Go The Distance!

地球が、自然が、人が、好き
走ること(Swim, Bike, Run)が大好き
ウッドキャビンの部屋にようこそ!

3週間

2011-08-03 12:57:23 | トレーニング

ドクターストップからおよそ3週間

再び病院で検査
X線、尿検査、血液検査等…一通りの検査を済ませ
翌日、診断が一枚の紙で渡された

肝機能検査の結果は…
GOT 25
GPT 29

正常値に戻った

その他の数値も全て正常

長かった3週間だ

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3週間前

レース後に崩れに崩れた体調は血液以外にも表れた

朝の寝覚めは悪く
ベッドから体を起こせない

身体の力が入らないのだ

体重は50キロと5キロも落ちた
体脂肪は4%
(普段は7~8%)

ふらふらだった

今年に入り
ずっと動物性タンパク質をとらないでみたが
ランには向いているのだろうが、アイアンマンはやっぱり食べないとダメだ
3月のハーフでは自己ベスト更新)

もう少し体重と脂肪と筋肉とつけないと
スタミナが全然もたない

レース会場でお目にかかった宮崎康子さんに
「アイアンマンの強さの秘訣は何ですか?」
とお聞きしたところ
「何でもたくさん食べること」
と答えてくれた
同じくプロの西内さんのブログでも食べ物のことが話題なることがあるが
特に食事制限などしていらっしゃる様子もない

レースで身体を酷使したということもあるだろうが
身長170の私は60キロぐらい体重がほしいところ
お肉も解禁(我慢していた訳ではないのですが)でたくさん食べるように心がけた

それと
どこか故障している訳ではないので、ドライランドだけは続けるようにした
YOMEは
「今月は安静って言われているでしょ!!!」
と鬼の形相で睨んでいることが多々あるが
「これはストレッチです」
と言い切る

今回のアイアンマンでの最大の失敗は
レース3週間前から体調を崩したことだが、
その間、熱が上がったり下がったりで、
気力も失せてストレッチも出来ていなかった
熱がさがってからブランクを埋めようとしても、身体が反応しない
何もしていない時間が長いと身体がそれが正常だと思うのだろう

運動と呼べない程度の強度でストレッチやインナーマッスルぐらいは刺激しておきたい

ピンチをチャンスに
事実を嘆いてもしょうがない
この事実を自分にとってのプラスの現実に変えていくのは自分しかいない

はじめは、チューブを使って肩回りを中心のリハビリメニュー
シャドースイム
ストレッチ
これをたっぷり時間をかけておこなった

1週間ほどした週末

トレイルウォークへと向かいの山へ出かけた

日本は梅雨明けしたらしいですが、
こちらは毎日雨、雨、雨…昨晩もかなりはげしくふったようだ

昼前は薄曇り状態でしたが、時折日が差す蒸し暑い状態


山の中は涼しいかと思いきや、雨が蒸発しているのか蒸し暑さ抜群


いくら歩いているだけとはいえ、かなり汗をかきました
(でも心拍を上げないように、あくまでゆっくり)

さすがにもう脱水症状はこりごりなので、ミニボトルを持ってった


1時間も歩くと、この湿度に集中力が続かなくなってきます


でもせめて歩くだけならと、もう1周して、トレイルウォークを終了

歩く
チューブリハビリテーション
ドライランド
その時に出来る精一杯のことをするしかない

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2週間前

前回のレースでは雨の予報だったので、ブレーキパッドをレース会場のメカニックブースで交換してもらった
その時から
ブレーキフィーリングがどうもオカシイ

後輪を空回しして気がつきました
ブレーキバッドがリムにあたっている状態でした
これで180キロ走ってしまったとは…事前のチェックを怠った自分のミス

スピードコンセプトのブレーキ(内蔵&カンチブレーキ風?)調整は素人にはちょっと難しい
そこで、いつものセンタムバイクに預けにいくことにした

戻りは3日後


帰路はNEWTONのGRAVITAS(レース&トレーニングモデル)の試し履きを合わせてウォーキング


フォアフットを意識して歩く


やや体を前傾にして歩くと少しシューズの前よりに着地出来ているような気がする

この頃から
自宅のアパート内にあるジムに行くようになった
チューブ(セラバンド)はリハビリ的な内容から
インナーマッスルを刺激する軽い負荷をかける内容へと変えた

それから
およそ1年ぶりとなるウェイトトレーニングも再開
シャフトのみの動きから一番軽いウェイトをつけてと
軽いもので回数とセット数を増やす

そしてプールに行けない分
ドライランドで肩回りを刺激

ドライランド
ウェイトトレーニング
チューブトレーニング
ウォーキング
これが2週目に出来る精一杯

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1週間前

久しぶり自転車に乗った
負荷は極力軽くするため三本ローラーでケイデンス80前後で回して流してみる


なんだかしっくりこない
やはり日が開くと、感覚が鈍るのだろう
感覚を取り戻すのに少し時間がかかりそうだ

30分乗るだけでも長く感じた
でも嫌な長さではない
むしろ久しぶりに自転車に乗れる嬉しさと充実感で一杯だった

三本ローラー
ドライランド
ウェイトトレーニング
チューブトレーニング
軽いジョグ
これが1週間前に出来る精一杯

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身体の表面的な疲れや故障は自分でも自覚症状があるのでトレーニングに軽重つけることができる
しかし、身体の内部の内臓
体内の血がほんの少しが正常と呼ばれる状態から変化があるだけで
人間の身体の好不調が決まる
ヒトの身体は繊細だ

こんな時は自分の“感覚”みたいなものがあまり役にたたない
気づいた時には不調(ダルさ)みたいなものに身体が支配されていたりする

そのことを痛感した3週間だった
しかし
この3週間で普段できなかったことの多くを実行出来た

インナーマッスルや肩回りの強化
新たなランニングフォーム作り
体幹の強化

現在はラン、バイク、スイムとも通常メニューに戻っている

スイムでは、
とても楽に泳げるようになった
以前は続けて泳ぐと、2キロ過ぎあたりからフォームが乱れてくるのが常だったが、
最後のひとかきまでしっかりと水をつかんで泳ぐことが出来てきた
筋トレ、インナーチューブトレーニングの成果だと思う
肩がとてもよくまわった
3キロ続けて泳いでいても、腕がしっかりと回る

バイクでは
復帰して乗り始めたころは
すぐに脚が売り切れてしまったけど
筋肉のどの部位を使うのかを意識して乗れるようになってくると
最後まで脚を残して走りきることが出来てきた
ウェイト袋(10キロ)を使った腿上げの成果かな

ランでは
ウォーキングの時から取り組んできたフォアフットが少しずつ身についてきた
フォームの改造はOFFシーズンにやるものだが、私にとってこの3週間は今まで忙しく出来ていなかった
フォームを見直す(シューズを試す)良い機会だった



最近、ふと思うことがある

レースがあるから…
とか

記録更新…
とか

それだけにガムシャラになるのは
何か違うのかな…と

多分、本当のアイアンマン…トライアスリートと呼ばれる人たちは

スイム、バイク、ラン
そのものが生活の一部なのではないのだろうか

今回の私のように
一つのレースに全てをかけて
当たって砕けて、凹んで…

そんな捉え方ではなく
毎日の生活の中にごく自然に三種を織り込み

“このトレーニングじゃなきゃダメ”とか
“今日はこのトレーニングをこなさないといけない”

と、難しい顔してトレーニングするのではなく

目標する大会

気候

体調

仕事

生活

とその中で無理なくこなしている

それが、
無理なく、充実したトライアスリートライフなのだろう

もっと肩の力を抜いて
まわりを見てみよう

頑張っている人を見て
それを励みにしていこう

今のアイアンマンライフを楽しもう

そんな風に思えた3週間
長かったけど、貴重な3週間だった

明日からまた楽しもう
スイム、バイク、ラン