契約更新

昨日で
今年度の5校すべての
勤務日を終えた。

今日は、中高ともに
終業式で、明日から
春休みである。




原発事故の避難地区校の特配で
I高ではプレハブ校舎で
2年を過ごした。

カウンセリング室は
半分が「物置」兼
「ロッカールーム」になっている。

それでも、エアコンがついているので
夏は快適である。




7インチのテレビと
ビデオデッキを持ち込んで、
弁当のときは録画した
グルメ番組を見ながら
独り飯をしている。


例年なら、とっくに
来年度の契約更新の連絡が
教育委員会からくるのに、
今年はまだ何の音沙汰もない。

年度契約で20年続いてきたから、
毎年、この時期になると
継続依頼の連絡が来ないと
不安になってしまうのが
この商売の辛いところである。

契約打ち切りなら
明日から失業者である。

カミさんが公務員だから
すぐさま路頭に迷うようなことはないが、
家のローンもあり、
就学中の息子も二人いるので
生活は貧窮してしまう。

時々、この歳で
ハロワに行く自分の姿を
思い描くことがある。

鬱気質なので
やはりどこかに
予期不安があるようだ。

そういえば、30年も昔、
金光第一高校の採用面接試験のとき、
作文に
「生活のために教員をするな。
　真の教師を神様は見放すものか」
というようなことを
書いた記憶がある。

今年、一年、
誠実に仕事をしてきたのだから、
神様が見捨てるはずがない、
と思い替えをして
安心して待つことにしよう。