『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

初冠雪を眺めながら、古酒を愛でる

2023-10-23 09:08:00 | 

 

 

おとつい
吾妻山頂で降った雪が
まだ、うっすらと
モモリン(種まき兎)の
耳のあたりとして
残っていた。

*



新聞の広告に
貴腐ワインのソーテルヌが
2千円を切る価格で
特売されていたので、
さっそく近所の『いちい』に
散歩がてら出向いてみたが、
棚には一本もなく、
仕方なく、車を出して
吉倉店まで赴いたが
やはりすでに棚は空だった。

ワイン通の
貴腐愛好家たちに
逸早く買い漁られた感がした。

残念な思いで、
隣接する酒屋の
『酒蔵』に寄って
カーヴ内をウォッチして廻ったら、
珍しいジュラソンの
レイト・ハーヴェスト(遅摘み)の
ハーフが一本だけあり、
価格も千円台だったので、
これはこれでレアな一本だった。



商品名の
『バレ・ドクトーブル』とは
「神無月の舞」とでも訳せようか。

ブルゴーニュなどでは、
夏に詰み終わる葡萄を
10月まで遅らせて、
完熟から貴腐状態に
脱水してから醸造するので、
濃厚な甘さと杏香のする
独特のアロマとブーケになる。

ジュラソンは
フランス南西部の
スペイン国境のピレネー山麓にある。

ここで栽培されている葡萄は
「プティマンサン」と「グロマンサン」
(Petit Manseng/Gros Manseng)
という白葡萄である。

帰宅後、
さっそく
テイスティング・グラスで
香りを聞き、
味を愛でてみた。

2012年のヴィンテージなので、
11年物になるが、
糖度が高いせいか
まったく劣化も酸化もしておらず、
デザート・ワインとしては
申し分ないクオリティだった。

ついでに、
先日、山形の物産館で買ってきた
ナイアガラやデラウエアによる
甘口白とも比較してみた。



やはり、
フランス産の11年物は
古酒然として、
厚み・重みにおいて、
一段上の「姉御格」であった(笑)。

イタリア産のフォルマッジョ(チーズ)
『ペコリーノ・ロマーノ』で
塩気を摂りながらの
こういった
ヴァン・ブラン(白ワイン)の
比較テイスティングも
楽しいものである。

***



在京中の
20代から30代にかけて
ワインにどハマリした事があり、
近所の酒屋のショーちゃんと
一緒に切磋琢磨しながら勉強をし、
エチケット(ラベル)も
せっせと蒐集して、
スクラップ・ブックも
5冊ほど出来たものである。

その後は、
呑んでも
浴槽に一晩浸けて
エチケットを剥がして
干してプレスするなんて
面倒なことはせずに
瓶ごと捨てていた。

今回の
2012年ヴィンテージの
ジュラソンの
珍しい葡萄酒は
久しぶりに
記憶すべくエチケットを
取っておこうと思わされた。

***



きのうは午後から
PNESのJKのCちゃんが
お父さんとやってきた。

中学時代は
お母さんは何度か
来校されてお目にかかっているが、
お父さんは初めてだったので、
ご挨拶して、Cちゃんの
カウンセリングが終わってから、
半時間ほど、「家族療法」や
「環境調節」のための「心理教育」を
させて頂いた。

あらかた、
お母さんから伝聞で聴いては
おられたようだが、
セラピストから直接聞くのは
初めてなので、丁寧に
病理・心理と治療方針を
説明させて頂いた。

PNESが10万人に3~5人という
レアなケースであることに
驚いておられたが、
「心因性」で命に係わる
重篤にはならない、と言われて、
少し安心されてたようだった。

ただ、MDI(躁鬱)の
デプ(鬱)状態の時に
時折、希死念慮が生じるので、
その事への慎重な配慮が
必要である事を
ご理解いただいた。

他にも
HF-ASD(高機能自閉)傾向やら
ADD(注意欠損症)やら
専門用語を交えて、
できるだけ、詳しく、丁寧に
解説させて頂き、
ご家庭で
「安心感・安全感・大丈夫感」を
ご両親から提供される事が
最も治療的に大切であることも
お話しさせて頂いた。

まだお若い
イケメンのお父さんは、
喰い入るようにお聴き下さり、
質問もされて、メモをされる代わりに
ホワイト・ボードの走り書きを
写メされていった。

Cちゃんは
お父さんが好きだというので、
良好な父子関係で
予後も良好そうに思われた。

**



「私的三連休」中に
古楽器製作を再開できたのは
幸いだった。

猛暑が去って、
やっと、製作意欲が戻り、
「芸術の秋」に相応しい
素敵な楽器創りに専念できそうである。

これまでの
10年近くの製作歴で
30本ほどの古楽器を製作してきたが、
すべて、完売してくれて、
細々とながらも
副業となっていてくれて
有難く感じている。

幼少期から、
プラモ世代で育ったので、
その頃からの製作精度や
塗装技術も身になっているのだろう。

「料理」も趣味だが、
その原意は、「料」が、
「米」と「斗」を合わせた
「計る」という意味で、
「理」は「おさめる」意味なので、
「物事を適当に処置する」
という事になるという。

たしかに、
料理も楽器造りも
材料を計って、図って、
理に適ったように
仕上げる事で共通している。

*

ルネッサンスギターや
バロックギター、ビウエラなどの
ギター属の楽器は、
その全体のフォルムもさることながら、
ヘッドや指板にも特徴が出るので、
いつもいつも、胴体よりも
このパーツから製作を始める。

ペグ(弦巻)だけは
工作機械もあるが、
精緻で数仕事なので、
これは専門の職人さんが
中国や東南アジアにいて、
(農業などの片手間にやってるらしい)
廉価で大量に仕入れる事ができるので、
手間とコストを省くのに
海外のオークション・サイトから
何種類か仕入れて用いている。

今回は、
稀少材のエボニー(黒檀)で
洒落た飾りのついたものを
用いることにした。

ここから、
全体像を想像したり、
本体のボディや
表面板のインレイ(象嵌)なぞも
イメージして造ることが多い。





 


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