prisoner's BLOG

私、小暮宏が見た映画のノートが主です。
時折、創作も載ります。

「メッセージ」

2017年06月10日 | 映画
ラストで全体の構造がわかった時、語り口としては1969年製作のアカデミー助演賞受賞のアメリカ映画のそれと同じ趣向であることがわかり、同時に時間というのを形成するのは言葉であり来訪者の言葉において時間は「流れる」ものではない、というテーマを映画の構造そのものが示しているのもわかる。
言葉=意思と時間、そして希望との関わりを端的に物語化し、静かで知的な語り口で描いた秀作。

エミリー・アダムスは1974年生まれの撮影時41歳で、落ち着いていると共に童顔でもある、つまり年齢がよくわからないのがけっこうものを言う。

地上4、5メートル浮いているマグリットの岩のような(デザインの元とばかうけwではなく、これだろう)異星人の乗り物の造形が即一般的な人間の在り方との違いを典型的に示す。

こういう時、アメリカ以外の国代表として中国が出てくるのはすでに常識化しているみたい。
(☆☆☆★★★)

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6月9日(金)のつぶやき

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