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『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

長編づく

2019-02-13 11:27:00 | 
回復休暇中である。

オフ日をいいことに、
社会復帰のための
安静をかねて
日がな一日
寝転がって読書している。

職場を離れて
この十日ばかりで
ずいぶんと読んだ。

幼少期に永らく
入院生活をしてたが、
それを家に置き換えての
自宅療養生活も
十日も続くと
さすがに社会性が
喪失してくるような不安が
ないでもない。

でも、
仕事にせよ、趣味にせよ、
何事を為すにも
「体(たい)が元なり」
である。

元の気である処の
「元気」にならにゃ
家からの一歩が踏み出せぬ。

ありがたいことに、
自宅療養でも、
SNSやメールで
友人・知人から
お見舞いを頂く。

セミ・リタイアメントの身ながら、
まだ社会には
いささかの未練がある。





療養中でも、
節分飾りをいつまでも
まんまにしておくこともできず、
桃の節句の飾りに改めた。

このために、
毎年、スーパー入り口の
催し物コーナーで、
おこしの菱餅を
百数十円で買ってくる。

神棚を整理して
檜木の三宝があったので、
今年はそれに
恭しく飾ってみた。

京立ち雛は、
長男が生まれる以前に、
京都大丸の
茶道具コーナーで
買い求めたものである。





正月頃から
長編小説を読み継いでいて、
そのディテールの表現と
作家ごとのレトリックの技に
感心しながら読み漁っている。

未読のまま
書庫に入っていた
中島らもの
『永久も半ばを過ぎて』は、
詐欺師物だが
あいかわらず作者の
フェティッシュな薀蓄が散りばめられ、
ワクワクしながら
頁を繰らされた。




らもさんの代表作で、
推理作家賞受賞作
『ガダラの豚』を読みたくなり
アマゾンに古書を注文した。

これも598頁もある長編で、
目くるめくような
ファンタジックな世界観が
展開されているようで、
絶賛レヴューが多いので
楽しみである。

***

カラダは順調に
回復途上にあるが、
映画や小説の世界に
かくばかりに
ドップリ浸っていて
いいのだろうか・・・という、
社会人としてのコモンセンスも
チラリと脳裏に浮かぶが、
「老い」と「病み」には勝てぬと
「半隠遁」爺様人格が開き直っている。






トンネル出たぁ?

2019-02-12 10:58:00 | 健康
三連休のあとは
三オフ日である。

ゆんべは
息苦しく感じて、
気管支拡張剤と
抗アレルギー剤、
沈咳剤を服用したら、
今朝はスコンと
トンネルを抜けたような
健常感になった。

あら、
うれしや、である。

でも、
油断大敵「火がボーボー」
なので、油断はできない。

この慣用句、
「油断大敵、火が亡々」
と書き、本来は、
油を断つと火が消えてしまうので
絶やさないように、
という意味のようだ。

へぇ~、
ってなもんだ。

息苦しくて、
ふと思ったことがある。

子どもの頃、
永らく小児喘息と肺炎で
入退院を繰り返してきたので、
死ぬんなら、あの懐かしい
呼吸困難感がいいのかなぁ・・・という
愚にもつかないことを
考えていた。

気管支炎で
呼吸が苦しくなると、
懐かしい症状よ
コンニチワという感じであった。

そして、
拡張剤で息が
スーハーと心地よく通った時の
快感も思い出した。





きのうの録画で
『3月のライオン』の後編を観た。

実によく出来ていた。

原作マンガを読んでいて
将棋好きには
たまらない仕上がりだった。

神木くんが
上手い!

「力になってもらっていたのは
僕の方だった・・・」
と、三姉妹を前に
涙するシーンでは
思わず泣けてしまった。

「いじめ」や
「クズ親父との対決」などの
苦いシーンもあったが、
現実生活と盤上という
ふたつの場面での「闘い」が
二本の糸をよったように
呼応していた。

同時に、
現実の棋界での
天才ソータの活躍が
「マンガを超えている」
という世評も
むべなるかなと感じられた。






発刊当時の91年から
ずっと家にあったが、
ずっと未読のままだった
小川洋子の『妊娠カレンダー』を
やっと読んでみた。

芥川賞受賞作品である。

いまや著者も
数多くの受賞歴と共に
芥川賞選考委員になるほどの
文壇の大家になった。

2004年の
『博士の愛した数式』では
読売文学賞、本屋大賞のW受賞で
映画化もされ一躍脚光を浴びた。

『妊娠カレンダー』は
70頁ほどの中篇だったが、
同書に所収の『ドミトリィ(学生寮)』は
察するに、著者が早大時代に
四年間いた金光教東京学生寮を
モチーフにしていることが伺われた。

そこでは、
教内者のみが知る
両手・片足のない
中山亀太郎先生をモデルとした
寮長が登場し、
小説家の目で淡々と描写しているのは
いささか衝撃を受けた。

著者の実家は金光教の教会で、
氏も金光教については
オープンにして
河合隼雄先生とも
対談で話題にしている。

かつて
「神様ありがとう」
という一枚の広報パンフで
表の小川氏のインタヴュー記事の裏側に
自分のエッセイが載ったことがあり、
嬉しく思ったことがあった。

現在56歳で
昭和30年世代である。

教内では
サトウサンペイ氏と並ぶ
超メジャーなおひとりである。





らも氏の本の
買い置きがあったので、
彼の出世作である
吉川英治文学新人賞受賞作の
アル中小説『今夜、すべてのバーで』を
面白く読んでいる。

半分以上は
著者自身の体験談で
アルコホリックの凄まじさが
細やかに描写されていて
心理カウンセラーとしても
勉強になる。




寝て暮らす

2019-02-11 11:49:00 | 映画
相も変わらず
寝て暮らしている。

どうも、
カラダが病魔に支配されてるのか、
意識が通常ではない。

とうにインフルは治って
ウィルスは退治されたと
自覚しているが、
気管支の違和感と
全身の違和感がとれない。

耳鳴りがして、
咳もたまに出るし、
何より元気が沸かず、
離人症のように
世の中が一枚フィルターが
かかったように感じられる。

自律神経が
正常に戻っていないのだろう。

カミさんは心配して
病院に行っといで、
と何度も言うが、
これは回復期のプロセスだが、
まだ呼吸器に炎症が残っていて
その修復にエネルギーが取られている
ような感じがしている。

曽野センセ曰く
「自分が一番の主治医」なのだ。
なにせ六十一年も
付き合ってきたカラダである。

カミさんは、
インフルも型違いで
最悪4回罹ることがある、
なんてゲンナリするようなことを言う。

お見舞いのメールにも
型違いのインフルに
罹られませんように、
ときてドキリともしたし、
それだけは勘弁してくれである。

“死に至らぬ病”には
60年の生涯で何十回と罹ってきたので、
「明けない夜はない」
というつもりで、
焦らずじっくり自宅療養を
しているよりない。

朝、起き掛けに
ブログを書かずばいられない、
という気になったら
全快だろう(笑)。

今は、毎日、
仕方なく昼過ぎに書いている。

でも、
まだ書けるだけの
エネルギーがある。

知人・友人たちにはいつも、
ブログがある日から
更新されなくなったら、
死んだと思ってね、
と冗談を言っている。





病床では
映画を見るか、
本を読むか、
落語を聞くか、
眠るかしかない。

ジャン・クロード・バンダムの
『ハード・ソルジャー』(2012)が
まあまあ面白かった。

鉄砲をバンバン撃つのでなく、
ナイフ技がスタイリッシュで
かっこよかった。

ヒーローが
ジジイなのがいい(笑)。

『バラバ』(Barabbas)は、
1961年のイタリア映画で、
アンソニー・クイーン主演だった。

キリストの処刑と引き換えに
赦免されたバラバの生涯を描いたもので、
2.5hの長尺だったが、
丁寧に描かれていて
面白かった。

これまで、
キリスト物は
たいてい観ている。

これも、
ヒーローがジジイである(笑)。

これから、
ジジイ物という
ジャンルに注目しようかしらん。





『グランド・イリュージョン』は
トリック手品物で、
若手役者陣はちっとも知らないが、
モーガン・フリーマンが出てきて
ホッとした。

なんだか、
わかったような
ワカラン、ヘンテコな、
いちおうドンデン物だった。

へぇ~ってなもんで、
味のあるものではなかった。

ゴクリと呑んで、
ゲプッとするような
炭酸飲料物だなぁ。






病床でずっと読書付いて、
なんでも読めそうな気がしたので、
歯が立たなかった
『仮往生伝試文』を書庫から
取り出してきて
リトライしてみた。

以前、
30頁ほどでギブアップした
難書である。

評論家の福田和也の
『作家の値打ち』で
『ねじまき鳥クロニクル』と並び
最高傑作のひとつとして絶賛しているが、
古文書体とあって
とっつきにくくテーマも
「往生」に関するものと重い。

今回も、病み期もあって、
87頁目でギブした。

読んでて、
オモロナイから
仕方がない。

これじゃ、治るもんも
治らんくなるなぁ・・・と、
またまた断念した。

代わりに、
買い置きしてあった
中島らもの短篇集を読んだら
スイスイ読めてゲラゲラ笑えて
こりゃ精神衛生にいいなぁ・・・と、
「読みクスリ」になると思った。



ふつうに風邪?

2019-02-10 12:57:00 | 風景
気管支炎が治ったら
すぐにインフルに罹り、
峠を越したと思ったら
ダラダラといつまでも
風邪のような不調感が続いていて
寝込んでいる。

毎朝のブログ書きが
できないほどに
気力まで
かなり低下している。

ちゃんと食べて寝てるが
未だ回復をみない。

これが
老いるということだろうか、
と思うと情けなくなる。





昨晩も
雪が降ったようだ。

2cmほど積もっていた。

元気いっぱいの
カミさんは
朝もはよから
何処かへお出かけのようだ。

気を効かして
いろいろと好物を
買ってきてくれては
枕元まで持ってきてくれる。

まるで
お供物だ(笑)。

なんだか、
堀辰雄の
『風立ちぬ』を
思い出した。






市教委から
「後援承諾書」が届いた。

これで
「福島市教育委員会後援」入りの
パンフの刷りに入れるが、
なにせ病身なので
1.000枚の印刷に
すぐには着手できないでいる。

4/14まで、
もうすぐ2ケ月を切る。

まだ
パンフ、ポスターが出来ずに
今年は“劇団ひとり”も
病休ピンチである。

練習は
春休みに集中してやる計画だが、
広報活動に遅れが出ているのが
気がかりである。

でも、
致し方がない・・・。






両指が
ヘバーデン結節で
悲惨なことになっている。

肝心の右指は
薬指がすこし不自由で
流麗なトレモロが演奏できない。

これで、
今年のファイナルで
“最後の”アルハンブラを
演奏しようというのだから、
その出来や神のみぞ知るである。

エチュードのように
丁寧にゆっくり演奏することはできる。

健常時の八割くらいの
機能をもって
ファイナルの20曲をやるのも
“最後の”挑戦かもしれない。





寝たきりカウンセラー

2019-02-09 12:52:00 | 風景
まだ寝たきりで
安静生活をしているので、
もっぱら読書と映画鑑賞を
病床の慰みとしている。





村上春樹の
『ノルウェイの森』が
未読のまま書棚にあったので、
読んでみた。

映画では一度観て
暗い世界観だなぁ・・・という
印象だったが、
原作では「ミドリちゃん」という
トリックスターの存在の
奇天烈な会話に
何度も笑わされた。

「性愛」描写がストレートに
描かれているので、
そういうことに免疫がないと
生理的に嫌う読者もいるだろう。





中学生の
ネット依存症が
10%にもなるという
由々しき事態に、
教育現場でも頭を悩ませている。

かくいう自分にも
何人ものクライエントを抱えていて、
当面の対症療法として
ブルーライト・カット・メガネの
着用を奨めている。

自分でも
パソコン仕事のときに
着用しているが、
これにより2年越しの
首痛が完治した。





まるまる一週間
インフルの安静養生で
散歩をしていない。

かといって、
歩きたくてムズムズするわけでもない。

寝ていようと思えば、
いくらでも寝ていられる。

ここ数日は、
朝食後に朝寝、
昼食後に昼寝、
そして夕食後に早寝、
と寝てばかりいるが、
それでも「眠れる」のは
カラダが疲弊しているのだろう。

還暦過ぎの
インフルや気管支炎は
体力を大いに消耗するようだ。

今日から
観測史上最大の寒波が来るとかで、
「暑気あたり」ならぬ
「寒気あたり」にならぬよう
あったかくして寝ていよう。