『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

夫婦鯛

2017-12-26 09:43:00 | 音楽
今年のクリスマスには
なぜか無性に
ヴィヴァルディが聴きたくなった。

CDラックを探してみたら
1枚しかなくって、
あらまぁ…であった。

かつて沢山あったのを
聞き飽きてヤフオクの始まり頃に
全部出品してしまったらしい。



仕方なく、
居間にある数百枚の
レコード棚から
4枚ほどをセレクトした。

イムジチの超名盤である
「クリスマス・コンチェルト」を
数十年ぶりにターンテーブルに乗せた。

ふだんは操作が簡単な
CDばかり聴いているので、
久しぶりにレコードに針を落とし
「チリチリ」
というスクラッチ・ノイズと共に
柔らかなアナログの音が拡がるのに
心が癒されるようだった。

20代の頃、
ヴィヴァルディのほぼ全てを聴いて、
それ以来は他の数多の作曲家の曲を
丹念に聴くのに時間を費やしていた。

なんだか、
まるで還暦みたいに
また振り出しに戻って、
かの清澄なイタリアン・バロックの響きが
とても懐かしく思えた。

何十年かぶりで
リコーダー・コンチェルトをも
ヤフオクで落札してみた。

送料込み360円だったので、
還暦クリスマスのささやかな
自分へのプレゼントである。




25歳で大阪の高校に
赴任した時、
初めてのボーナスで
買った高級プレーヤーは
35年の時を経ても
故障一つなく往時の音を
たおやかに奏でてくれる。

買い足した
カートリッジや針も
3組あって、
音色(ねいろ)の違いも
楽しめる。

まさにアナログの楽しみである。

最近、また、
レコードやプレーヤーが
若者に人気が出てきたと聞くが、
なんだか昭和の人間には
嬉しいことである。






鯛の兜焼を夕餉に頂いたら、
中から「鯛のタイ」が出てきた。

グルオタの自分は
マンガなどで知っているが、
トリビアに疎いカミさんは
しらなかったらしく、
感心していた。

二つ向かい合わせに
並べてみたら、
なんだかオメデタイ
「夫婦(めおと)鯛」のようにも
見えた。

昨日でクリスマスも終わり、
今日には玄関の室礼を
正月飾りに改めねばならない。

いっそ、
この「夫婦鯛」を
飾りにも使おうか。



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人生初

2017-12-25 09:30:00 | 食物・飲物
土曜の晩に
カミさんが女子会で
麦畑のケーキを
土産に買って帰った。



クリスマスの飾りのついた
可愛らしいもので、
その晩に一つ頂き、
イヴの朝にコーヒーと共に
二つ頂いた。

これが、けっこう効いて(笑)、
午前中の間しばらく
胸の中の甘々感が続いて、
帳消しするのに
馴染みのお鮨屋さんから頂いた
柴漬けと焙じ茶で
なんとか中和させた。




昼には
クリスマス・ケーキを注文してあった
安達太良高原の「風華」まで
取りに行き、ついでに
ランチをした。

カミさんの
パスタセットには
フォンダン・ショコラが付いてきて、
半分やると言うので
喰い意地がはって
試食してみた。

ナイフを入れカットすると、
熱々トロトロのチョコ・ソースが
トロリと流れて
生クリームともマッチして
なかなかのものだった。

この時に、
あらま・・・
ひょっとして、
今晩クリスマス・ケーキを
食べたら、人生初めての
朝昼晩、三食ケーキを
食べることになるわ、
と気づいた。

なんという事だろう。

でも、60年生きてきて
こんな珍なる日が
クリスマスの奇跡としてあっても、
ま、いっか…
と思った。




今年、初めて
ティラミスのアントルメ
(ホールケーキ)を買ってみたが、
朝からのケーキ続きで
さすがにケーキ責めの感も
しないでもなかった。

だが、
出来立てが美味しいのは
食の常なので、
ひと口だけと頂いてみたら
これが軽くて後を引くものだった。

結局、ひと口のつもりが
1/4ほど味わってしまった。

今朝もコーヒーと共に
1/4を味わった。

してみれば、
朝昼晩・朝と
連続四食、ケーキを喰った
ということで、
早くも記録更新である(笑)。

糖尿病予備軍で、
脂質異常症で眼底出血までした
というのに、
なんという自己管理の
至らなさであろう。

明日は、
一ヶ月ぶりの
眼科の経過観察受診日である。

冬休みこそ
身を削って
減量に励まねばと思って
小食を貫いているが、
クリスマス期間だけは
どーしても手綱が揺るんでしまった。

ま、人生、成り行きだわさ。

死ぬ時は、死ぬんだし・・・。

(^▽^)> テヘヘ…♪

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泣き虫ソータ

2017-12-24 08:50:00 | 趣味
12月24日で
ソータがデヴューして
ちょうど1年だという。

昨日の朝刊では、
今年の国内ベスト10ニュースの
堂々のトップであった。



そして、現在、
勝率などの四部門で
すべてトップだというから、
デヴュー1年の
中3の新人棋士としては
もの凄いことである。

そんなソータだが、
昨日の叡王戦の
本戦1Rでの深浦九段(A級)戦では
7時間の戦いで
逆転を喫し
投了後に初めて公式戦で
泣いていた。



幼い頃の
“泣き虫聡太”の
姿が彷彿された。

ポナンザ評価値で
+2000まで行く圧倒的優勢で
誰もがソータの勝利を
確信していたが、
さすがにA級王位経験者の
粘りは伊達じゃなかった。

プロの厳しさは、
どんなに悔しかろうが、
すぐさまインタヴューに
応えて返答しなくてはならない。

ニコ生のコメントでも
まだ中学生に酷だろう、
プロは厳しいなぁ、
という意見が流れた。



涙をぬぐってからは
気持ちを切り替えて
感想戦での研究に入り、
駒を片してから
きちんと居ずまいを正して
互礼で終わったのは
さすがにプロ棋士であった。

解説は
塚田九段の令嬢が担当し
なかなか可愛いらしい子だった。

ソータにとっては
惜敗だったが、
波乱に満ちた名局で
楽しませてもらった。

まさしくソータの目指す
プロの魅せる将棋だった。




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家元礼賛

2017-12-23 08:06:00 | 落語
BSプレミアムで
未試聴だった家元の
『100年インタヴュー』を視た。

2011年の11月に
亡くなったので、
3.11と同じく
早6年になる。



旧姓・黒田あゆみアナは
家元や落語に精通していて、
ラジオでも共演しているらしく、
恰好の聞き出し役だった。

彼女は東大出の才媛で、
クリスチャンなのに×1で、
現在は渡邉姓である。

生物教員時代に、
生徒たちに毎年見せていた
『驚異の小宇宙・人体』の
BGMが久石 譲で
ナレーションが黒田あゆみだった。

そのコラボによるCG画面は
説得力があり、生徒たちにも
強い印象を与えていた。

この番組は見逃していたので、
京都で初めて生高座に接して来、
永年、家元オッカケをしていたものの、
晩年、興味が薄れた原因が
自身の説明で今頃納得がいった。

倒れる2年前までの
高座に接しているが、
どうも家元が
立川談志を演じているように
思えてならず、
贔屓の引き倒しの逆で、
「家元、それは違うんじゃない」
という違和感があった。

そしたら、
この対談で、
自分でも立川談志を演じるのが
苦しくなっていて、
最後の高座では
立川談志が自分を置いて
どこかへ行ってしまった、
という驚くべき事実が語られた。

やっぱり、
そうだったんだ、
と得心した。





なにせ、
落語始まって以来の天才
と言っていい家元である。

今もある
『家元礼賛』という
サイトにも書いたが・・・

圓朝来の、
志ん生・文楽・金馬・三木助・
可楽・柳好・圓生・小さん
・・・それら全ての名人を包摂し、
完全に昇華している。

私の眼には、
「落語の大名人・立川談志が存在している」
のではなく
「落語という存在が、立川談志している」
と思えてならない。





かつては、
礼賛サイトを立ち上げるほど
惚れ込んで、盆暮れには
お中元・お歳暮をお送りし、
お礼状も度々いただいた。

そして、足しげく
独演会に出かけては
家元にお逢いして、
手ずから色紙を書いて頂いた。

まだ、
40代だったので
情熱ぶりはハンパなかった。

でも、どういうわけか、
家元が亡くなった時に、
意を決して、
サイトを構成していた
九割方の色紙をヤフオクに
放出した。

家元の追悼という意味と、
自分だけが“お宝”を抱え
独り占めしてるのが冥利が悪く、
全国のファンに
その直筆を手にとり
味わってもらいたかったのである。

その結果は、
ものすごいことになった。

瞬く間に
何十という買い手がついた。

「大入・来福」 1,100 円 2(入札数)

B5 独演会ポスター 2枚 1,100 円 22

「まだまだ若いなァ」 2,500 円  1

「秋野美月」  2,600 円  2

「このバカヤロウ奴」 3,600 円  4

洒落札  4,000 円  5

「和賀心美」 5,000 円 1

「己成典型」 5,000 円 1

「愛を込めて」 5,500 円 3

直筆サイン名刺+洒落札 其の弐 5,060 円  21


「居残り佐平治」  7,250 円 11

直筆サイン名刺+洒落札 其の参 7,910 円 20

「一せんめしありやなきや」 8,500 円 2

「孝行糖 孝行糖ォ」 8,500 円 11

「逃げろ逃げちまえ」 9,800 円  13

「学問なんて貧乏人の暇つぶし」 10,000 円 1

直筆サイン名刺+洒落札 10,500 円 17

「天災だとあきらめろ」 11,000 円 4

「小さな事にクヨクヨすること」 11,000 円 12

「人間どうしようも無いよ」 11,250 円 8

「だから教えねえほうがよかった」  14,760 円 11

「勝手に生きるべし」 15,000 円 7

「酔えすべてが美しく見える」 15,500 円 12

「努力とは馬鹿に恵えた夢である」 15,550 円 11

「寿限無」 15,760 円 7

「世の中二つ善いことは無い」 16,500 円 2

「ゆっくりゆっくり生きりゃいい」 17,000 円 7

「成り行きに生きて鶯春の雨」 20,000 円 1

「珍品」  23,600 円 15

「よそう又夢ンなるといけねぇ」 50,000 円 1


すべて売れたことよりも、
「家元! 見てください。
家元を愛する人たちが、
みなさん家元の死を惜しまれて、
色紙をお買い求めですよ…」
と、天国の家元に
誇らしく報告したい気分であった。

どれも
元値は色紙代のみで
タダみたいなものだが、
総計で33万もにもなった。

なんだか、
あの世から
「この野郎、
ずいぶん、儲けやがったな」
という声と
「ま、ご苦労賃だわな」
という労いと、
最後に
「いろいろ、ありがとね」
と礼儀・恩義を重んじる
家元らしい言葉を
かけてもらえたような気がした。

ヤフオクの
落札コメントには、
実際に礼状も頂いた。


***


「勝手に生きるべし」15,000 円

佐々木 様
  
こんばんは! 
そして はじめまして、Iと申します。
(愛知県に住んでいます)
  
今回 大変レアな
【立川談志さん 直筆サイン
「勝手に生きるべし」 の額装】 を落札でき、
大変嬉しく思います!!!
  

「与太郎賛江」 8,500 円

東京都Yさん

私は宮城県の被災地出身で、
少し前に、東京に
大学で出て来たのですが、
子供の頃から崇拝していた家元には
ご病気ということもあって、
あまり生で拝見させていただく
機会がありませんでした。

『家元礼賛』のページも
前から存じておりましたので、
憧れに思っていた私にとって、
神様である家元のサインを落札させて頂いて、
本当に感謝いたしております。
家宝にさせてもらいます。

また、私のようなファンの為に
貴重なコレクションを供出して頂いて、
本当に感謝してもしきれません。


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読書

2017-12-22 08:40:00 | 
冬休みに
やることは幾つもあるが、
ふと、読み止(さ)しの本が
あったのを思い出して、
書棚を探してみた。

何年か前に
アマゾンで買ったが、
今ひとつ気乗りせず
途中で放擲(ほうてき)したのを
どういうわけか
ふと思い出したのだった。

「ふと思うは神心。
 あれこれ思うは人心」
というのを
ライフ・ビリーフ(生活信条)
としているので、
この「ふと」は出来るだけ
実行することにしている。



モダン・ホラーの傑作
という振れ込みだったが、
読了して、いささかの不満は
残った。

途中で、
『新耳袋』ばりの
人の手形が硝子に
ペタペタと浮き出てきた
という現在進行形は
怪談数寄者には
いただけなかった。

そういう手法は
虚仮脅しであって、
子供騙しでもある。

怨霊のエネルギーで
人が蒸発したりする描写も
怪談ではない。

あらま・・・と思ったのは、
怨霊による停電で
ロウソクを灯してるのに
おなかが空いたから
炊飯器でご飯を炊いて
オニギリを喰うシーンがあり、
まさか「ガス炊きです」
なんて言わないだろうな、
とツッコミたくなった。

幕切れに、
家族に訪れるであろう
悲劇的結末を想像させる処は
まあまあよかった、
と批評的に読んでしまった。

アマゾンのレヴューを
見てみたら、
珍しく☆一つから五つまで
それぞれが2割ほどしめていた。

評価が五等分に割れるのも
ちょっとした怪奇現象である。

1988年の作品なので
30年前としては
よくできた
読み物だったのかもしれない。




永らく割れたまま
放置していた
ウクレレの裏板を
古楽器製作でよくやる
溝埋め用の木屑とボンドを
練りあわせて充填補強した。

売り物だったら
裏板と同じ材料を
細かく切って丹念に埋めるが、
自分用なので
いたって雑な措置である。





夜になると
左の背中が痒くなって、
毎晩、孫の手の世話になっている。

以前、化膿した処が
また悪化したのかと気になり
鏡では見ずらい箇所なので、
カミさんにデジカメで
接写してもらった。

こういう時は、
デジカメは便利である。

そしたら、
驚いたことに
こんもりと脂肪腫のようなものが
盛り上がっていた。

開口部がないので
アテローマ(粉瘤)ではないようだ。

左腰にも
今、成長を続けている
脂肪腫があり、
いつ化膿するかハラハラしている。

アテローマは
顔面と腰のものが化膿して
二度も手術で除去した。

二度とも検査では
腫瘍でなかったので
幸いだったが、
おそらく今回も
大丈夫だとは思っている。

腰のものは無症状だが、
背中のこれは痒みを伴い、
だからといって
手術するほどのものでもない。

とうぶん、
孫の手が放せない。


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