『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

音楽環境

2019-07-26 04:33:00 | アート
♪ 昼寝をすると
  夜中に 眠れないのは
  どーいう わーけだァ ♪

…という、
陽水の歌があった。

ロンバケ・モードで
好きなだけ朝寝・昼寝をしてると、
夜中の睡眠が減り、
朝方の3時半ころに
目が覚めたりしている。

「目が覚めたら朝」
と決めてるので、
寝床で愚図愚図せずに
サッと起きて活動を開始する。

今朝も、
薄明るい4時に
ゴミ出しにでた。

それから、
朝刊とコーヒー・タイムの後、
音楽を聞きながら
ブログを書き始める。

そして、
白々と夜が明けた頃には、
また、カウチ代わりのベッドに戻り
読書したり録画物を見たり・・・
の毎日である。

ここでまた、
パタリと寝入ることもある。

もう、全くの
ネイチャー・コール・ミーの、
在るがままの、
自ずから然るの、
駄々羅なホーム・バカンスの日々である。

でも、
多忙極まりなかった
20代の教員時代には、
いつかこのような
悠々自適な暮らしに憧れてたので、
今それが実現したんだなぁ・・・と、
感慨深くも思う。





今年のリサイタル後に、
院の大先輩から
お嬢様方の使わなくなった
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを
譲り受けたので、
暇をみては「手入れ」して
「音出し」して面倒みてあげている。

そっちにばっかり
係りっきりになってると、
なんだかギターに焼餅を
やかれるかもしれない(笑)。

先日のオケ定演で
音程の狂いに食傷気味になったが、
ネットで「フレット・ヴァイオリン」なる
珍品を見つけて、
こういうのなら初心者でも
音程が保てるのになぁ・・・と、
思ってしまった。

かつて、
小学校に2年勤務したことがあるが、
器楽部の子たちとも交流して、
音楽室でよくヴァイオリンを
弾きっこしたりしたが、
どれも指板にはビッシリと
ポジション・マークが貼り付けてあって、
ナルホドなぁ・・・と、感心したことがある。

***

ヤフーショッブで
ナツメ製の顎当てが
中国製ながら
580円という最安価だったので、
注文してみた。

ヴァイオリン/ヴィオラでは、
フィッティングと言われる
本体以外のパーツを交換して
外装を変化させる楽しみがある。

古楽器製作家なので、
ペグ(木製弦巻き)には偏愛があって、
海外オークションで箱買いしたものが
今も工房にストックしてある。

いつか、
ヴィオラ・ダモーレや
バリトンのような
共鳴弦を持つ擦弦楽器を
作ってみたいと思っているが、
なかなか着手できずにいる。






ダンゴ三兄弟とも
ピアノを習いに通って、
フミ/ナツはオケに、
アキは特設合唱に・・・と、
音楽活動はしたものの、
誰一人、音楽家にはならなかった。

ひとりくらい、
音大を目指して、
プロのミュージシャンに
なってくれたら
良かったのだが・・・。

みんな他業種になってしまった。

強要もしなかったので、
それはそれでいいが・・・。

ピアノやギターに囲まれて、
クラシック音楽を耳にする環境にあっても、
そう易々とは音楽家になる
というものでもないようだ。

***

祖母から父・母と
三代受け継いだ金光教も
誰一人すすんで
信仰しようという子もいない。

もっとも、
実兄も、うちのカミさんも
まったく宗教には感心がない。

自分は重症の喘息児で、
肺炎を併発して何度も死にっぱぐれて、
不登校歴、小児ノイローゼ歴もあるので、
どこかで神様に頼らざるを得なかったのだろう。

自分の弱さを
絶対者に預ける、というのは、
あんがい生き易い
スタイルでもあるのだ。






テニス倶楽部と
ブログ仲間でもある
M先生の画像を勝手にパクって、
あれこれ画像処理して
抽象画に仕立ててみた。

原画はテニスのガットだが、
出来上がった作品は、
まるで人体内の
『血管&細胞』
のようである。

キャール(蛙)は、
抽象画にしようもなく、
ノイズを入れて細密点描風に
仕立ててみた。

今朝方、
ゴミ出しで
虫の声は聞いたが、
この夏、まだ、蛙の合唱は
どこでも聞いていない。





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橘響定演

2019-07-25 05:47:00 | 音楽
きのうは
警報が出るほどの
ゲリラ豪雨があったが、
夕方から予定どおり
橘高の定演に出かけた。

会場はほぼ満席に近い
大した客数で、
高校生や父兄たちが
ほとんどだった。

オルガン・ピットでの
ブラスのファンファーレにより、
華々しく開会したのは、
文化祭的でいい趣向だった。

ただ、
一曲目の『はげ山の一夜』が始まると
(あら…、音程が怪しいなぁ…)
と感じたが、
その不協和音感が幸いに
オドロオドロしい曲想を
助長していた。

二曲目の『レイダース・マーチ』は
ブラス系のドガチャカが
目立つものだったので、
さほどに不安定感は気にならなかった。

三曲目の打楽器小編成(6人)による
『失われた宮殿~打楽器六重奏のための~』
(嶋崎 雄斗)は、
このコンサートの白眉だった。

初めて聴く曲だったが、
現代曲風でありながら、
『ナウシカのテーマ』に酷似した
旋律が奏でられたりして
よく出来た斬新性が感じられた。

帰宅後にググってみたら、
作曲者自身の解説を見つけた。

***使用楽器
グロッケン、シロフォン、ヴィブラフォン、マリンバ、
ティンパニ、チャイム、ウッドブロック、
カウベル、サスペンドシンバル、ウィンドチャイム。

この曲は
アンサンブル・コンテスト用の委嘱作品で、
「失われた宮殿」は架空の物語で、
かつて栄華を誇った宮殿がさびれはて、
夜な夜な住み着く亡霊たちが
盛大な晩餐会を行う・・・という、
『はげ山』に似たモチーフである。

オルゴール風の綺麗な導入部、
軽快なテンポの主要部分、
壮大なラスト、
という流れで構成されている。

メロディは5拍子だそうな。

「不思議で面白い打楽器6重奏」
という作曲者の意図どおりであった。

何より、
音程に狂いのない
打楽器群だったので、
耳にピュアに響いてきて
心地よかった。





休憩後の当夜のメインが
『ブラ4』だったが、
毎日、バルビローリ/ウィーンフィルを
聴いていたので、
CDとライヴの違いはさておき、
音程が大丈夫かなぁ・・・と、
懸念された。

顧問によるタクトが振り下ろされ、
序奏なしの第一音目が鳴るや
(あらぁ~・・・)
であった。

いきなり音程が合ってなかった。

まるでムンクの悲鳴のような弦は
もうそれ以後は
我慢大会っぽかった。

フミ/ナツともに
附小のオケだったので、
その発表会を聞くたびに
音程の狂いがひどいなぁ…と、
顧問の耳を疑ったが、
正確なポジション取りの
押弦ができない小学生の技術では
致し方がないのだろうとは思った。

橘オケのメンバーには
附中出身者も数名いたが・・・。

ブラスは元気があって
音程もまずまずだったのだが、
主旋律を奏でるヴァイオリン群が
総じて力感がなく、
音程が正確でなかったので、
ブラームスの豊かで純粋な「色彩」感が
濁って聴こえたのは残念至極であった。

もっとも、
部長挨拶の弁では、
6月から本格練習が始まり、
楽譜がそろったのが2週間前で、
全体練習は1週間で仕上げたというから、
そんなんじゃ、本格の『ブラ4』は
無理でしょう・・・というハナシではある。

その短期間で、
アンサンブルを合わせたのは、
さすがに進学校の英才たちであり、
デュナーミク(強弱法)、アゴーギク(速度法)も
スコアに忠実に表現されてはいた。

87名という
大所帯の部活ではあるが、
その中で音大に進むべく
幼少期から本格の音感教育や
個人レッスンを受けてきた生徒は
ほんの1、2名程度ではあろう。

大多数は
小中の合奏部、器楽部あがりの
子たちだとは思う。

知り合いの子は、
高校からヴァイオリンを始めて
パートに入っている。

ギターと違って、
フレットレスのヴァイオリン族は
「勘所」がピタリと決まるのには
そうとうな音感と練習が要る。

オケでは
もっぱら単旋律楽器として
他楽器と「和音」を構成するので、
ギターやピアノのように
音程の定まった和音を響かせるには、
ピタリと正確な押さえが必須である。

これが為されないと、
調弦や調律の狂った
ギター/ピアノを聴かされているようで
まことに心地悪い。

ピアニストは調律師任せだが、
ギタリストは自ら調弦して
入念に和音で点検する。

なにせ
ベートーヴェン曰く
「ギターは小さなオーケストラ」
だから、奏者自身が
チューナーであり
コンダクターでもある。

楽器製作の現実として、
オシログラフで測定した結果では、
フレッチング(フレット配置)では、
厳密には正確な平均律は得られず、
曲の調ごとに微妙にペグで調音することが
必要であることを、あんがい知らない
ギタリストも多い。

きのうは、
警報レベルの集中豪雨となり、
ほぼ満席の人いきれも合わさって、
空調を効かせてるはずの音楽堂でも
湿度が70%近くあった感じで、
ボディの小さなヴァィオリンは
気の毒なほどに鳴っていなかった。

なので、
よく響いたブラスとの
アンバランスが目だって、
メロディ・ラインが浮かんでこなかった。

もっとも、
周囲の同級生JKたちや父兄たちが
ブラームスや交響曲を
いつも耳にしてるとも思われず、
「○○ちゃん、一生懸命ガンバッたね」
という文化祭的な
雰囲気ではあったが・・・。

校長挨拶、部長挨拶では
「頑張ってきました・・・」
というフレーズが
やたら強調されていたけど・・・。

有料で公開演奏すんのに、
頑張って、努力すんのは、
当たりマエダのクラッカーじゃい・・・
と思わないでもなかったが、
ウンウンとうなずく父兄たちに囲まれて、
やっぱ「アマ定演」「学生定演」での
安価なチケ代で音楽的満足感を得よう
というのは、土台ムリな話なのかもしれない。

それでも、
初めて聴いた
『パーカッション・セクステット』は
純粋に楽しめて
行った甲斐はあった。

明日は、
福高の『ラフ2』を
聴きに行くつもりではある。

橘オケとの
「音程勝負」だなぁ・・・。

さすがに、
フミがいた頃のジュニオケは
ヨーロッパ公演に行くだけあって、
音程に不満はなかったよなぁ・・・。

かつては
金光ギター部の顧問も務め、
現在は
福大ギター部のアドバイザーでもあるので、
アンサンブルの「音程」には
神経質なほどに注意を払ってきた。





音楽堂の帰りには
すっかり雨の夜道となり、
久しぶりにイルミ計器類を
全部点灯させて、
ナイト・フライト操縦席気分で
ワイパー・マックスで帰ってきた。






なんだか、
定演の残滓が未消化で
胃の腑がスッキリしなかったので、
深夜の0時頃に
ヒッソリとチェロをひとり奏でて、
インプットとアウトプットの
均衡を図った。

もっとも、
フレットレスのチェロは
たびたび音程を外し、
他人事じゃねぇなぁ・・・と、
何度もスケール練習をした。

単旋律で奏でていると、
あきらかにフレットを有する
和声楽器のギターとは
世界観が違うなぁ・・・と、
実感する。

『夢のあとに』
『鳥の歌』
『もののけ姫』
『ふたり』
『荒城の月』
なぞを、雨音を伴奏に
ひとりしみじみと弓弾きするのは
楽しい自分だけの時間である。

その後、
10コースのリュートに持ち替えて、
『涙のパヴァーヌ』
『大公のアリア』
『グリーンスリーヴス』
『バッハのプレリュード』
なぞを爪弾いて、
なんだか得体の知れぬ
消化不良が癒えてから
休んだ。



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わたしの修行

2019-07-24 06:28:00 | 趣味
きのうは
将棋界にとっても
注目を浴びた重大な一番だった。

深夜11時前に
ソータが投了した。

中盤には優勢を保っていたが、
さすがに名人・二冠は
強かった。

最終盤で、
通称「米長玉」(1二玉)にした
名人の王様を
「詰め将棋選手権5連覇」の
ソータをもってしても
どうしても詰ますことが出来ず、
名人に負かされた。

それでも、
超難解な均衡が取れた場面で、
「千日手」(指し直し)かと
解説者が懸念する場面で、
ソータが打開して打って出たのは
見事だったが、
「巧く対応されてしまいました」
と感想戦で述べた。

これで、
名人相手には
公式戦では0勝3敗という
「完封状態」である。

豊島名人は29歳で
17歳のソータより
ちょうど一回り上である。

ソータの登場とともに、
自分もうかうかしていられないと、
エンジンがかかった
とも言っていた。






スポンサーのつく
プロどうしの棋戦なので、
ソータはベスト4まで勝ち上がり
高2にして「250万」もの
賞金を稼いだことになる。

去年は、
朝日杯優勝で800万、
そして七段の対局料が
一局50万というので、
毎月3局はあるので、
軽く一千万以上を稼ぎ出している。

もっとも、
棋界最高の羽生ちゃんは
コンスタントに毎年7500万も
稼いでおり、
豊島名人は4700万だった。

プロ野球や
大リーグ、NBAなぞとは
一ケタ違う世界だが、
頭脳戦のボードゲームで
ウン千万獲得するというのは、
すごいことには違いない。

今季における
タイトル獲得機会を逸したので、
屋敷九段の持つ最年少記録まで
あと1年半年しか猶予がない。

その間に、
八大タイトルの一つでも獲れば、
最年少記録が更新される。

これまで、
「新人」としての記録は
すべて塗り替えてきたので、
後はこの最年少タイトル獲得記録だけである。






棋戦の6時から40分間の
夕食休憩のあいだに、
晩御飯のオカズを
急いでこしらえた。

刺身用アルゼンチン海老を
マヨネーズ、ココナツパウダー、
レモンオリーヴ・オイルとで合えて、
セルクル(丸型)で抜いて
ドレッセしてみた。

庭に繁茂してる
ミントを飾り、
トマトソースを互い違いに・・・。

食卓の真ん中に置くので、
向こう側が
カミさん領域である(笑)。

ポテサラにトレビスを混ぜ合わせ、
テリーヌ型でドンと堤防型に盛り、
庭のセージとオレガノの花を散らしてみた。

将棋の合間の短時間でも
けっこう手抜きせず、
ちゃんと料理をこしらえたり、
フォト撮影までしている。






アマゾンから届いた
『王様の仕立て屋』に
心に響く箴言があった。

【活人剣】や
「無刀」「剣禅一致」などを提唱した
柳生 宗矩(やぎゅう むねのり)の
「平常心をもって
 一切のことをなす人
 是を名人と言ふ也」
とは、
ナルホドであった。

有事に当たってパニクラない
泰然自若としているのは、
フリークアウトしない能力
「アンフリーカビリティ」とも言う。

若い頃から
そうでありたいと、
自分に課してきた事として、
京阪神にいた11年間に、
給料日やボーナス日に、
一流ホテルのメイン・ダイニングや
老舗料亭、鮨屋のカウンターに
正装して赴くのを修行としていた。

これは
狐狸庵先生(遠藤周作師)が、
自らも実践したことで、
『人生相談』でも
自信がないと悩む若者に
奨めていた。

フレンチ・レストランの黒服や
老舗の女将・仲居、
鮨屋の親方らを前にしても、
たじろがない、ビビらない、
というのは「勇気」と「場慣れ」と
「勉強」「授業料」によって
身に付く。

決してプロの前では
スノッブ(物知り顔)ぶらず、
いろいろと尋ねて
謙虚に教えを乞うことである。

そして、
食事やサーヴィスを心から楽しみ、
「ほんとに、美味しいかったです」
「とっても、素晴らしかったです」
と伝えると、
時に、シェフや料理長、支配人まで
挨拶に出てきてくれることがあった。

そうなると、
「常連」になり、
次回からはその店の
VIPになれる。

この「食修行」でずいぶんと
度胸がついたものである。

千人規模の講演会の一人舞台や
教育長研修会の講師の時でも
(よく、オレ、あがらずに平気だなぁ・・・)
と、むしろ、その緊張感が
楽しめてる自分を
不思議にさえ思うことがある。

もっとも、
1万回以上の授業と、
何百回ものステージ演奏でも
鍛えられてはいるのだが・・・。

友人・知人とたまに
フレンチなぞをご一緒すると、
お気の毒なくらいに
緊張したりオドオドされる
「先生」をお見受けすることがある。

鮨屋のカウンターで
一人で食事できないという人も
珍しくない。

曰く、オッカナイのだそうだ・・・(笑)。
だから、
回転寿司が繁盛するのだろう。

***

若い頃に、
「食」に「音楽」に「道落」に・・・と、
自分にひと財産投資してきたので、
老境の今は
「清貧」に甘んじてるような有様だが、
でも、これでよかった・・・と、
思ってはいる。

金や地位や名誉という
世間並みの幸福は得られなかったが、
心の安寧と満足感を得ることはできた。

これに勝る
「自分創り」はなかったかと思う。

「錦(にしき)を着て嘆く者あり。
 襤褸(ぼろ)を着て笑う者あり」
である。

「満足してる者が、
いちばんの金持ち」・・・?

***

マンガのセリフにあった、
もう世の中の「楽しみ」が
追求され過ぎて、
完全にネタ切れ状態なんだ・・・
というフレーズには得心した。

そーだよなー・・・。

今、サブカル系では、
「異世界転生物」が全盛である。

こっちの世界じゃ
もう楽しみがなくなったので、
異世界にトリップして
ファンタジックに楽しもうというのだが、
これはアヘンやシャブにラリッて
現実から逃避しようというのに似ている。

事実、
アメリカの桁外れの成功者が、
地位も名誉も財産も
何もかも手に入れて、
もはやこの世の享楽に飽いて
ドラッグ中毒になるというケースがある。

***

最近の宇宙論では、
ユニバース(単一宇宙)から
マルチバース(多元宇宙)が
定説となりつつある。

若い頃より、
いろんなことに手を出してきたが、
老境となった今、
この世に生きながら、
多くの世を生きるとは、
どのようなことなんだろうか・・・と、
サブカル界の異世界転生ブームについて
真剣に考えている。


















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万引き家族

2019-07-23 07:24:00 | 映画
学校が夏休みに入っても、
梅雨が明けない・・・
というのは、
子ども時代には
あまり記憶がない。

毎朝、6時には、
眠い目をこすりながら、
宝林寺の境内でのラジオ体操に出向き、
首からさげた紙に近所のおじちゃんから
判子をペタリと押してもらっていた。

その後は、
二度寝もせずに
朝ご飯まで
何してたんだろう・・・(笑)。

7時頃には、
『おはよう子どもショー』
っていうのをやってたなぁ。

♪ローバくん、ローバくん♪
♪草の芽のび~て 葉がのびて~♪

・・・というフレーズを
今でも覚えている。

そうすると、
近所でいっせいに
蟬がミーンミンミンと
大合唱が始まる。

「涼しいうちに
『夏休みの友』やっちゃいなよ」
と言われたこともある。

テレビもマンガもあったが、
もっぱら、外に出て、
虫採りやら、川遊び、
缶蹴り、追っかけごっこ、
なぞで一日を楽しく遊んでいた。

最近は夏になっても
セミの鳴き声を
あまり聞かなくなった。

この夏も、
梅雨寒むのせいで
まったくセミの声を
聞いていない。





録画してあった
『万引き家族』を観てみた。

すぐに、
是枝監督の前作
『誰も知らない』に
似たテイストだと感じた。

あれもカンヌで
主役の子が最優秀主演男優賞を取って
「おれ、ブラピに勝っちゃった」
という名言をはいた。

その子(柳楽 優弥)は、
その後、連ドラの『まれ』で
成長した姿を見たが、
順調に役者人生を歩んでるようである。

『万引き』では、
安藤さくらの
全裸シーンが出てきて
ちょっと驚いた。

健全キャラの
連ドラ『まんぷく』を
ちょっとだけ見てたので、
病んだような存在感は
さすがに女優だなぁ・・・と、
感心もした。

『鎌倉物語』での
飄々とした死神役もよかった。

それと、
樹木希林がやはり
控えめな演技ながら存在感があり、
アンカー(錨)のように
作品全体を引き締めていた。

児童虐待やDV、貧困の現実を
正面から取り上げ、
「人間が生きる」ということにおいて
キレイ事だけではない、
という重層的、多義的な面を
多く語らずに心象風景として描いていたのは
秀逸に思えた。

日本の空想物語ではなく、
世界の現実として
有り得そうな噺なので
多くに受け入れられたのだろう。

被虐待児“リンちゃん”の
誰かを待つような遠い眼差しを
ラストシーンにしたのは効果的で、
「家族とは」「絆とは」
ということを
その姿から考えさせられるような
演出だった。





先日、アベマで優勝したばかりの
ソータが今日迎えるのは、
最大の強敵にして
超一流の豊島名人・二冠である。

竜王戦本戦なので、
この関門を抜けないと
挑戦権にまで辿り着けない。

そして、
次に控えているのは
渡辺三冠である。

なんだか、まるで、
マンガかRPGゲームの
冒険譚のようでもある。

ソータは、
名人には1勝3敗、
三冠には1勝0敗で、
一度は勝っているので、
決して歯が立たない相手ではない。

このふたりの関門を抜ければ、
本選決勝の三番勝負、
そして、竜王挑戦の七番勝負になり
ソータには有利である。

今日は、
持ち時間が各5時間なので、
10開始で、昼休・夕休を入れて、
おそらくは夜の10時過ぎに
決着がつくだろう。

対局開始20分前の現在、
ソータ/名人共に着座し、
互礼して駒を並べはじめた。

今日は、
ソーシャン(ファン)にとっても、
棋界の記録更新においても、
今季最大の大注目の
「大勝負」である。

今、振り駒で
「先手」を引いた。

まずは、ラッキーである。

ε=ヾ(*。>◇<)ノ ヨッシャー!!

「先手」で負けたのは5回だけで、
その勝率は8割9分という
驚異的なものである。

いよいよ、
対局開始5分前である。

もう、
ブログなぞ
書いてる場合じゃぁないよ~(笑)。




きのうは、
2年来、一度も洗ってない
ドロドロの抱き枕と
サブ枕の「ニャン吉」を
浴槽に洗剤を入れて、
足踏み洗濯をした。

わーッ!
対局がはじまった~ィ!!!!

ヽ(///>_<;///)ノ ドキドキ!!



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将棋デイ

2019-07-22 06:19:00 | 趣味
夏休みの日曜日。

朝から、
NHK杯を観戦した。

里見女流五冠が
男性六段棋士を負かすのが
痛快で面白かった。

彼女は
奨励会に長年在籍していたが、
「鬼の三段リーグ」を抜けられず、
25才の年齢制限で退会した。

なので、
女流枠の「女流」棋士で、
「棋士」ではない。

棋界には、
女流は「棋士」に対して
「先生」と呼ばなくてはならない、
という、いささか封建的な不文律がある。

四段以上のプロが
棋士となり「先生」なので、
27才の女流五冠とはいえ、
17才でまだ無冠のソータ七段には
「藤井先生」と言わねばならない。

ただし、特例として、
奨励会を経ずとも、
アマや女流からプロへ編入する
「プロ編入制度」というのがあり、
これまで二人の男性棋士が誕生している。

オープン戦で棋士相手に
10勝以上、勝率6割5分以上であれば、
編入試験で棋士相手に5局対局し、
3勝できればプロ棋士に昇格できる。

里見女流五冠は
現在、あと1勝で
編入試験資格を得ることができるが、
奨励会退会時の記者会見では、
「これからは女流に専念する」
と宣言したので、はたして、
前言を撤回し茨の道に挑戦するのか・・・。

「出雲のイナズマ」という
キレ味のある将棋で、
ソータ戦でも一時は優位にたち、
よもや・・・とも、思わせた。

きのうの
対六段戦でも、
堂々の勝ちっぷりで、
解説の羽生ちゃんを感心させた。

現在、棋士相手に
5連勝中なので、
今の彼女なら、
編入試験突破も夢ではないのだが・・・。

男女混交の奨励会には、
女の子も在籍しているが、
まだ、棋界には
女性「棋士」はひとりも
誕生していない。






夜8時からは、
アベマ・トーナメントの
本選決勝で、いよいよ、
我らがソーちゃんの登場である。

そもそもネット・テレビ局が、
ソータのために拵えたような
イベント大会だが、
きのうも33万人も視聴するような
大イベントとなった。

結果は、
2年連続の優勝であった。

将棋に関しては、
イカサマも運もない
実力本位のガチの真剣勝負だから、
テレビ対局だろうが、
本舞台の名人戦だろうが、
プロは全力を尽くして
ぶつかり合う。

そして、
それはボード・ゲームでもあるので、
巧手・妙手・奇手なぞが観られ、
「詰むや詰まざるや」
という終局のギリギリになると
時間に追われてハラハラ・ドキドキの
ライヴ・ドラマとなる。

弱気になったり、
攻めあぐねたり・・・と、
まるで、人生の一場面での
身の振り方をも
シュミレートしているかのような
ゲームでもある。

ソータとAI将棋が登場してから、
最近の棋戦では、
「勇気を持って強く踏み込む」
ということが、
勝機へのキーワードになっている感がある。

AIは感情がないから、
人間なら怖くて打てない手を
平然と指してくるという。

それを相手として
勉強しているソータも、
足軽格の「歩」の代わりに
将軍格の「飛車」を
タダ捨てに指したりして、
周囲を驚かす。

既成概念、固定観念に拘らず、
勝利という最終目的に到達するのが
「天才」の証かしなのである。

もっとも、
彼の場合はスパコンと畏怖されるほどの、
瞬時の計算力と判断力が
並の棋士の2倍の速さだというので、
棋界最高峰の羽生ちゃんをもってして、
きのうの決勝でも
「まぁ、どんな場面でも、藤井さんなら
0秒で判ってしまいますからね」
と大天才が太鼓判を押していた。

事実、
1-1で迎えた
決戦の三局目での「寄せ」場面では、
何手もの1秒以内の光速の指し手で、
何が何やら視聴者には
サッパリ判らずで、
その超速ぶりにゾッとした。

おそらく、
サヴァン症候群独特の感性で、
すべてが見えていて、
物理的に動かす手・指の方が
追いつかないぐらいなのだろう。

2歳の頃から
1万題以上も
詰め将棋を解いてきてるので、
仕上がり型・最終型が
イメージで見えるというのだ。

それを聞くと、
モーツァルトが一瞬にして
曲をイメージして、
それを書き出すのに時間が必要で、
聞き手もその曲を理解するのに
同様の時間を要する、
というエピソードと同じである。

音楽界と将棋界の
違いはあるとはいえ、
「天才」の本質は
同じものなのだろう。

心理屋としても、
そのあたりを垣間見たり、
それに対する周りの反応を
観察できるのは
興味深く面白く感じている。

***

「聞き手」や「棋譜読み上げ」
としても、女流棋士には
棋戦に花を添えるような
存在感がある。

きのうは、奇しくも、
NHK杯とアベマ両方の
「解説」「聞き手」コンビが
羽生ちゃんと中村モモちゃんだった。

モモちゃんは
スレンダー美人で
32才の既婚者であるが、
どーも語り口が“おばさん”口調で
それがあまり好きくはない(笑)。

ただ、ここの処、
「名聞き手」としての評価が高く、
どの棋戦にも
ひっぱりだこのようである。

NHK杯の「読み手」
井道ちゃんみたいな
タヌキ顔で穏やか声が
好みのタイプなのだが(笑)、
彼女の方が段位も上なのに、
“モモ婆”が出ずっぱりなのである・・・。

ε= (•̀ .̫ •̀; )





オキニの抱きマクラが、
煮〆たような色になってきたので、
「しまむら」で二代目に新調した。

2年ほどで
こんなに退色するんだ、
と驚いたが・・・、
さすがに新品は
スポンジが偏っていず
抱き心地がよかった。

いい歳こいて、
抱きマクラもないもんだが・・・(笑)。

ほんでも、
いくつか効用があるとも言われ、
眉唾もんだが・・・
胎児に似た姿勢になるから
子宮回帰的リラクぜーションになるだの、
幸福ホルモンのセロトニンが出やすくなるだの、
それが眠りを誘引するメラトニンの材料になるだの・・・。

なんだか、
いかにも似非科学っぽいんだが・・・(笑)。
いちど、『ガッテン』で
検証してもらいたいものである。

それでも、
これを用いてから、
腰痛がなくなり、
イビキをかかなくなり、
なにより入眠が早くなったかも・・・である。

ワルイことは
ひとつもないから、
抱き続けている(笑)。

ついでに、
「しまむら」特製の
「ひんやり敷きパッド」つーのを
猛暑に備えて買ってきた。

この不思議な素材は
化学繊維の集合体なのに、
ほんまにヒャッコイ感触で、
あんまし冷たいんで
オナカがゴロゴロいいだし(笑)、
あわてて夜中に
タオルケットを敷いた。

熱帯夜なら
ヒンヤリしていいんだろうが、
梅雨寒むの今頃には、
冷たすぎてダメでありんす。

(乂'ω') ムリ、ザンス・・・





「完結」して久しい
心理サイトを何気にのぞいてみたら、
毎日、1000単位のアクセスで、
のべ51万にも達していて驚いた。

2018年の12月で
すでに完結済みなので、
なんの手入れもせず、
ほったらかしのまんまだが、
足掛け2年で
603編も書いた記事が、
今尚、勝手に読まれているのは、
なんだか不思議な気分である。

「トラは死して、皮残す?」
という感じだろうか・・・(笑)。

いちど書いて発信したものは、
「情報」として
ネット社会がなくならない限り、
死して後も残るんだなぁ・・・と、
改めて、思わされた。

そうは思いつつも、
今朝も早よから
駄文を綴る夏休みである・・・。

碧水師の歌である。


  よまれたる真実が
   われに迫り来る
    歌のかたちにとどまる真実

 
  ごまかすこと出来ぬ
   自分の姿なり
    形見のうたも
     書きてのこる字も



 

コメント
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