビューション』
タイラー・ペリー『Madea's Witness Protection(原題)』
バーブラ・ストライサンド『The Guilt Trip(原題)』

■最低主演男優賞
ロバート・パティンソン『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
アダム・サンドラー『ザッツ・マイ・ボーイ』
ニコラス・ケイジ『ゴーストライダー2」『ハングリー・ラビット』
エディ・マーフィ『ジャックはしゃべれま1,000(せん)』
タイラー・ペリー『バーニング・クロス」 『Good Deeds(原題)』

■最低助演女優賞
アシュリー・グリーン『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
以下省略

■最低助演男優賞
テイラー・ロートナー 『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
以下省略

■最低スクリーンアンサンブル賞
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
以下省略

■最低脚本賞
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
以下省略

■最低リメイク・パクリ・続編賞
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』
以下省略

■最低スクリーンカップル賞
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』のマッケンジー・フォイ&テイラー・ロートナー
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』のクリステン・スチュワート&ロバート・パティンソン
以下省略

とまあ、『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』のノミネート状況は半端じゃない。
実は、私この映画結構好きで、第1作から『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part1』までずっと見てきていた。
『トワイライト・サーガ ブレイキング・ドーン Part2』を公開中の今、
何とか時間を作って見に行こうと思っていた矢先のこのノミネート結果はかなりショックだ。
裏返して見れば、相当期待され注目を受けていた映画だったという事だろう。
こうなれば、全部門で受賞してくれたほうが清々する。
もう終わってしまいそうだが、如何に駄作だったかを映画館で見てみたいものだ。
発表は、アカデミー賞授賞式前日の2月23日だそうだが、果たしてどうなるものか。

映画『北のカナリアたち』

2012-11-24 00:03:02 | 映画
映画『北のカナリアたち』予告編


解説 (goo映画より)
東映創立60周年記念として製作された本作は、湊かなえのミステリー「往復書簡」に収められている「二十年後の宿題」を原案に、20年前に起こった“ある事故”の謎に翻弄されるひとりの女性の姿を描いた、サスペンス仕立てのドラマ。日本を代表する女優・吉永小百合を主演に迎え、『大鹿村騒動記』や『闇の子供たち』など細かな人間描写で定評のある阪本順治監督がメガホンをとった。撮影監督・木村大作のカメラによる北の離島の美しい自然も作品のアクセントのひとつ。脇を固める共演陣も柴田恭兵、仲村トオル、里見浩太朗、宮崎あおい、満島ひかりと実力と人気を備えた役者がずらりと並んで、見応え十分な作品となっている。

あらすじ(goo映画より)
夫・川島行夫(柴田恭兵)と共に北海道の離島にやってきた小学校教師、はる(吉永小百合)が受け持つことになったのは6人の生徒たち、鈴木信人(小笠原弘晃)、戸田真奈美(渡辺真帆)、生島直樹(相良飛鷹)、安藤結花(飯田汐音)、藤本七重(佐藤純美音)、松田勇(菊池銀河)だった。彼らの歌の才能に気付いたはるは、合唱を通してその心を明るく照らしていく。「先生が来るまで学校がつまらなかった」とこぼしていた子供たちの顔にも笑顔が溢れるようになり、大自然に響き渡るその歌声は島の人々の心も優しく包み込んでいった。そんな時、担当した事件が原因で心に傷を抱えた警察官・阿部(仲村トオル)が島へやってくる。人知れず悩みを持っていたはるは、陰のある阿部と自分を重ねるかのように心動かされていく。ある夏の日、生徒たちと行ったバーベキューで、悲しい事故が一同を襲う。子供たちは心に深い傷を負い、はるは心配する父(里見浩太朗)を一人置いて、追われるように島を出ることになる。だが、島を離れた後も心に残るのは6人の生徒たちのことだった……。20年後、東京で図書館司書として暮らすはるに生徒の一人が起こした事件の知らせが届く。その真相を知るため、はるは6人の生徒たち(森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平)との再会を心に決め、北へ向かう。久しぶりに再会した彼らの口から語られるのは、20年間言えずにいた想いだった。それぞれが抱えていた後悔が大きな傷となり、今も心に残っていることを知ったはる。そして自身もまた、心に閉じ込めていた想いを6人に明かすのだった……。


「のぼうの城」と並んで評価が高い「北のカナリアたち」をやっと見ることができた。何といっても大女優吉永小百合主演とあらば、見ておいて損はない。そして、撮影があの「剱岳点の記」で圧倒的な映像美を撮影した木村大作とあらば、映像にも期待ができる。

映画館に入ると、やはり年配の人が多い。やはりサユリストと呼ばれる年代の人が多いのだろうか。原作は、湊かなえということで、暗いイメージを予想していた。冒頭から吉永小百合扮するはるに少年が石を投げつけるというシーンがあって、ショッキングな展開だった。その後、教え子が殺人事件で追われているという話から始まって、はるが昔の教え子を訪ねる旅が始まる。

はるが、離島での教師を辞めて20年ぶりに昔の教え子を訪ね歩くうちに、20年前の事件の真相が少しずつ明らかになってくる。原作の「往復書簡」を読んでいないので、何の情報もないまま映画を見に行ったのだが、教え子との会話ではるが島を去ることになった理由が見えてきた。原作とは違う部分もあるそうだが、映画としてもクオリティのある内容だったと思えた。

映画は、20年前と現在とが交互に挿入され、小学生の子供たちが成人してどうなったかが交互に描かれているので分かりやすい。この映画で、特に素晴らしいと感じたのは子供たちの歌声だ。はるが、子供たちに歌を教えこみ、観客の前でコーラスを指揮するシーンは圧巻である。2カ月におよぶオーディションを行い、全国約3100人のなかから選び出されたという6人の子役たちの歌声は、まさに“天使の歌声”だった。

そして、成人の役は森山未來、満島ひかり、勝地涼、宮崎あおい、小池栄子、松田龍平といういまや日本を代表する豪華な俳優陣である。それぞれ、見ごたえのある演技でうまいなあと思った。また、はるの夫が柴田恭平、はるの不倫相手が仲村トオルというのも、面白い。この二人は、「あぶない刑事」シリーズでの先輩と後輩という役が思い出される。この映画では、それぞれ皮肉な役回りではあるが…。

しかし、一番の見所といえば吉永小百合であろう。60代後半にもなろうかというのに、いまだ40代くらいにしか見えないというのはすごい。この人は永遠にこのままでいてほしいと思うばかりだ。ただ、20年前の役と現在の役のどちらも歳の違いが分からないというあたりが吉永小百合という女優に許される特権であろう。とにかく何時までも若くて美しいままでいて欲しい女優さんである。

そして、最後に成人した6人の生徒たちとはるが分校の教室に集まって20年ぶりに合唱するシーンでは、涙が溢れ出してとまらなかった。歌を忘れた北のカナリアたちが、ふたたび歌を思い出したのである。ミステリーぽい展開でどうなるかと思っていたが、感動的な終わり方で救われたという気がした。ストーリーはうまく繋がっており、人の情感やつながりをうまく描いていたと思える。そして、心憎いことにはるが全ての結末を見通していたというのが、してヤラレタという感想だった。

映像といえば、利尻富士の秀麗さが忘れられない。山を撮るなら木村大作である。ますます利尻にも行きたくなった。

映画『のぼうの城』

2012-11-05 22:04:38 | 映画


話題作の「のぼうの城」を日曜日の午後早速見てきた。映画館の中は、久しぶりに超満員だった。2時間25分とかなり長い映画だったが、飽きることなく最後まで楽しく見ることができた。とりあえず、映画の概要は下記のとおりだ。

<チェック>
戦国末期、豊臣秀吉、石田三成勢の2万人の大軍に屈せず、たった500名の兵で抗戦、勝利した実在の武将・成田長親の姿を描く時代劇。『ゼロの焦点』の犬童一心と『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』の樋口真嗣が異色のダブル監督に挑み、第29回城戸賞を受賞した和田竜のオリジナル脚本を映像化。“のぼう様”と呼ばれたヒロイックな主人公を野村萬斎が熱演するほか、佐藤浩市、山口智充、成宮寛貴らが城を守る侍大将を演じる。底知れぬ人気で人心を掌握した主人公の魅力や、豊臣・石田軍による水攻めシーンなど、見どころ満載の歴史大作だ。(シネマトゥデイより)

<ストーリー>
天下統一を目指す豊臣秀吉は関東の雄・北条家に大軍を投じるも、その中には最後まで落ちなかった武州・忍城(おしじょう)と呼ばれる支城があった。その城には領民からでくのぼうをやゆした“のぼう様”と呼ばれ、誰も及ばぬ人気で人心を掌握する成田長親(野村萬斎)という城代がいた。秀吉は20,000の軍勢で攻撃を開始するが、将に求められる智も仁も勇もない、文字通りのでくのぼうのような男の長親は、その40分の1の軍勢で迎え討とうとする。(シネマトゥデイより)

<キャスト>
野村萬斎 (成田長親)
榮倉奈々 (甲斐姫)
成宮寛貴 (酒巻靭負)
山口智充 (柴崎和泉守)
上地雄輔 (石田三成)
山田孝之 (大谷吉継)
市村正親 (豊臣秀吉)
佐藤浩市 (正木丹波守利英) 他


この話は、既に原作を読んでいたので、ストーリーは分かっていたが、原作と違いはあるのか?どんなふうに映像化されているのか?キャストは原作のイメージとあっているのか?といった点に興味があって楽しみにしていた話題作だった。

まず、ストーリーはほぼ原作に忠実に描かれていたといっていい。まあ、原作者の和田竜氏は映画化を前提に執筆したということでもあり、脚本も本人が書いているので原作どおりになるのが当たり前なのだが…。しかし、このお話は史実に基づくというのだから、痛快でもある。20000人の石田三成率いる秀吉軍に対して500人の軍勢で立ち向かった成田長親という城代が見事秀吉軍に勝ったという。こんな話は今まで歴史本やテレビでもあまり紹介されていなかったと思う。戦国時代の映画やドラマというと、合戦シーンが残酷だったり、やたらに武将が出てきて、誰が誰だかよくわからないようなものが多かったような気がする。それに引き換え、この映画は今までの戦国時代映画と比べるとずっと判りやすい。しかも、のぼう様をはじめ個性的な人物が多く、それぞれの人物に興味が惹かれた。日本史に興味がなかった人にも入り込みやすい内容だったといえる。

映像的には、水攻めのシーンは見所である。東日本大震災の津波を彷彿させるとしてしばらく公開が見送られたというだけあって迫力がある。また、水で覆われた城から秀吉軍前まで船を繰り出し、のぼう様が船上で踊る田楽踊りは、まったく腹をかかえるほど面白い。この田楽踊りこそ、のぼう様の最後の秘策だったのである。敵も味方も腹を抱えて笑いだし戦どころでなくなってしまう。そのあと、どうやってのぼう様の城が守られたのかは、実際映画を見てもらったほうがいいだろう。

キャストについて言えば、原作ではのぼう様は図体がでかく動作もにぶいように描かれていたが、野村萬斎では、ちょっとやさ男すぎてキャラが違うような感じがしていた。しかし、あのひょうひょうとしたキャラクターは、まさにのぼう様には適役だった。田楽踊りも、野村萬斎がほとんど自分でアレンジしたものらしい。たぶん、この役が出来るのは他にはだれも居なかったであろう。また、甲斐姫を演じた榮倉奈々は、まさにピッタリである。男勝りで長親にくってかかったりのしかかるという役どころで彼女の魅力が充分発揮されていたといっていい。他にも酒巻靭負役の成宮寛貴、柴崎和泉守役の山口智充、石田光成役の上地雄輔、正木丹波守利英役の佐藤浩市等、魅力的なキャラクターが揃っていた。

そして、戦国時代の戦の仕方というのが、意外とルールどおりに行なわれていたというのが面白かった。大将同士が戦う場合は、兵隊は邪魔せず静観していたり、戦う前にはいちいち名乗りをあげてから戦いはじめる、武士でない百姓に手をかけたものには厳罰に処す等といった仁義に基づいた戦をしていたのが興味深い。まるで運動会のようでもあり、お互い殲滅するまで戦うわけではない。戦国時代の武士は正々堂々と戦をしていたのである。

こんな視点から、この映画を見ると非常に面白いのではないだろうか。お薦めの映画である。

映画『バイオハザードV リトリビューション』

2012-09-24 22:40:50 | 映画
映画『バイオハザードV リトリビューション』予告編


解説 (goo映画より)
日本発の大人気ゲーム「バイオハザード」、実写映画化第5弾。もちろん主演・監督は第1作目からこのシリーズに関わっているミラ・ジョヴォヴィッチ×ポール・W・S・アンダーソン監督という夫婦コンビ。世界各地の街角で『バイオハザード』の世界を再現している。本作の目玉は、過去4作に出演しているキャラクターやクリーチャーたち“バイオハザード・オールスターズ”が、様々な形で再び姿を見せていること。1作目の特殊部隊員・レインを演じたミシェル・ロドリゲスや、カルロスを演じたオデッド・フェールの登場は、ファンにはうれしいところだろう。4作目で第一感染者を演じた中島美嘉も登場し、ミラ・ジョヴォヴィッチとのアクション対決を見せている。

あらすじ (goo映画より)
アンブレラ社の空挺部隊との戦闘で海に落ち、意識を失ったアリス。彼女が目を覚ますと、そこはアンブレラ社の要塞のような巨大施設のなかだった。現在では敵となったジルに拷問のような尋問を受けていると、エイダ・ウォンというスパイが現れた。彼女はアリスの宿敵・ウェスカーの部下だが、彼女を救いに訪れたと言う。アリスはエイダと彼女の仲間たちと共に、東京やモスクワを模した巨大施設の中を通り抜け、施設からの脱出を図る。


このところ話題の映画をいろいろ見てきたが、やっぱりこのバイオハザードシリーズが一番面白い。今回の「バイオハザードV リトリビューション」で5作目となり、普通だと飽きられてしまいそうだが、ますますパワーアップして痛快でスピーディなホラーアクション映画であった。

先ず最初のシーンからして、意表をつく始まりである。いきなり水中に沈んでいるミラ・ジョヴォヴィッチ演じる主人公のアリスがいると思ったら、急に水から船の上まで浮かび上がって、爆発、炎上シーンとなり、ヘリへと兵士が引き上げられていく。何だか変だなと思っていたら逆回しだというのに気が付いた。その後、通常の再生シーンに戻り、アリスが二丁ショットガンで撃ち落としたヘリの爆発で吹っ飛んで、水中に落ちて最初のシーンに再び戻っていく。なかなか面白い演出である。その後、アリスが映画1~4の出来事を語り、これまでのおさらいができる。過去の作品を見ていなくても、ある程度のストーリーの把握が出来るから判りやすい。私も、全作見てきているが、最初からでは何年もたっているので忘れているエピソードもありおさらいできてよかった。

その後も、飽きることのないノンストップアクションの連続である。登場人物は、過去のシリーズで出ていたキャラクターが入れ替わり立ち替わり登場する。第2作に登場したが、今回はアンブレラ社に洗脳されアリスとは敵対するジル・バレンタイン、原作ゲームのキャラクターである東洋系の美女エイダ・ウォン、前作に続いて登場の中島美嘉、敵対キャラでは頭巾を被った巨漢の処刑マジニが2体も登場。そして、巨大な生物リッカーも登場し、全編激しいアクションで飽きることがない。

とにかく、アリスのミラ・ジョヴォヴィッチはカッコよすぎる。どんな危険にあっても、冷静に敵をなぎ倒していくさまは惚れ惚れするくらいだ。また、アリスを救出して一緒に敵と戦うエイダ・ウォンも可愛いけど強すぎる。戦闘シーンの場所は目まぐるしく変わり、住宅街、実験施設、東京、ニューヨーク、モスクワ、地下倉庫、雪原と一瞬でいろんな場所を移動していく。あくまでも、アンブレラ社が作った地下巨大施設の中の仮想都市という設定なので移動も早いのである。

また、仮想都市東京では、中島美嘉が第一感染者となってアリスに襲い掛かる。アリスとのアクションシーンもあって、中島美嘉もゾンビになりきって頑張ってるなと思った。しかも、彼女の『明日世界が終わるなら』が、エンドクレジット2曲目に使用されているのも嬉しい。長いエンドクレジットだったが、中島美嘉の歌を聞いてから席を立ちたい。

時間も96分と長すぎず、テンポがよくてすっきり見終わることができた。それにしても、まだ完結ではないようだ。人類最後の砦がアンデッドの大群に囲まれたシーンで終わるので、まだまだ続きそうだ。果たして人類の運命はどうなるのか気になってしまう終わり方だった。因みに「リトリビューション」とは天罰という意味だ。

映画『プロメテウス』

2012-09-08 23:08:30 | 映画
映画『プロメテウス』予告編


解説(goo映画より)
「ブレードランナー」「グラディエーター」などのリドリー・スコット監督が手がけるSFミステリー大作。人類の起源を探るために探査に乗り出したチームが未踏の惑星に赴き真実を追う。「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」などの「ミレニアム」シリーズや「シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム」のノオミ・ラパスが様々な古代文明に共通して見られるサインを知的生命体からの招待状と位置付ける考古学者を、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」「SHAME‐シェイム‐」のマイケル・ファスベンダーがアンドロイドを、「モンスター」「スノーホワイト」のシャーリーズ・セロンが冷徹な女性監督官を演じる。脚本はジョン・スペイツとTVドラマシリーズ『LOST』のデイモン・リンデロフ。

あらすじ(goo映画より)
エジプトやマヤ、メソポタミアなどの古代遺跡の壁画から、共通するサインが見つかる。発展した時代も場所も異なるこれら古代遺跡で見つかったサインを、考古学者のエリザベス(ノオミ・ラパス)は人類を創造した知的生命体からの招待状ではないかと分析する。人類の起源の謎を解くため、エリザベスや恋人ホロウェイ、女性監督官ヴィッカーズ(シャーリーズ・セロン)、精巧なアンドロイドのデヴィッド(マイケル・ファスベンダー)ら17名は巨大企業ウェイランド・コーポレーションが建造を手がけた宇宙船プロメテウス号に乗り込み、未踏の惑星を目指して出航する。2093年、目的の惑星にたどり着いた一行は、砂漠に広がる明らかに人の手により造られた遺跡を見つけ、その奥へと足を踏み入れる。しかしその惑星では地球の科学では計り知れない異常な出来事が次々と起こり、脅威となって彼らに襲いかかる……。


事前に見た映画館での予告編では、「人類の起源を検索してはいけない」とか「人類はどこからきたのか」というやけに思わせぶりなキャッチコピーで、何か壮大なSF映画が公開されそうだとかなり期待して見に行った。この映画の情報は、予告編だけ見ただけであまり良く調べてなかった。しかし、監督が「ブレードランナー」や「グラディエーター 」で知られるリドニー・スコットだから、やはり期待は出来るだろうと思っていた。

実際見ての感想だが、映像はとにかく素晴らしかった。最初の荒涼とした岩と水だけの惑星に巨大な宇宙船が飛来し、人間型の宇宙人がなにやら黒い液体を飲んで水中に飛び込んでいくシーンは、何を意味するのかよく判らなかったが、映画館のスクリーンで見る映像には迫力があった。また、空中に投影される天体図の立体映像も凄かった。

ただ、キャッチコピーどおりの内容だったかというと、はっきり言ってキャッチコピーは大げさすぎた。実際は、SFパニック、SFアクション、SFホラーというジャンルの映画だった。監督がリドニー・スコットだけに、あの有名な「エイリアン」の第1作の監督であったことを忘れてはならなかった。この「プロメテウス」という映画は、ギリシア神話に登場する人間を創造した神「プロメテウス」に由来してつけた様だが、むしろ「エイロアン・エピソード0」とでも言うべき作品だったのだ。つまり、「エイリアン1」よりも前の話で、エイリアンが誕生したエピソードを描いた作品といっていい。

今から思うと、遺跡発掘のシーン以降は、あの「エイリアン」と同じような展開になっていた。巨大企業の調査チームが、アンドロイドのデヴィッドの操縦のもと、冷凍睡眠から目覚め目的の惑星に到着する。そこには巨大な建造物と宇宙人の遺跡があったのだ。なにかが起こりそうな暗い遺跡内で、突然恐ろしい生物が現れ隊員が襲われる。ここまでくると、やはり次の展開が読めてしまった。調査チームは、遺跡内にあった宇宙人の死体や容器を持ち帰ってしまう。そんなもの持ち込んだら危ないよといいたくなるが、やはり映画だからどうしても危険を持ち込んでしまうわけだ。

予想通り、危険なものを宇宙船内に持ち込んだ為に、危険な生物が飲み物から男性の体内に入り、SEXを通じて女性の胎内にやどりエイリアンの原型となる生物を創造してしまうのである。もうここまで来ると、映画「エイリアン」と同じだ。もうあとは、エイリアンや生き返った宇宙人を交えてのパニック、ホラー、アクションの連続である。これはこれで目が離せない展開となり、ハラハラドキドキだった。特に、エイリアンといえばネバネバ、ダラーリ、ドバッといった言葉でしかいいようがない。実際、まともに見て入られないシーンが多く目を背けたくなる場面も多かった。

「エイリアン」でも、最後に生き残ったのは女性だったが、この「プロメテウス」でも最後まで生き残るのはエリザベスという女性科学者だ。エイリアンを胎内に宿しながらもその存在を察知して、自分の腹を切開して取除いてしまう。その後は、アクションシーンの連続となり、生き残った宇宙人が地球を滅ぼすために宇宙船を発進するところを、地球人の宇宙船が船ごと突入して身をもって食い止めるという辺りは安直過ぎる。

結局、「人類はどこからきたのか」という謎は、最初のシーンで説明していたということが後でわかった。人型宇宙人がいたのは原始の地球で、宇宙人が黒い液体を飲んで水の中に飛び込むと体がバラバラとなり、DNAレベルまで分解して水の中に広がり人間の始まりになったという解釈のようだ。「人類の起源」の説明はこれだけで、あとはエイリアンがどのようにして誕生したかを明らかにした内容だったといっていい。

最後まで生き残ったエリザベスは、アンドロイドのデヴィッドと共に地球には帰還せず、宇宙人の母星に向かうところで終わる。これもまた続編が作られるらしい。今回解き明かされなかった新たな謎は、解き明かされるのだろうか。キャッチコピーどおり、「人類の起源を検索してはいけない」のが正解かもしれない。

映画『アベンジャーズ』

2012-09-05 23:46:32 | 映画
映画『アベンジャーズ』 - 最新予告編 (日本語字幕)


マーベルコミックのキャラクターが集結した話題の映画「アベンジャーズ」を先週見てきた。以下、解説とあらすじを紹介する。

解説 (goo映画より)
マーベルコミックスのヒーローたちが集結する“アベンジャーズ・プロジェクト”がついに完成した。『アイアンマン』『インクレディブル・ハルク』『マイティ・ソー』『キャプテン・アメリカ』は、本作のための前日譚に過ぎなかったのか。見ものは何といってもヒーローたちが一同に介し、同じ画面で見られる事。最初はいがみ合っていたヒーローたちが、最後には一致団結して敵と戦うのはお約束だが、やはり実際にそれが見られると抜群に面白い。ハルクことバナー博士役を除き、ヒーロー役の俳優たちがすべて同じなのもいい。各ヒーローの活躍時間配分はほぼ均等なので、今までの作品で登場シーンが少なかったブラック・ウイドウ、ホークアイの活躍シーンもたっぷり見ることが出来る。

あらすじ (goo映画より)
長官ニック・フューリー(サミュエル・L. ジャクソン)率いる国際平和維持組織シールドの基地で、世界を破壊する力を持つ四次元キューブの極秘研究が行われていた。だが突然、制御不能に陥ったキューブが別世界への扉を開いてしまう。そこから現れたのは、神々の国アスガルドを追放され、地球支配を目論むロキ(トム・ヒドルストン)。彼は、セルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)やシールド最強のエージェント、クリント・バートン(ジェレミー・レナー)を操り、キューブを強奪して姿を消す。その野心を知ったフューリーは、最強ヒーローたちによる“アベンジャーズ”結成を決意し、女スパイのナターシャ・ロマノフ(スカーレット・ヨハンソン)やエージェントのフィル・コールソン(クラーク・グレッグ)とともに、ヒーローたちを招集する。70年の眠りから覚めたキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)、インドのカルカッタに身を隠していたブルース・バナー(マーク・ラファロ)などが集結。キューブの力で異世界の軍隊を地球に呼び込もうとするロキはドイツへ向かうが、ロジャース、ロマノフ、トニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.)らによって捕えられてしまう。ロキを特殊監房に収容しようとしたところ、姿を現したのは兄のソー(クリス・ヘムズワース)。一堂に会したアベンジャーズだったが、意思に関係なく集められた彼らは、チームを組むことを拒否する。そこへ、ロキ奪還を狙い、バートン率いる部隊が空飛ぶ母艦ヘリキャリアを急襲。爆発の衝撃で我を失ったバナーは、凶暴なハルクに変貌し、暴れ始める。混乱に乗じてロキは逃走。ソーとバナーも乱戦の果てに姿を消し、アベンジャーズは存続の危機に陥る。ロキの地球侵略計画によって、マンハッタン上空に次々と姿を現す地球外の軍勢。この危機を前に、アベンジャーズは世界を救うことができるのか……?

この映画では、下記の6人のヒーロー、ヒロインが登場する。

A.トニー・スターク / アイアンマン
自らが発明したアーマーを使って世界平和を実現しようとする億万長者。アイアンマンはパワードアーマーを所有しており、それによって超人的強さと実質的に難攻不落の堅牢さと飛行能力、そして多彩な兵器類を使う事が出来る。

B.スティーヴ・ロジャース / キャプテン・アメリカ
第二次世界大戦時に新開発された血清によって人間の限界までに肉体を強化された兵士。キャプテン・アメリカはなんら超人的な能力を持っていないが、超人兵士血清の効果で、貧弱な青年から、発達し調整された人間の「完璧」なる見本に変貌を遂げた。また、キャプテン・アメリカは高い知能を持ち、常人には超人とみなされうるほど強靭で俊敏、機敏、丈夫である。

C.ブルース・バナー / ハルク
ガンマ線を浴びたことにより、怒りや興奮によって怪物に変身してしまう天才科学者。怒りや憎しみなど、負の感情の高ぶりによって、緑色の肌と人間離れした怪力を持つ巨人「ハルク」に変身する体質となってしまう。何もしなければおとなしいバナーは、少しでも危害を加えられると怒りに身を任せてハルクとして暴れまわり、圧倒的なパワーでありとあらゆる物を破壊してしまう。

D.ソー
アスガルド(Asgard)の雷神。ソーは、アスガルド最強とまで謳われるほど怪力を誇る。それは人間の比ではなく、マーベル最強の怪力の持ち主とも言われるハルクと双璧をなす程。それと共に、スタミナや体強度もマーベル最強クラスの力を持ち、並みの相手では全くダメージを与えられない。神秘の力を秘めた魔法のハンマーを持つことで、雷雨や嵐を起こすことが出来る。

E.クリント・バートン / ホークアイ(Hawkeye)
地球最高の射撃手であり、秘密国防組織「S.H.I.E.L.D.」の中でもっとも優れたエージェントの一人であるクリント・バートンのコードネームは“ホークアイ”。あらゆる状況に合わせてカスタマイズされた弓矢で武装し、完璧な命中率を持つ。世界的な大災害と戦うために、彼の驚異的な戦闘力がアベンジャーズに採用される。

F.ナターシャ・ロマノフ / ブラック・ウィドウ(Black Widow)
ナターシャ・ロマノフは、オリンピック選手並みの運動能力を誇る優秀なアスリートとして活躍した後に、訓練を受け魔性のスパイ=ブラック・ウィドウとして成長する。ウィドウ・スティングやクラスター爆弾など、数多くの武器を専門的に利用し、幅広い武術も体得。世界最高の技術を擁した暗殺者としても知られる。

とまあ、いろいろ調べた情報を載せたが、映画を見た感想は、はっきり言って可もなく不可もなくといったところだ。こういう荒唐無稽のストーリーは、突っ込みどころ満載でいろいろあらを探すと、キリがなくなってしまう。たくさんのヒーロー、ヒロインが出てきて面白いといえば面白いが、私の感想としては、ヒーローの組み合わせが物足らなかった。強力な宇宙からの侵略者に対する、地球のヒーローたちのパワーには差がありすぎる。空から攻めてくる侵略者には、やはり空を飛べる力がないととても相手にならない。まともに対戦できるのは、アイアンマンとハルクとソーだけだろう。キャプテン・アメリカは空を飛べないし、宇宙人と戦えば負けそうだ。また、ホークアイは普通の人間で、弓矢や武器がないと戦えない。特に矢筒に入った矢の補給は何時しているのだろうか?大量の敵と戦っていたら直ぐに矢が尽きてしまう。ブラック・ウィドウにいたっては、紅一点の女性であり、人間なら相手に出来るが宇宙人には勝てそうもない。

ストーリーの中で、一番のいい役回りはアイアンマンだ。その次がハルクで、この二人の活躍でほとんど侵略者を撃退できたといえる。ソーも強力な力を持っているとされているが、いささか影が薄かったようだ。キャプテン・アメリカは、今一つ目立っていなかった。どちらかというと、ファンタステック・フォーやX-メンのメンバーが合同で活躍するストーリーの方が見たかった。2時間30分ほどの長い映画で飽きることはなかったが、特に心に残るものもなかった。パート2も計画されているようだが、同じメンバーが登場するのかなあ。

映画『ダークナイト ライジング』

2012-08-14 00:02:03 | 映画


しばらく映画を見に行ってなかったので、何にしようか迷ったが、やはりバットマンシリーズの完結編『ダークナイトライジング』を見ることにした。バットマンシリーズは、既に7作作られているが、今作品は『バットマン ビギンズ』『ダークナイト』に続くクリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト三部作」の完結編である。ただ、この3部作は『バットマン ビギンズ』が2005年、『ダークナイト』が2008年の作品となっており、前がどうなっていたか忘れていたことが多い。この作品を見るにおいては、前作、前々作を一度復習してから見ておいたほうが良かったかもしれない。

解説とあらすじを紹介しておく(goo映画より)

「解説」
クリストファー・ノーラン監督による「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」に続くシリーズ完結編。8年間平和を保ってきたゴッサム・シティを狙う新たな敵とバットマン(ダークナイト)との攻防を描く。出演は「ザ・ファイター」のクリスチャン・ベイル、「センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島」のマイケル・ケイン、「裏切りのサーカス」のゲイリー・オールドマン、トム・ハーディ

「あらすじ」
ゴッサム・シティを襲撃したジョーカーを倒した後、トゥーフェイスことハービー・デント検事殺害の罪をかぶり、街を離れたブルース・ウェイン(クリスチャン・ベイル)。その8年後、再びゴッサム・シティに戻ってきた彼は、街の破壊をもくろむ新たな強敵ベイン(トム・ハーディ)を前に、バットマンとして対峙する……。


3時間近い長い映画だった。全体的に暗いムードが漂う映像で、いかにもダークナイトにふさわしい。ただ、冒頭だけは青空のもと大型飛行機が、小型飛行機を引っ掛けて空中で解体してしまうという荒業的な映像で始まる。しかもこの映像はCGではなく、実機を使ったリアルな映像らしい。さすが、とことん本物の映像にこだわった作りである。この空中飛行機解体ショーが事件の始まりとなってストーリーが展開していく。

その後、舞台はゴッサムシティに移っていくのだが、あいかわらずゴッサムは暗い雰囲気の街だ。「デント法」によって犯罪者は押さえつけられ街は平和が続いている状態だが、バットマンことブルース・ウェインは完全に引きこもりで冴えない人生を送っていた。やはりバットマンとしての役割を果たすことがなくなって、心身ともに目的を失った男となっていたのである。杖をついて腰が曲がった状態で登場するシーンでは、これがあのバットマンだったの?といささか可哀相になってしまった。

しかし、ゴッサムの平穏もそこまでだったのである。冒頭で登場した新たなる敵ベインが、新たなる嵐を巻き起こしていく。ベインの証券取引所襲撃により、ブルースは破産に追い込まれ、会社も傾きかけ、しまいにはベインに囚われてしまい深い穴倉(虎の穴)に閉じこまれてしまう。この虎の穴というのが、なんだか訳がわからない場所だ。タイガーマスクではあるまいが、深い穴倉の下で大勢の人間が閉じ込められ一生を送らされていると言うのだ。その穴を抜け出した人間は、過去において一人しかいないという。一体そこの人たちは、どんな理由でそこにいて、食事や生活はどうしているのだろうか?映画だから、その辺りは適当にぼかしているのだろうが、何故か気になった。ブルースもその穴倉に閉じ込めながらも、次第に体力気力をつけて穴倉を抜け出した二人目の人間になる。あんなに弱々しかったブルースが、簡単に垂直にそびえたつ穴の壁をよじ登り外界に出るなんて都合よすぎる展開である。しかも、この穴倉は何処にあったのだろうか?外国のようにも見えるし、果たして彼はどういう手段で、ゴッサムに戻ったのだろうか?いろいろ突っ込みどころが満載の展開ではあった。

ゴッサムに戻ったブルースは、再びバットマンとしてベインと対決することになる。バットマンを罠にかけたキャットウーマンことセリーナ=アン・ハサウェイの協力を求め、いよいよバットマンとしての活躍が始まる。ベインの目的は、核融合炉の核物質を核爆弾の変えてゴッサムを破壊することだった。アメフト競技場のグランドが地下道の爆発で陥没して選手が地面に飲み込まれていくシーンは、かなりの迫力である。このあたりも観客は実際のエキストラで撮影されたようで、凄いシーンだ。地下道に閉じ込めらた警官隊が、キャットウーマンに助けられて地上に戻り、自警団や犯罪者の集団と戦うシーンもCGではなく実写であると言う。映像的には、目が離せないシーンが多く飽きることはなく見続けることができた。

後半、いよいよバットマンとベインの対決となるが、このベイン思ったより強くない。マスクを被り、素顔は見えないのでハンニバルのレクター博士を彷彿させるが、マスクを壊されると弱ってしまう。バットマンの悪役としては、ちょっと物足らない。前作のジョーカーのインパクトが強すぎただけに、残念だ。ベインも、実際は影のボスに使える脇役に過ぎなかったのである。影のボスが、誰なんだと言うと完全にネタばれとなるので止めておくが、意外な人物でビックリする。ただ、そのボスがこの事件を起こした背景が、今一つ理解できなかった。これも前作、前々作の流れを良く知っていないから理解できなかったかもしれない。

さて、核爆弾の爆発まで残り僅かになって、バットマンは無事ゴッサムを救うことが出来るのか?果たしてバットマンは、無事に帰還できるのか?最後まで目が離せない展開となり映画に見入ってしまった。今作で、完結という事らしいが、新たなるシリーズが始まるような布石もあった。3部作に渡る超大作だったといってもいい。最後は、感動する場面で終わるし、バットマンシリーズのファンだったら見ておいて損はないだろう。

映画『アメイジング・スパイダーマン』

2012-07-09 20:56:49 | 映画
映画『アメイジング・スパイダーマン』予告編


解説 (goo映画より)
アメコミから生まれた「スパイダーマン」シリーズの新章となる第1弾。主人公ピーター・パーカーの知られざるもうひとつの一面が3D映像で語られる。監督は「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ。出演は「アイム・ヒア」のアンドリュー・ガーフィールド、「ヘルプ 心がつなぐストーリー」のエマ・ストーン、「ナニー・マクフィーと空飛ぶ子ブタ」のリース・イーヴァンズ、「ラブ・ソングができるまで」のキャンベル・スコット。

あらすじ(goo映画より)
13年前に父リチャード(キャンベル・スコット)と母メアリー(エンベス・デイヴィッツ)が失踪して以来、伯父夫婦であるベン(マーティン・シーン)とメイ(サリー・フィールド)に育てられてきた高校生のピーター・パーカー(アンドリュー・ガーフィールド)。彼は、ニューヨーク市警警部キャプテン・ステイシー(デニス・リアリー)の娘で、同級生のグウェン・ステイシー(エマ・ストーン)を密かに慕っていた。そんなある日、ピーターは自宅で父親の残していった鞄を見つける。中には、父の親友であった生物学者カート・コナーズ博士(リース・イーヴァンズ)と父の関わりを記したメモが入っていた。父のことを知ろうと、ピーターはオズコープ社で遺伝子を研究するコナーズ博士を訪ねるが、そこで遺伝子操作の実験中の蜘蛛に噛まれてしまう。その翌日、ピーターの体内で大きな異変が起こり始める……。


なかなか映画を見に行く時がなかったが、久しぶりに見に行くことができた。今回見たのは、話題の『アメイジング・スパイダーマン』である。スパイダーマンといったら、過去3部作が作られており、第4作目なのかと思っていたが、今回は、過去の作品とはまったく繋がりがなく、新たに最初から作り直した映画だという。過去の3作はサム・ライミ監督で、主人公のピーター・パーカー役はトビー・マグワイアであったが、第4作目の計画が持ち上がったとき、サム・ライミ監督が降板してしまい、白紙になったようである。

ソニーは新監督としてマーク・ウェブを迎えてシリーズをリブートし、ピーター・パーカー役のアンドリュー・ガーフィールド、グウェン・ステーシー役のエマ・ストーン、リザード役のリス・エヴァンスを新キャストとして製作している。リブート版では高校時代のピーター・パーカーが描かれ、前作の恋人のMJは登場せず、別の恋人グウェン・ステーシーが登場する。3Dで撮影されており、壁に張り付き、ニューヨークの摩天楼を蜘蛛の糸を噴射しながら縦横無尽に飛び回るスパイダーマンの映像は、迫力がある。前作でも、その映像効果に感心したが、3Dになってさらにパワーアップしたともいえる。

内容的には、前作とそれほど変わってはいない。多少設定の違いがあるものの、基本的には、スパイダーマンは遺伝子操作された蜘蛛に噛まれてしまい、蜘蛛の能力を身に付けたことになっている。まあアメコミだから、かなり突拍子もない理屈でヒーローが出来てしまうわけである。スパイダーマンはコスチュームで変装するだけで、体は人間のままだが、悪役のコナーズ博士は、体までトカゲに変身してしまう。これは、強力な遺伝子操作の注射をしすぎたためなのだろうか?それでも、事が終わると人間の姿に戻っているのが不思議だ。この辺りは、深く突っ込まない方がいいのかもしれない。

前作と違う点をあげるとなると、アクションだけでなく、ピーターが葛藤しながら自分探しをして成長していく姿と、グウェンとのロマンスに力が置かれ、ちょっとした青春映画ふうに仕上げられている。ピーターのアンドリュー・ガーフィールドは、なかなかのイケメンであり、恋人のグウェン・ステイシーのエマ・ストーンはとってもキュートで可愛い。映画では、ずっとグウェンの顔ばかり見ていたような気がする。

過去のスパイダーマンも好きな映画だったが、今回新たにリブートされたアメイジング・スパイダーマンもいい作品に仕上がっていたと思う。グウェンの父親が亡くなる間際に、ピーターがスパイダーマンであることを知って、娘ともう付き合わないで欲しいと約束させられてしまう。ああ、これで二人のロマンスは終わってしまうのかと思ったが、ピーターは忘れることもたまにはあるさと、しっかりグウェンと会ってしまう辺りが、最近の若者の感性なのか。これでなければ、次回作に繋がっていかない。監督も都合よく作ったものである。既に、三部作となることが決まっているらしい。

「万能鑑定士Qシリーズ」ついに映画化決定

2012-04-27 20:47:44 | 映画
先日、松岡圭祐の「万能鑑定士Qの推理劇II」が発売された。もうそろそろ出るはずだと思い、書店で探していたら、しっかり山積みになっていた。きっちり2ヵ月毎に出版されており、執筆速度が速く安定している作家である。

そして、帯を見たら「映画化」の文字が飛び込んできた。このシリーズは、絶対映画化すべきだと思っていたので、ついにかという感じだ。既に角川公式サイトと松岡圭祐の公式サイトに帯&POP写真が掲載されており、「万能鑑定士Q」シリーズは全国劇場公開作として映画化されるとの発表があった。ただ、詳細はいずれ発表となっており、アニメなのか実写版なのかも判らない。

私としては、やはり実写版でやって欲しい。主役の凜田莉子を始め、小笠原悠斗・葉山翔太、αシリーズの浅倉絢奈等を誰がやるかが大いに気になるところだ。コアなファンがかなりいるシリーズなので、キャストの選定が非常に難しいだろう。特に凜田莉子のイメージは、猫のように鋭く魅惑的な瞳を持つ美女となっており、このイメージに合う女優がいるかどうかだ。どんな女優がいるのか考えているのだが、なかなか浮かんでこない。果たしてどんな映画になるか大いに発表が待たれる。

「万能鑑定士Q」シリーズは『面白くて知恵がつく 人の死なないミステリ』である。期待を裏切らないよう、作ってもらいたいものだ。

映画『ジョン・カーター』

2012-04-26 21:40:28 | 映画
映画『ジョン・カーター』 - オリジナル予告編 (日本語字幕)


チェック:ジョージ・ルーカスやジェームズ・キャメロンの作品に構想のヒントをもたらしたエドガー・ライス・バローズの小説「火星」シリーズの最初の作品「火星のプリンセス」を映画化したファンタジー・アドベンチャー大作。『ウォーリー』の監督アンドリュー・スタントンが自身初となる実写映画にチャレンジし、地球から滅亡寸前の惑星“バルスーム”に迷い込んだ主人公の戦いを描く。主人公ジョン・カーターを演じるのは、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のテイラー・キッチュ。ほかに、リン・コリンズとウィレム・デフォーらが共演。最先端の映像技術で再現される、神秘的な宇宙と驚異の冒険から目が離せない。

ストーリー:1881年のニューヨーク、大富豪のジョン・カーター(テイラー・キッチュ)がこつ然と姿を消す。おいのエドガー・ライス・バローズに託された日記には、未知の惑星“バルスーム”でのジョン・カーターの驚きの体験がつづられていた。それは、全宇宙を支配しようとする“マタイ・シャン”によって滅亡の危機に直面していたバルスームが舞台で……。(シネマトゥデイより)

久しぶりに映画を見てきた。この「ジョン・カーター」という映画は、チェックの所に書いてあるように、ターザンの原作者であるエドガー・ライス・バローズの小説「火星」シリーズの最初の作品「火星のプリンセス」を映画化したものだ。もう何十年も前に、この「火星のプリンセス」という小説に出会い、その世界観に魅了され全シリーズ11巻を読破し、他の金星シリーズやターザンシリーズも含めて、エドガー・ライス・バローズの世界にはまり込んでいたのが思い出される。もう100年以上も前に書かれた作品なので、科学的な根拠に基づく内容とはいいがたいが、ファンタジーアドベンチャー小説と割り切れば、楽しめる内容だった。

この「火星のプリンセス」を初めとする火星シリーズや金星シリーズは当時、東京創元社から文庫版で出版されていた。何といっても、表紙のイラストの美しいプリンセスの絵に惹かれて読み始めたといっても過言ではない。イラストは、SFアートでは第一人者の武部本一郎画伯によるもので、写実的で幻想的、しかも高貴な美女が見事に描かれていた。次巻を買うたびに、表紙がどんな風に描かれているのかが毎回気になっていたものである。武部画伯が描く火星の絶世の美女「デジャー・ソリス」のイメージが、未だに頭にこびりついている。


アリゾナの洞窟から忽然として火星に飛来したジョン・カーターが、乱世戦国時代の火星で縦横無尽に活躍するのが痛快である。しかも重力が地球よりずっと少ない火星では、地球人のカーターはまるでスーパーマンのように飛び跳ねまわるのである。また、登場するキャラクターは四本腕の獰猛な緑色人、地球人そっくりの美しい赤色人、八本脚の馬、十本足の犬といったモンスターたちもいる。この荒唐無稽といってもいいスペースオペラが、実写で映画化されるなんて思ってもみなかった。

この映画のことを知って、何十年前に嵌った火星シリーズの名作「火星のプリンセス」がどんなふうに映画化されたのか気になってどうしても見たかったのだ。「スター・ウォーズ」のジョージ・ルーカスや「アバター」のジェームス・キャメロンも影響を受けたという古典的作品であり、まさに原作の世界観がきちんと描かれていたといっていい。四本腕の獰猛な緑色人や、不気味な顔だが愛嬌のある犬のウーラ、光をエネルギーにした飛行艇など、最近のCGは凄い。何の違和感もなく、キャラクターに感情移入できる。ただ、唯一違和感があったのは、プリンセスのデジャー・ソリスの女優さんだ。武部画伯のデジャー・ソリスに嵌った世代の人間としては、イメージが合わない。プリンセスは、薄物をまとい、はかなげな雰囲気だが強さを感じるというイメージでなければ納得できない。剣の達人で、戦闘ゲームにでてくるような筋肉もりもりの美女では、イメージが違うのである。映画の女優さんが魅力ないわけではないのだが、それだけは残念だった。アメリカでは、大コケした作品だったそうだが、火星シリーズの文庫を読みふけったものとしては、充分楽しめた作品だった。続編を見たいと思うのだが、本場でコケたということだから無理なのかなあ。題名も「火星のプリンセス」にして欲しかった。