『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

【泣き面に蜂】 【踏んだり蹴ったり】

2023-04-20 07:56:59 | カタストロフィー

きのうは
口腔外科で
開口処置を受けて
イタイ思いをしたので、
気晴らしに、その後、
久しぶりに高速に乗って
隣街まで「昭和コミック」を
買いに出た。

かつては、6年間も
片道1.5時間の
棚倉への通勤をしていたので、
しばらくぶりに眺める
高速からの残雪の吾妻山風景に
癒されもした。

*

二本松で降りて
市内を通ったら、
目新しい「白河ラーメン」店があり、
正午前だったので
寄ってみた。

ワンタンメンは
1.050円という
けっこうな値段だった。

平日とあって、
勤め人らしきが
数名ほどのみだったので、
すぐに出来てきた。

一口目は
「おっ!  ンマイっ!」
と、なったが、
段々やっていくうちに、
お湯っぽさで味がダレ、
湯切りが甘いのか、
スープの塩加減の“踏み込み”が
足りないのか・・・と、思った。

ワンタンの具は
小指の先ほどもなく
ほとんど皮のみといった
感じだった。

麺とチャーシューは
佳いものだっただけに、
トータル・バランスに欠け、
リピータブルに値するとは
思われなかった。

これなら、
適正価格は
せいぜい800円だろうか・・・。

諸物価高騰の煽りで、
ラーメンもついに
1000円台がふつうになってきた。

*

通勤路の竹林に沿った歩道で
タケノコを数本目撃したので、
市内の放置竹林の様子を
ウォッチングしてきたが、
何処もまだ姿が見えなかった。

あと、二週間ほどで
若竹が地面から
ニョキリと生え出してくるのだろう。

*

きのうも
24℃ほどで暖かかったが、
きょうは、なんと、
29℃の予報である。

4月にして
真夏日に近い暑さに
なるらしい。

「私的五連休」の
二日目なので、
自然散策にでかけてきようと
思ってはいる。

***

スーダンで内戦が勃発し
正規軍と民兵組織の戦闘が
激化しているという。

その一方で、
中東・アラブ諸国での和平が
進んでもいる。

米DSに支配されてきた
ウクライナ政権・軍は
完全に敗北し、
年内には終戦しそうだが、
ゼレンスキーはその生存が
危ぶまれている。

米国内の経済指標は
かつてないインフレと市場不況で、
オイルダラーは通用しなくなり、
銀行のドミノ倒産がおこり、
ドル崩壊は目前であるという。

国内では、
安部暗殺から岸田暗殺未遂、
自衛隊機墜落・・・と、
アンチ軍国路線への現象が
奇しくも発生している。

東京五輪の前代未聞の汚職事件で、
サッポロ五輪は雲散霧消だという。

大阪では万博が開かれるようだが、
それにも利権が絡み、
そして、カジノまで出来るというから、
それに絡む反社会勢力による
高利貸しやら売春が
横行しそうである。

このような情勢の時にこそ、
あたかも天意の如く、
天変地異というのは起こって、
人々の目を覚まさせる事がある。

地質学的にも
西日本大震災(南海トラフ)は
今日・明日に起こっても
不思議ではなく、
その蓋然性は高い。

戦争だ、博打だ・・・と、
うつつをぬかしてる時じゃ
ないのである。

【泣き面に蜂】
【踏んだり蹴ったり】
という格言は、
悪い事はいっぺんに起こる、
という先人の経験則からできた
警告であることを
忘れまいぞ、である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「希死念慮」小2割、中3割、高4割

2023-04-19 08:24:14 | 社会問題

 

今日から
月半ばの「私的五連休」である。

初日の今日は、
隔週の口腔外科で
顎関節症の開口処置を
受けてくる。

これが、けっこう
ハードタイムなので、
必ずや、処置後には、
自分へのご褒美と
セットにしている。

なので、今日も、
隣接するコーヒーショップでの
『エスプレッソ・シェィク』を
やりながら、高速で二本松の
『ゆうぷら』まで出向いて
「ちばてつや」の昭和コミックを
数十冊仕入れてこようと思っている。

*

おとつい
学会費(九千円)を
納入したばかりだが、
入れ替わりに
ジャーナル(学会誌)の新刊が
『読み物』とセットで届いた。

『広場』の方は
広報誌でもあり、
学校の図書館や職員室には
これだけが定期購読されている事もある。

*

今回は論文内容よりも
「情報」欄の
『コロナ禍での自殺問題』の
シンポジウムに目が惹かれた。

日本を北海道から沖縄まで
縦断的に小中高生を
4000人ほどアンケート調査した結果、
「死にたいと思ったことがある」
というのが、
小2割、中3割、高4割・・・
という驚くべき数字であった。

去年、一昨年と
十代の自死が500人と
過去最高を記録し、
成人の自殺も増加した。

ゲートキーパーとしての
SCの重責を感じさせられる日常だが、
きのうも「希死念慮」を抱くJCと
面接したばかりである。

このような社会情勢では、
平和な頃に学んだ
臨床心理学や臨床教育学の
既製品の知識では役に立たず、
SC自身の「生命観」や
「人生観」「死生観」などが
どれほど勉強と経験、修練で
蓄積されてきたかが問われる。

公立校では、
特定の宗教は語れないが、
正しい倫理観に裏打ちされた
宗教性や霊性であれば、
その子の命を繋ぎとめる
文字通りの「命綱」になるので、
お釈迦様の言葉だろうが、
イエス様のコトバだろうが、
役立つものは、何でも使う。

精神病理学者の小田晋は、
このような時には
「修羅場の飛び道具」
が必要だともいう。

*

『神との対話』の中に、
まさに、この時に相応しいような
「受容の在り方」が
列記されていて、
これを実践できたらなぁ・・・
と、思わされた。

知っているだけで
やれなければ、
「臨床家」の名折れである。

幼少期からの
本質的な疑問・根源的な問いは、
後年、『魂理学』として
独自にまとまりつつあり、
そして、今その要諦は、
教育臨床にも不動の倫理と
宗教性として活かされている。

*

幾人もの
希死念慮を持つ生徒たちと
対面しているが、
瞳を見つめ合って、
毎度毎度、真実の対話をするのも
人数が増えてくると
さすがにロートルSCでは
身が持たず、ついつい、
治療ツールに頼ってしまう。

『箱庭』も
そのひとつのアイテムだが、
これは、心理査定と心理療法の
両方を兼ねているので、
しばしば、用いている。

身体症状・PTSD・IBSと
希死念慮を持つJCの作品には、
強迫傾向と内的葛藤、
予期不安、救いへの希求が
如実に表現されており、
百万言を費やすよりも
セラピストの魂に迫るものがあった。

 

 

 

*

NHKはじめ
民放・新聞社等の現メディアは、
終戦以降もずっと続いている
米DSの支配勢力への阿諛追従の
“大本営発表”ばかりで、
その〈偽悪醜邪〉のプロパガンダは
不快極まりない。

それでも、
抗DS勢力である〈真善美聖〉側が
2015年以降、粛々と
これらのゴミ・ダニたちの
排除作戦を遂行してきた。

このパンデミックも
DS側の“最後のあがき”と見る
識者も少なくない。

宗派を超えて
「世が開ける前は、
 世はめげる」
と説いている。

今がまさにそうで、
有史以来、争いや
不平等、不公正から
人類が初めて脱却して
輝かしい社会を立ち上げる、
いわば、夜明け前の
最も暗い時間帯なのである。

*

パンデミックの渦中、
ウクライナ戦争、
安部暗殺が起こった。

そして、最近では、
師団長の乗る自衛隊機の
不審な事故、
総理の暗殺未遂と
禍々しい現象が起きている。

さるアナリストに拠れば、
この事件により、ネット内で
首相がヒーロー扱いされて
自民党政権の支持率が
10%も爆上がりしたという。

大増税やら、
戦争扇動やら、
コオロギ食推進やら、
この大愚・発狂政権を
45%も支持していることが
「現代の怪談」である。

もっとも、
学術論文ですら
そうであるように、
支配下にあり忖度を怠らない
メディアであれば、
数字の“お手盛り”なぞ
朝飯前だろうが・・・。

安部暗殺事件も
怪しさ満載であるが、
今回の未遂事件も
アナリストによっては、
出来すぎていて、
台本・脚本のある
「仕込み」「やらせ」
「小芝居」「三文劇」
だと断ずるものもある。

 

その根拠として、
ご当人のその日の「動静」が
常識からかけ離れているという。

自身が暗殺未遂があったというのに、
その後も遊説を中断せずに
三か所も廻って、
あげくは、東京に戻ってから
散髪に出向いている(笑)。

刑事コロンボなら・・・
「あたしゃ、どーも、
納得できませんですねぇ・・・。
 だって、そうでしょ・・・」
ってな、もんである(笑)。

そもそも、
人の集まらなそうな漁港に
なぜ首相がわざわざ出向くか・・・
という指摘もあるが、
安部事件と同様に
警備が無防備過ぎともいう。

そして、
映像の専門家の意見では、
あまりにも、構成されたような
「引き」や「寄り(ズーム)」の
カメラワークだという。

そして、見事に、
周囲の人たちが
無印のものを着ているという。

そこから、
安部事件でも映像に映っていた、
クライシスアクターによる
演技・演出ではなかったか、
という疑義がもたれている。

ウクライナやヨーロッパ、
アメリカで追い詰められた
DS(ディープステート、
グローバリスト、戦争屋、
軍産コングロマリット、
政官財の利権イーター、
世界支配陰謀者)らが、
なりふり構わぬ猿芝居を演じて
彼らが見下している愚民を
マインドコントロールしようと
躍起になっているという。

自衛隊ヘリの
不可思議な墜落も、
DSが画策している台湾有事に
参戦準備をしていた第八師団の
トップが暗殺された
という憶測も飛んでいる。

単なる偶発的事故ではなく、
反DS側の作戦と考えた方が、
辻褄は合うようである。

DSに則られ、
生物兵器(ウイルス)を研究していた
ウクライナ征伐作戦の例にもれず、
無辜の隊員や
無辜の民の犠牲は、
まさに、人類恒久平和の為の
尊い犠牲なのかもしれない。

平和呆けして
スマホ中毒になり、
思考停止して、
快楽と金銭至上主義で
自分で考えなくなった国民ほど、
悪だくみする為政者にとって
騙し易いものはないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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眼底出血とベジベン

2023-04-18 06:35:54 | 健康

きのうは
K中の新年度の
「初出勤日」だった。

教頭が変わり、
さっそく顔合わせと
辞令交付があった。

職員室の顔ぶれも
ずいぶんと変わったが、
こちらは6年目になるので
古株になりつつある。

*

4階からの眺望は
気が晴れていいが、
いつ大余震がくるかと
気にもなっている。

去年は震度6、
一昨年が5だった。

なので、今年も
その規模のものが来ると
覚悟はしているが、
なにせ、階下よりも
4階の方がいくらか
振幅が増強されそうで、
ここで遭遇するのは嫌だなぁ・・・と、
常々、その時を脳内訓練している。

校舎には鉄骨の筋交いを入れた
補強工事が完了してるので、
室内で天上が落ちたり、
窓ガラスが割れるのを避けて
逃げ回らねばである。

そして、立ってると
それだけ「人間メトロノーム」みたいに
体幹が触れるので
腹ばいになって、船酔い対策みたいに
しようとも思ってるが、
果たして、咄嗟にできるか・・・。

*

急激な体重増加で
眼底出血の再発を恐れ、
きのうから、また
「ベジベン」にした。

てっとり早く減量するには、
やはり、炭水化物ダイエットを
するっきゃなく、
しばらく、ご飯とパンは
控えようと思っている。

なにせ、
運転中に急に
視界不良になるような
眼底出血は命にも関わる。

眼下での治療も長引き、
たんびたんび
瞳孔拡張剤を点眼されるのも
避けたいものだ。

光視症で、
網膜が剥がれやすい
状態にあるともいうので、
加齢による老化とはいえ、
目の手術までやりたくないもんねぇ・・・。

血圧や脂質の値にも
気を付けなきゃである。

*

4年ぶりの音楽堂での
コンサートまで、
あと6週間となった。

演奏曲目は2曲とも
自家薬籠中の物ではあるが、
それでも、さらに
ブラッシュアップすべく
寸暇を見ては練習に余念がない。

きのうは、勤務日ながら
新年度の初日とあって、
一人きりだった予約生徒が
「ドテキャン」になり、
丸々「予約なし」の一日だった。

そうなると、
ジャーナル(学会誌)の
論文読みだけでは
時間を持て余し、
数時間を練習にあてた。

生徒にギターを教えたり
聞かせたりする事もあるので、
教員でいう処の
「教材研究」ではある(笑)。

2時間もやったら、
古びてきた弦のせいで
親指が黒くなってしまった。

春休み中、
まるまる一月間
触れられてなかったので、
弦の表面がうっすらと酸化して
黒錆化していたのかもしれない。

コロナ用の
アルコール消毒液で
きれいに落ちてくれたのは
よかった。

*

小6の頃から
半世紀以上も弾いてきた
『アルハンブラの思い出』も、
未だに、納得がいく演奏ができず、
ギタリストとして
死ぬまでの課題だなぁ・・・と、
痛感させられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

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『街とその不確かな壁』

2023-04-17 09:32:35 | 

 

毎朝のルーティンである
体重チェックをして、
驚いた。

金曜日から
なんと2㎏も体重が
増えていた(笑)。

思い当たることは・・・
金曜の給食で
カレーライスをがっつりやり、
この日は連絡ボックスに入ってた
様々なお菓子を平らげた。

なので、
夕飯は抜くことにして、
代わりに、燻製茹で卵2ケと
コロッケ1ケで済ませた。

土日と、
村上春樹の新刊本を
日がな一日、外出もせず
ベッドに横になって
読みふけっていた。

その際、僻地校の麓にある
『とんやの里』で買ってきた
「クルミ柚餅子」やら
「歌舞伎揚げ」やら
「バウムクーヘン」なぞを
ブランチと三時にやって、
喰っちゃあ寝していた(笑)。

夕飯も普通に食べてたら、
今朝、いきなりの
2㎏増で魂消てしまった(笑)。

まったく動かずに
横んなって飲み食いしながら
読書してると、
こんなにもカラダに
食べ物が溜まってしまうんだ(笑)。

とっさに、
また、眼底出血するのでは・・・と、
警戒アラームと
赤信号が点滅するのを感じた。

なので、今日のベントは
ご飯抜きの「野菜」のみ
にするつもりである。

カミさんが
タイマーセットしといてくれてた
ご飯は、夕飯にまわし、
夕飯も自分は
「ご飯抜き」にしようと思う。

『16時間ダイエット』なる
“朝食抜き”を2ケ月近く
続けてきたが、自分には
ちぃーとも効果がなかった。

やっぱ、やや不健康ながらも、
「炭水化物ダイエット」の方が
効果がありそうだ。

とにかく、
A1C=6.2で
尿酸値もクレアチニン値も、
ほとんどが境界値で
寸止まりしてるので、
今がまさに踵を返さねば、
「糖尿だよ、オッカサン」
になる(笑)。

一度だけ、痛風の痛みもあり、
CKD(慢性腎臓病)も中等度を超した。

眼底出血は完治するも、
時折、ピカピカ光りが見える
『光視症』のまんまなので、
網膜剥離が起こる危惧もある。

顎関節症痛は、
そのためのアラームだったのに、
あいかわらず、
口卑しく、食べるものに固執している。

役目柄、
OBコンサートの打ち上げやら、
元ギター部マドンナたちとの
恒例の食事会なぞの
世話役もやらねばである。

喰わずば生きていけない
生き物の定めだが、
喰い方を考えないと
寿命を縮める厄介な
成人病となってしまう。

*

650頁もの
長編を金曜の夜から
月曜の今朝にかけて、
やっと読了した。

土日と、外出したいと
思わせぬほどに
物語世界に没入できた。

その間、BGMとして、ずっと
パウル・ヴラニツキーの
『弦楽三重奏曲』を
リピートして聞いていた。

これが、読書の邪魔にならず、
しかも、物語世界のシーンに
効果的な色彩を添えてくれた。

ヴラニツキーは、
モラヴィア出身の作曲家で、
20歳の時にウィーンに移住し、
ハイドンやモーツァルトとも交流があり、
ウィーン楽壇においては、
名のある作曲家となった。

皇帝フランツ2世の妻
マリア・テレジアのお気に入りとなり、
彼女からしばしば宮廷の祝典音楽や、
舞台作品の作曲を依頼されている。

*

『街とその不確かな壁』の
第二部は、なんと、
会津若松からローカル線に乗った
山間の地区、というのが
舞台になっている。

とすれば、
只見線しかないので、
おそらくは、
新潟との県境にある
『大白川』か『入広瀬』辺りが
想定されていそうである。

どちらも、訪ねたことはないが、
まさに、山深い内陸部である。

*

一読感は、
まさに、ハルキ・ワールド的な
ファンタジーだなぁ・・・
というものだった。

深層心理学の「影」や
「自我境界」「ペルソナ(外的人格)」
「魂」「自己実現」・・・
といった要素と、
量子力学的な
「パラレルワールド」「重ね合わせ」
「エンタングルメント(量子もつれ)」
「量子トンネル」「無時間性」
といった要素とが、
巧みな筆致でファンタジー化されている。

 

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読書三昧

2023-04-16 07:47:46 | 

Amazonに大量に
発注した書籍類が、
毎日のように届き、
楽しみながら読んでいる。

最近は、
ほとんどテレビや映画を
見なくなり、
その興味もなくなってきた。

次から次と製作される
バラエティーや
ドラマやら映画やら
軽薄短小な内容ばかりで
辟易させられ、とうとう
愛想をつかしたのかもしれない。

やはり、人生の最後は
【温故知新】で
古典に回帰するのかもれしない。

*

漫画の聖地と言われる
『トキワ壮』時代の
上田トシコの
『フイチンさん』を
はじめて読んでみた。

赤塚不二夫や「ちばてつや」ほか
著名な漫画家たちの多くが過ごした
満州で上田も育ち、
子どもの頃は中国語と日本語を
チャンポンで使っていたという。

なので、
姑娘(クーニャン)の主人公
フイチンさんも
吹き出しではそのような
チャンポン語で話す。

どこか昭和初期の
『サザエさん』のような雰囲気があるが、
舞台が満州時代の中国なので、
異国情緒がある。

奇しくも、
80年代末期に
中国に修学旅行の引率で
蘇州・常州などを訪れた折、
経済成長以前の貧しく
古めかしい中国に驚いた時の
印象に近い背景描写である。

*

この作品へのオマージュとして
村上もとかは
『フイチンさん再見』
という上田トシコの伝記作品を
創作している。

*

大島やすいちの
『剣客商売』の新刊も届いた。

池波正太郎の原作により、
確固たる世界観が構築されており、
読者は、タイムスリップして
江戸時代の剣劇活劇を
覗きみるようなパラレルワールド感を
味わう楽しみがある。

小説・映画とは違った
物語世界を味わえるのは
劇画という表現媒体ならではである。

*

自称“ハルキスト”ではない、
と言いながらも、
その全作品を読んできた。

その新刊は
『騎士団長殺し』以来の長編で、
昨日、投函されてから
すぐさま頁を繰り始めた。

660頁もの分厚さだが、
半日で100頁ほどまで読んだ。

いつに変わらぬ
「ハルキ・ワールド」だが、
今回は、「影」や「夢」「壁」
といった深層心理学的な
キーワードを巡って描かれているので、
読後、興味が湧けば、
その象徴性について、
また、分析してみたいとも思った。

70過ぎの爺様が
16歳の少女と17歳の少年の
初恋を描きながらも、
そこに人間の持つ
存在の深み・重みと
世界の本質・実相を
描こうと試みているように
読み出しの部分からは感じられた。

 

 

 

 

 

 

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